実を結ぶ英文法 発展問題編
8/9

55直説法と仮定法7STEP ■■■123 読解:文法ポイントを意識しながら読み解こう解答を確認しよう1 それほど遠くない昔,ガス会社は,コールタールを持ち帰りたいというどんな人にも快く無償で提供していたものだった。 2 ③  3 もし,あらゆる種類の人間の活動を通して生まれた副産物の歴史を研究し,当初の目的より偶然の方が人類に大きな貢献をしてきた数多くの事例を記録すれば,興味深くためになる成果となるだろう。4 これらの巨大な建築の多くが,ピラミッドでさえ凌駕してしまうような強制労働と圧政によって建てられたのだ。 5 ①1 下線部は過去の内容なので,最初のwouldは仮定法ではなく直説法の‘過去の習慣’であり「喜んで与えたものだった」となる。続くwould take it away は‘過去の意志’で,「持って帰ろうとした」と考えればよい。coal-tarは「コールタール」でよい。2 下線部は「それは,彼が意図したすべてである痛烈な風刺をはるかに超えて世界中を豊かにしてきた」という意味。下線部の前の文を見ると,「スウィフトがガリバー旅行記を書いた時,少年少女の娯楽ほど彼の考えからかけ離れたものはなかったはずだ」とある。すなわち「当初は子供たちの娯楽などまったく意図していなかった」が,世の中を豊かにした,つまり世界の子供たちの冒険心をかき立てるという副産物を生み出したという内容を表す③が正解。①子供たちに歓びを与えるために書かれたのではない。また,子供たちが②皮肉にかき立てられたのでもなく,④風刺を読み取ってもいないと考えられる。3 この部分は作者の見解であり過去の事実を述べるわけではない。It~to ...の形式主語を用いた構文。wouldは‘仮定法の帰結’を表す。to study ... , and to record ... の不定詞の部分を「~なら」と条件として訳すとよい。in which以下はthe innumerable instances を修飾する形容詞節で「当初の目的より偶然の方が人類に大きな貢献をしてきた数多くの事例」となる。4 not a few ≒ quite a few「かなりの」である。pileはここでは「(古代の)巨大建造物」という意味であるが,「古代の城」「人を抑圧した城」など前の内容をふまえて推測する。問題はmightである。この文は過去の内容であるが,that以降の関係詞節は「ピラミッドと比べればきっと…だろう(= If they were to be compared with the Pyramids, they might ...)」のように,「実際には比べられないが比べるならば」7-6▲7-4▲解き方を確認しよう

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 8

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です