英語で「書く」力の重要性_2019.9

2019年9月6日

カテゴリー : 教育情報全般

夏休みは計画通りに学習が進みましたか?休み明けと同時にテスト期間に突入!という方も多いかと思います。
今回は英語で「書く」力について、英語担当よりお伝えします。

 

 

◆4技能の中で一番難しい!?「書く」こと

先の投稿の中でも述べてきていますが、大学入試改革によって、これまでよりも「思考力・判断力・表現力」が問われるようになります。大学入試、つまり試験の場面で、自らの考えを表現し、相手に伝える際に用いられるのが「書く」という技能です。また、日常生活を送っていく際にも、正式なものほど「書いて」伝えられることが多くあります。「書く」ことの難しさは、「文字として残されることによって、後から読み返すことができ、記されてしまっている以上、言い訳ができない点」にあると言えそうです。
同じ発信系の技能である「話す」のように、相手の反応を見ながら、コミュニケーションを進めていくというわけにはいかないところに、「書く」ことの難しさがあります。

 

 

◆「和文英訳」?「自由英作文」?

「英語で書く」と聞いた際に、皆さんが思い浮かべるのは、和文英訳でしょうか?それとも自由英作文でしょうか?
普段の学習では和文英訳が利用されるシーンが多いかもしれません。和文英訳では、書くべき日本語が与えられ、使うべき文法事項や構文がほぼ定まります。文法学習の際に練習問題として使うことで、文法習得の一助となります。
一方、実社会で英語を使っていくことを考えると、自分で書くべきことをひねり出すことから必要になってきます。各種4技能試験においては、和文英訳ではなく自由英作文の形での出題が主流です。大学入試における民間4技能試験活用に伴い、和文英訳問題にとどまらず、自由英作文への対応力がより求められるようになってきています。限られた時間の中で、伝えるべき内容をゼロから構築する必要がありますので、当然、相応の準備が必要になります。
単純化して言うと、和文英訳は「基礎練習」、自由英作文は「実践」です。和文英訳だけを積み重ねていても、必ずしも自分が言いたいことの記述に必要な文がすべて網羅できるわけではないので、意識的に「実践」を取り入れた学習をしていく必要があります。

 

 

◆自由英作文の力を伸ばすには?

自由英作文で求められることは、大きく分けて下記の2つです。

1.書くべき内容を理解して、きちんと盛り込んでいるか《内容》
2.理解に支障のない英語で書けているか《文法・語彙》

言い換えると、「設問指示に従って、読み手(採点者)に伝わるような英語で書く」必要があり、比重としては、《内容》>《文法・語彙》という重みづけとなります。

「設問指示に従う」とは、具体的にはどういうことでしょうか?すぐに思いつくのは、「~語程度の英語で書け」というものかもしれません。
他にも

  • ○○さんになったつもりで書く
  • メールや手紙に「返事」を書く
  • 相手を誘うメールや手紙を書く
  • 賛成か反対のいずれかの立場で書く
  • AかBのいずれかよいと思う方を選んで書く

のように、さまざまなものが条件として与えられます。
例えば、「相手を誘うメールや手紙を書く」という場合、一方的に自分の想いだけがつづられていて、相手への問いかけや提案がないと、「誘い」とはみなされませんし、「AかBのいずれかよいと思う方を選んで書く」という場合に、AとBの描写だけがなされて、どちらがよいのか伝わらなければ、「よいと思う方を選ぶ」ことができていないと捉えられてしまいます。

 

 

◆必要なのは「読み手」の目

「書く」、つまり「表現する」ことには、唯一の正解というものはなく、強いて言えば、「読み手に伝わること」が達成できるかどうかが、正解・不正解を分ける形になります。学習や試験においては、指導者や採点者が「読み手」です。この「読み手」に伝わる英語を書くことができているか、は、当然、「読み手」に読んでもらわないことには判断できません。

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