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卒業生
猿田浩輔さん

先生
小池誠彦先生

大学生
本村一朗さん
 

CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス



●プロフィール




先生の研究をご説明いただけますか?


先生
研究のテーマは並列分散処理です。並列分散処理とは1台のコンピュータでは出来ないことを、複数のコンピュータを同時に動かすことで実現する方法、技術です。コンピュータ内のCPU(計算を行う装置)をたくさん用意して、1つの大きなデータを一気に並行して処理したり、ネットワークで繋がっている他のコンピュータに分散して計算をさせることで1台のコンピュータに掛かる負担を軽減したり、処理時間を大幅に短縮することを可能にする技術です。大量のデータをどう分割して処理するか、コンピュータをどのように組み合わせるかなども考えます。
スマートフォンなどは、この分散処理を良く行っているのですよ。


先生の研究のキーワードは何ですか?

先生
「計算機アーキテクチャ」ですね。これは、処理(計算)をするコンピュータをどのように作るか、その基本設計や設計思想を考える学問です。ハードウェア、OS、ネットワーク、アプリケーションソフトなどの構成要素をどのように組み立てると、処理速度が上がるかを研究します。
端的に言えば去年世界一位になった「京」というスーパーコンピュータに関わる技術の中心になっています。1台のコンピュータでは実現出来ないことを複数のコンピュータで出来るようにする技術を研究しています。

猿田さんは、現在どのようなお仕事をされていますか?

卒業生
社内に対して技術支援をしたり、世の中に出ている技術の検証などを主な仕事としています。検証というのは、世の中に「ある技術」があったとして、それがどのようなことに使えるのかを調査することです。使用してどのくらい使えるか、またどういうことに使えるかを世の中に広める仕事もしています。




仕事のやりがいはどんなことですか?

卒業生
そうですね、元々私はコンピュータ関係の仕事がしたいと思っていて、なおかつ技術に関係した仕事がしたいと思っていましたので、それが実現できている今は楽しいですね。技術支援の仕事では、お客様のシステム構築やものづくりに携わることがあります。完成してお客様に「ありがとう」と言ってもらえたり、喜んでもらえたりすることがやりがいですね。

本村さんの現在研究しているテーマは何ですか?

大学生
分散処理といいたいところですが、小池先生はテーマを縛る、つまりご自身の研究テーマに関連することを学生に求める先生ではありません。私は自分の興味のある内容として、仮想化関連を研究しています。コンピューターの余剰能力をフル活用する技術について考えています。


  

 

  

●インタビューに答えてくれた方々


 


先生
小池誠彦先生  

法政大学情報科学部教授
東京都立新宿高等学校卒。東京大学工学部電気工学科、同大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程を修了し、日本電気株式会社(NEC)の中央研究所コンピューターシステム研究部に勤務。その後、東京工業大学等での非常勤講師を経て、2000年より現職。

   


卒業生
猿田浩輔さん

NTTデータ基盤システム事業本部勤務
秋田県立秋田南高等学校卒。法政大学情報科学部・法政大学大学院情報科学研究科修士課程修了後、現職。

   


大学生
本村一朗さん

法政大学情報科学部4年生
神奈川県立港北高等学校卒。

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