まとめの二回目です。前回に続いて20回分になります。

21、内申を上げるためにはいままでとは違う自分をアピールしてください。一流高校はどんな環境下でも認められる人間を求めています。
22、必ずしも自室で勉強する必要はありません。自宅のリビングルームでやっているという生徒も多いですし、図書館や塾の自習室を利用している方もたくさんいます。
23、勉強することが許されるという環境は恵まれています。それは常に意識しておくべきことです。
24、復習を当然やるというサイクルを作らない限り本当の優等生にはなれません。
25、勉強だけではなく全人的な価値が試されています。しっかりした人間だから勉強「も」またできるのです。
26、一単語であれば誰でも同じように覚えられるのに単語数が増えると差がつくのはなぜか。一単語を覚える努力をすべての単語でできる人が秀才と呼ばれるのです。
27、今日一日を無為に過ごしているようでは一生がそうなってしまう可能性があります。最小単位のところにその人の情報がつまっています。
28、テストの答案が返ってきても見直さない生徒が多い。できないものをそのままにしていては進歩向上がありません。
29、新聞などを読んで「自分で考えるクセ」をつけないと読み取り考える力=読解力はつきません。
30、やったことを確実にやり直してください。成績が苦しい方にかぎってやたらと手を広げようとします。今日やったことだけを繰り返してください。
31、作業の中にどれだけ熱意がこもっているか、ご自身で常に意識してください。
32、問題文を読み飛ばして問いだけ解こうというのはもっとも効果がありません。きちんと理解しながらていねいに読んでください。
33、基本は教科書と学校の授業です。とくに教科書は欄外まで読んでください。
34、悪い生活習慣と正しい学習法を併用してもうまくいきません。悪い習慣は改めてください。
35、過去問は繰り返しやりましょう。三回繰り返している先輩はたくさんいました。
36、ミスは消しゴムで消さず赤ペンで直しましょう。ごまかさない気持ちが大切です。
37、メモとかノートとか心に刻むべきことを書くわけですから心をこめて書いてください。
38、やることが多すぎて混乱している人は生活を整理しましょう。友だちづきあいもその一つです。
39、授業の受け方に差があります。授業を生かすためにはその前後が大切です。
40、勉強にもスポーツと同じように正しいフォームがあります。

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著者プロフィール

長野正毅先生

Z会進学教室渋谷教室長。
80年代より小・中・高校生(大学受験生)の学習指導に携わり、
97年よりZ会の教室に講師として勤務。担当は国語。
受験国語にとどまらない確かな指導は、生徒はもちろん、保護者からの絶大な支持を集める。

30余年にわたる指導において先生が目撃してきた
できる子の学習法
できる子を育てる家庭の秘訣
について綴ったブログが大人気(日本ブログ村「高校受験」カテゴリーで1位)。
2015年にはブログの記事を集めた書籍「励ます力」を出版。