東大・京大目次 > 12京大目次> 英語 再現答案&得点情報 分析

1.採点基準についてのまとめ

第1問
大意はよく読み取れていたようだ。(1)whereaboutsというあまり見慣れない単語も,前後の文脈から「居場所」や「行方」などと適切に訳されている答案が多い。due to limitations of the techniques being employed は その前の next to nothing was revealed を修飾するように訳すところだが,中には後ろの some were recovered を修飾するように訳してしまった答案もあった。文脈をよく考えて修飾関係を見きわめたい。deep into 以下はやや難しかったのか,日本語としてもぎこちない訳が目立った。(2)which transmits の which の先行詞は何かを把握し,また a signal をdetect する reseachers という主述関係を取り違えなければ比較的訳しやすいので,あまり差はつかなかっただろう。(3)an icescape を長い関係詞節が修飾しているという構造は多くの答案でつかめていたようだが,個々の語句の訳し方によって文意がよく通らない日本語になってしまう可能性があるので注意したい。(4)後半部分の laced with red pepper to discourage animals from gnawing it off は gnaw 〜 off がわからないと難しく,差がついたところだが,文脈から類推して訳すことが求められる。

第2問
1 第1問に比べると,下線部にも訳しづらい語が多かった。(1)cognitive,introspective,psychiatry などは知っている受験生の方が少ないだろう。後半部分は構文的には難しくないこともあり多くの答案でできていた。(2)第1文は構文的には理解できていたと思われるが,suffer the knife を自らが執刀するかのように解した答案が意外と多かった。第2文は as involved 〜 as … の比較構文はつかめていても,この文脈に適した訳を工夫している答案は少なかった。最後の They know 以下では,I have no use for 〜 other than for … が難しかったようで,きちんと訳せていた答案はほとんどなかった。 2 内容一致文選択は,(A)も(B)もよくできていた。

第3問
(1)は文章が比較的英文に直しやすい日本語で書かれているので,英文の骨格もさほど苦労せずに思い浮かべることができたと思われる。あとは個々の語句と英語の語法・慣用にかなった訳出ができるかどうか。(2)も日本文それ自体はどうということのない文章だが,「手先の器用さ」や「食材」の訳出は苦労するだろう。中には「食材」に相当する ingredient という訳語が思い浮かばなくても,what meals are made of と処理していた答案もあった。本番ではこのような柔軟な発想で訳をまとめていくことが大切である。

2.高得点者の答案の特徴

英文和訳では,高得点者は正確に英文の構造をとらえている。訳す際には,文脈に応じた訳語を選択し,通して読むと自然な流れの文章になっている。和文英訳では,日本語を英語にしやすい表現に転換するのがうまい。シンプルな構文で正確に書くことを心がけているのが読み取れる。

3.目標得点を達成するためのポイント

英文和訳では,まず英文の構造を文法に基づいて丁寧に分析する練習を積むこと。そして自然な日本語になるよう工夫を重ねる。語彙については,単語集などでこまめに覚えていくと同時に,文脈から未知語の意味を推測する練習が必要である。背景知識や日本語の語彙力も助けになるだろう。
和文英訳では,文法的に正しい英文を書くことが絶対条件。また,日本語の逐語訳では対応できない箇所があるので,適切な読み換えの練習も必要になる。
英文和訳,和文英訳とも,実際に自分の手で書き,それを必ず添削してもらい,間違えた箇所を見直すこと。


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