臨床心理士の職域

教育

1995年から旧文部省による「スクールカウンセラー事業」が実施されています。精神科医、大学教官がスクールカウンセラーとなることもありますが、多くの場合、臨床心理士がこの業務を担っています。スクールカウンセラーは学校で精神的なダメージを受けたり、悩みを持ったりしている児童・生徒に対して心理的援助を行います。児童・生徒本人の面接を行うだけでなく、親の面接、教師へのコンサルテーションなどを実施することもあります。スクールカウンセラーの採用は自治体ごとに実施されています。

医療・保健

病院で医師や看護婦らと連携をとりながら、こころの問題で不適応に陥っている人や病気やけがをしている人に対して、心理テスト・心理療法・カウンセリング等を行います。またデイケアを担当したり地域の精神保健活動援助の仕事を行ったりすることもあります。

福祉

児童相談所、老人福祉施設、心身障害者福祉センター、障害者作業所、各種福祉機関などで福祉を受けている対象者を心理的側面から援助します。

司法

家庭裁判所、少年鑑別所、刑務所、拘置所、少年院などにおいて、社会的処遇を決定する際の心理的側面に関するテストや調査を行ったり、矯正に向けての心理面接を行ったりします。司法分野でのこころの問題は、多くの場合、心理職の公務員が担っています。

産業

企業内で従業員に対して心理的援助を行ったり、職業安定所(ハローワーク)などで職業への適性調査を行ったりします。企業内での精神的ケアの役割については産業カウンセラーが担うこともありますが、臨床心理士がこの業務にあたることもできます。不況、リストラなど厳しい状況が続く産業界では、近年、心の専門家に対するニーズが高まってきています。 ..

臨床心理士とは

臨床心理士は、臨床心理学の知識や技術を用いて心理学的な問題を扱う「こころの専門家」です。日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院(指定大学院)を修了することが臨床心理士資格試験の受験条件となっているため、臨床心理士を目指すにはまず、この指定大学院に入学する必要があります。 臨床心理士資格試験に関する情報は「日本臨床心理士資格認定協会」のWebサイトをご確認ください。
指定大学院には第一種と第二種があり、第二種指定大学院の修了者が臨床心理士資格試験を受験するには、心理臨床現場で1年以上の経験を積む必要があります。臨床心理士は国家資格ではありませんが、高度な心理学的知識を有していることの証明として、認知度は高まってきています。

院卒者Voice

K.Yさん
M大学大学院人文学研究科心理学専攻修士課程修了
児童相談所(非常勤職員)勤務

現在、私は児童相談所で非常勤職員として働いています。仕事の内容としては、主に療育手帳の判定、子どもの発達の相談・検査、プレイセラピィ、グループなどをやっています。ケースのほとんどは、児童相談所へ来所してもらう形ですが、中には家庭訪問をするケース、児童養護施設に行って検査、面接するケースなどもあります。他に、子どもの処遇についての会議(週1回)やケースカンファレンス(随時)などもあります。

毎日、様々な問題を抱えた子どもたちと出会う職場なので、見立てや今後について悩むケースが多いのですが、児童相談所は心理という同じ立場の人(心理判定員)が多い職場ですので、困ったケースなどは相談することができ、助言してもらえるのでとても心強いです。担当するケースは、発達の遅れの相談や被虐待児のプレイセラピィなど幅が広く大変ですが、その分やりがいもあります。

大学院を修了して良かった点としては、就職(学部卒と比べると心理職の募集は増えますが、非常勤が多いです)や臨床心理士資格試験の受験資格などがあります。ですが、それ以外にも、院生の時に研修会や実習、学会に参加した際、他の大学院の人達と知り合いになることができたことは、いろいろな話を聞くことができる機会を持つことができ、とても良かったです。院を修了すれば必ず就職できるというものではないため、このような機会を持って人脈を広げることが就職へとつながっていくと言っても過言ではないと思います。また、院生の時に知り合った人たちとは、今でもお互いの仕事のことなどについて情報交換をしたりしています。 .

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