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おやこですんなりさんすう力UP計画

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<おやこですんなりさんすう力UP計画>

Stage9 くっつく点を探してみよう

さんすう力を高めるにはどうしたらいいの?
まあ、そんなに難しく考えないで、まずはお子さまと一緒に問題に取り組んでみましょうよ。
(Z会小学生コース保護者向け情報誌『zigzag time4・5・6』2014年12月号)

【2015年3月26日】


 

Stage9 くっつく点を探してみよう

 
問題

保護者の方へ

 スムーズに正解が“見える”子は、十分に図形のセンスがあると言えるでしょう。普通の子には、なかなか簡単にイメージできるものでもないので安心してください。
 まずは、右図1のように、「フタ(赤い面)」「底(緑の面)」「カベ(水色の面)」というふうにとらえさせてみます。そして、展開図の1つの面を適当に選び、それを「底」の面とします(たとえば右図2の緑の面)。あとは、どの面が「カベ」でどの面が「フタ」になるのか、を考えさせてみると、少しイメージしやすくなるでしょう。
 それでも難しいようでしたら、実際に上の図を切り取って組み立てさせてみてください。

解答

解答の図

さんすう力UPのヒント

 

図形のセンスを鍛えよう!

 9月号で少し触れたとおり、図形はセンスだけが大事なわけではありませんが、その一方でセンスも確かに大事です。しかし、単に難しい問題を解けることを「センスがある」、解けないことを「センスがない」と言ってしまうと、そこからは何も始まりません。“図形のセンス”とは具体的に何なのか。本当に図形問題をなんとかしたいのであれば、まずはそこをもっと掘り下げておく必要があります。
 それでは“図形のセンス”とは一体なんなのでしょうか。その中身にもいろいろとありますが、いちばん根っこにあるのはやはり、図形を頭の中で「再現する力」と、それをそのまま頭の中で「操作する力」でしょう。
 今回の問題は、その中でもとくに「立体を操作する力」を鍛えるトレーニングです。この手のセンスは、結局それまでに図形を実際に操作してきた時間の蓄積に比例します。積み木遊びをしたり、球技などのスポーツをしたり、折り紙を折ったり。その子のこれまでの人生の中で、そういう時間が長ければ長いほど、「図形のセンス」は磨かれるのです。逆に言うと、そういう経験が少ない子はセンスがなくて当然です。しかしだからといって、諦める必要はありません。センスがないな、と気づいた瞬間から、そういった時間を増やしていけばいいのです。
 今回の問題でも、難しければまずは実際に図形を組み立てみましょう。一回くらいではスムーズにイメージできるようになりませんが、何度もやっているとそのうち見えてくるようになるはずです。

もっと問題

下のそれぞれの形を組み立てて、前ページのような立体を作ります。
このとき、●をつけた点とくっつく点はどれですか。すべて選んでしるしをつけなさい。
もっと問題の図

解答

もっと問題の解答
 こんにちは、最近よくたこ焼きを食べている小田です。チェーン店では「くくる」が好きです。「美味しいたこ焼き=外がカリカリ」という意見もありますが、わたしは「くくる」の外も柔らかいたこ焼きが好きです。あと、先日小さいお店で食べたネギ塩(岩塩)トッピングのたこ焼きがとても美味しかったです。
 さて今回は、図形のセンスの話でした。センスというと、わたしはあまりファッションセンスがない人なのですが、昔、友人に「センスがないからダサい、というのは甘え」と言われたことがあります。曰く、最初は上手くいかなくても、自分で試行錯誤していくうちに磨かれるもの、だそうです。それは確かにそうだ、と納得はできるのですが、しかしそれって、図形も含めて算数の“センス”全般にも当てはまるのでは、とも思います。ちなみに、わたしは女の子と遊びに行くより、パズルを作っていたほうが幸せな人間なので、結局のところファッションセンスはまだあまり磨かれていません。それではまた来月!

小田 敏弘(おだ・としひろ)

数理学習研究所所長。灘中学・高等学校、東京大学教育学部総合教育科学科卒。子どものころから算数・数学が得意で、算数オリンピックなどで活躍。現在は、「多様な算数・数学の学習ニーズの奥に共通している“本質的な数理学習” 」を追究し、それを提供すべく、幅広い活動を展開している。(学習塾「文の会」での算数・数学指導を始め、大人向けの数学講座、執筆活動、教材開発、問題作成など)。おもな著書に、『できる子供は知っている 本当の算数力』(日本実業出版社)、『大人のための数学アタマの体操』(日本能率協会マネジメントセンター) 、『文の会式 東大脳さんすうドリル』(幻冬舎エデュケーション)、『文の会式 東大脳さんすうドリル 図形編』(同)などがある。


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