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小学生に必要なことって?
命の不思議を感じ始める時期
― 小学生とは、子供の成長の中でどういう時期なのでしょうか。
難しく言うと、物事を考えたり判断するときの根本的な地平というか座標軸が手に入るんです。つまり子供にとって時間は、最初は「明日になれば○○ができる」という漠然とした自分主体の時間の流れだったけれど、だんだんそれが客観的になり、その上でまた自分が介入した主観的かつ客観的な時間になっていくんですね。そして人間は限られた時間を生きるだけということを、ある時急に意識するんだと思うのです。子供はそういった時間観念に伴って自分が有限な存在であることを実感するのですね。人によって表われ方は様々だと思いますが、小学生のある時期に、自分たちが、ある限られた時間、限られた空間の中で生活しているということについて実感するようになるということが起こると思うのです。
― つまり物事の全体をつかめるようになる大切な時期、考え方が広がっていく時期ということでしょうか。
そうです。ですからそういうことをじっくりと感じるような環境や体験を大事にしてほしいと思うのです。
少年鑑別所で心理判定をしている知人が、子供たちがどうして事件を起こしてしまったのかを心理判定したときに共通の特徴があるといっています。それは、小学生の頃に空の星を見たり、空を見つめて不思議だなと思ったり、空に果てってあるのだろうか、果てってどんなだろう、などと心の底から不思議に思うというような体験をしたことがないというのです。体験がないことと問題行動を起こしたことには必然的なつながりはないかもしれないけれど、私には全くの偶然とは思えないのです。そうした体験を通じて、心の底から不思議だなと思った時に、人間というものを初めて相対化できる、自分は無限の大きな世界のほんのちっぽけな存在にすぎないと感じられるのです。時間にしても無限に流れている時間の中のほんの少ししか自分は生きられないと思った時に初めて謙虚になれる。自分がここに生きているのはたまたまの偶然かもしれない、と思ったら生命の不思議や自分というものを考えるでしょう。そうすると自分の生命をいいかげんに扱うことに対して抵抗感が出てくる。自分の命というものを考える無意識の視点がこの時期に出てくるように思うのです。
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