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子供はどうしたら、学ぶことに興味をもつのでしょうか? |
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人間は本来、知的な探求心をいっぱい持っていて、知りたがりやなんです。胎児のときからそうだと言われています。遺伝子がそうなっているのです。しかし遺伝子にはあっても、開発されなければせっかくの探求心も宝の持ち腐れです。学校は本来、子どものそうした探求心そのものに火をつけるところなのですが、集団で学ぶ場ですから一人一人の細かな関心には応えられない。家庭の役割はまさにそこにあると思うのです。
探求心というのは、単に「できる」だけでは満足しないということを表しているわけで、理由だとか、背景だとかがわかるとどんどん開拓されていくものです。つまり自分の中にあった「不思議だな?」とか、「どうしてだろうな?」という気持ちが自分で体験しておもしろかった、わかったとか、それがある形で再現されたり深められたりすると、勉強はおもしろくて仕方がなくなるということです。例えば、家族でメキシコ旅行に行った生徒がいたのですが、小学6年生の社会で外国のことを勉強したとき、アステカ文明やインカ文明をその生徒が目を輝かせて「先生、僕知っている!」となった。良い機会だからと、その体験談をクラス全員で聞くことにすると、他の友達からいろいろな質問が出てくる。話す方も聞く方も目がキラキラしているわけです。その結果、わからないものは「じゃあ、今度調べてくる!」となり、さらに学習意欲が高められたということがありました。子供の心に残る体験を豊かにしてあげること、これが遠回りに見えて、実は一番学びの興味を引き出すきっかけになるのです。 |
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