●プロフィール
先生の研究をご説明いただけますか?
■先生
研究のテーマは並列分散処理です。並列分散処理とは1台のコンピュータでは出来ないことを、複数のコンピュータを同時に動かすことで実現する方法、技術です。コンピュータ内のCPU(計算を行う装置)をたくさん用意して、1つの大きなデータを一気に並行して処理したり、ネットワークで繋がっている他のコンピュータに分散して計算をさせることで1台のコンピュータに掛かる負担を軽減したり、処理時間を大幅に短縮することを可能にする技術です。大量のデータをどう分割して処理するか、コンピュータをどのように組み合わせるかなども考えます。
スマートフォンなどは、この分散処理を良く行っているのですよ。
先生の研究のキーワードは何ですか?
■先生
「計算機アーキテクチャ」ですね。これは、処理(計算)をするコンピュータをどのように作るか、その基本設計や設計思想を考える学問です。ハードウェア、OS、ネットワーク、アプリケーションソフトなどの構成要素をどのように組み立てると、処理速度が上がるかを研究します。
端的に言えば去年世界一位になった「京」というスーパーコンピュータに関わる技術の中心になっています。1台のコンピュータでは実現出来ないことを複数のコンピュータで出来るようにする技術を研究しています。
猿田さんは、現在どのようなお仕事をされていますか?
■卒業生
社内に対して技術支援をしたり、世の中に出ている技術の検証などを主な仕事としています。検証というのは、世の中に「ある技術」があったとして、それがどのようなことに使えるのかを調査することです。使用してどのくらい使えるか、またどういうことに使えるかを世の中に広める仕事もしています。
仕事のやりがいはどんなことですか?
■卒業生
そうですね、元々私はコンピュータ関係の仕事がしたいと思っていて、なおかつ技術に関係した仕事がしたいと思っていましたので、それが実現できている今は楽しいですね。技術支援の仕事では、お客様のシステム構築やものづくりに携わることがあります。完成してお客様に「ありがとう」と言ってもらえたり、喜んでもらえたりすることがやりがいですね。
本村さんの現在研究しているテーマは何ですか?
■大学生
分散処理といいたいところですが、小池先生はテーマを縛る、つまりご自身の研究テーマに関連することを学生に求める先生ではありません。私は自分の興味のある内容として、仮想化関連を研究しています。コンピューターの余剰能力をフル活用する技術について考えています。
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