「英語筆記」2019年度センター試験分析

投稿日時:2019年10月5日

■分量と難度の変化(時間/配点:80分/200点) ・語数については、問題ごとに増減はあったものの、全体としてはほぼ昨年度並み。マーク数も昨年度から変わらず、54個であった。難易度については、第5問がやや易化したものの、第3問Bや第4問Bなど取り組みづらい問題がところどころに見られ、試験全体としては昨年度並みであった。 ■今年度入試の特記事項 ・第3問Bの発言者の人数が、昨年度の7人から2017年度と同じ6人に減った。 ・第4問Aでは、設問文中にある情報がグラフから表形式になった。 ・第5問は、昨年度の日誌形式から2016年度型の物語文に戻った。 ■いま解いておきたい問題 ・第2問C、第3問A、第3問Bは、センター試験特有の出題形式であり、慣れているかどうかで差がつく問題となっている。今のうちに一度解いておくとよいだろう。 ・時間を測ってすべての問題をひと通り解いておくと、時間配分や難易度等のイメージがつきやすいだろう。 ■設問形式別ポイント  発音・アクセント問題  (第1問A・B)今年度も、calendarやcharacterなどのカタカナ語の発音・アクセントを問う問題が例年通り出題された。カタカナ語はアクセントの位置や発音に注意して、日頃から音声とともに学習を進めたい。  文法問題  (第2問A・B)第2問Aでは文法知識だけあれば解けるような問題はほぼなく、表現・語法を問うものが多かったため、「その表現・語法を知っているかどうか」で差がついたと思われる。  会話文問題  (第2問C、第3問B)第2問Cは昨年度から大きな形式変化はなかったが、2問目はbarelyとseldomの意味用法を知っているかがキーポイントで、やや難しかった。第3問Bは発言者が昨年度の7人から2017年度の6人に戻った。また、特に3問目は本文の細かい点まで読んでいないと正解を導けず、解きにくい問題であっただろう。  読解問題  (第3問A、第4問A・B、第5問、第6問)第3問Aは英文の主旨を素早く把握し、主旨から外れる内容の英文を取り除く必要がある。第4問Aは、今年度はグラフではなく表を含む出題で、従来のようなグラフを埋める問題がなくなった。また、従来最後で出題されていた、最終パラグラフに続く内容を予想させる問題がなくなった。第4問Bでは従来の広告ではなく案内文が出題された。解く際に必要な情報が本文および表中に散在しているため、解きにくいと感じた人も多かっただろう。第5問は昨年度の日誌という形式から物語文になり、比較的読みやすかった。

攻略へのアドバイス

●まずは単語と文法・語法を固めよう。 まずは英語学習の基盤となる基本的な単語力・文法力・語法力を身につけよう。英単語に関しては、『速読英単語 必修編』(Z会)に掲載されているレベルの英単語はマスターしておきたい。文法に関しては、第2問Aの4択問題の正答率が安定して8割を超えるレベルにまで持っていきたい。 また、センター試験は限られた時間で多くの問題を解く必要があるため、出題形式を早めに知り、演習しておくことが重要である。Z会の通信教育の専科「センター攻略演習セット」やZ会の映像「センター英語 筆記 標準編」などを活用して、さまざまな形式問題演習を重ね、本番で新傾向の問題が出題されても対応できるようにしておこう。さらに、本番形式でまとまった数の問題をこなしたい人は、『センター試験実戦模試 英語』(Z会)を使うとよいだろう。

 

▼英語担当者からのメッセージ  ・今年度の第5問は、昨年度の日誌形式から2016年度に近い一般的な物語文に戻り、幾分読みやすかったのではないでしょうか。第4問A、Bで多少出題形式に変更が見られましたが、問われる力自体は変わっていなかったため、英語を日々勉強し対策してきた人は安定して得点できたでしょう。 ・第2問Aは、文法の基礎知識があったとしても、出題された表現・語法を一度でも見たことがなければ正解することは難しかったでしょう。ここで得点を落とさないためには、さまざまな英語の表現にふれておく必要がありましたね。 ・センター英語筆記は、演習が命です。まずは基本的な単語力・文法力・語法力を身につけた上で、とにかくたくさん演習を積んでいきましょう。その際には、「第3問Bまでを○○分で終わらせる」といったように、時間管理も意識するようにしましょう。

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