今回でいちおうまとめを終わります。今回も20にしました。
次回は、最後のご挨拶です。

41、生活に密着したお手伝いは人間そのものを磨きます。成績がふるわない理由が過保護さにあるというのはよく見られることです。
42、ホームランバッターになってやる! ではなく「次の1球だけは確実に打とう」という気持ちを大切に勉強してください。
43、勉強するときテンポに気をつけてください。能動的に参加するというのはそういうことです。
44、勉強は「わからないことをわかるようにして自分のものにする」繰り返しです。
45、朝の活用を考えてください。5時に起きて勉強している仲間はたくさんいます。
46、量をこなすことよりも終えた課題の徹底的な復習を心がけましょう。
47、日常生活であまりにも依頼心が強いと伸び悩みます。整理整頓などは自分でやってください。
48、テストは健康診断と同じです。結果が出たときに対処(復習)しなければ何度健康診断を受けても健康にはなれません。
49、映像や動画を際限なく見る習慣は改めてください。
50、課題についてしばらく考えてみてください。「熟成化」の違いが点数の差に現れます。
51、教科書や問題集だけでは本当のトップにはなれません。国語のすごくできる生徒は中学生でも古典作品を読んでいます。
52、てきぱきと集中して取り組むクセを勉強だけでなく、生活の中でつけてください。
53、文字を丁寧に書けないというのは運動競技にたとえれば全力で走らないのと同じことです。
54、スマホやゲームとのつきあいは厳格なルールを作り、自分を律してください。
55、あれこれ回り道をして自分の好きな作家を見つける過程が大切です。秀才の読んでいるものを読めばできるようになるというものではありません。
56、普通にあいさつができない精神状態では勉強どころではないということに気づいてください。
57、秀才は「気が進まない日」も、不平不満を言わず落ち着いてできる範囲で努力しています。
58、迷ったら原点にもどりましょう。あたりまえのことをあたりまえにやるしかありません。
59、勉強法についていくら知っていても実践しなければ成績はまったく上がりません。
60、生活の中からあなたが「やらなくていいこと」をどれだけ削れるかで一生が決まります。

連載バックナンバー

著者プロフィール

長野正毅先生

Z会進学教室渋谷教室長。
80年代より小・中・高校生(大学受験生)の学習指導に携わり、
97年よりZ会の教室に講師として勤務。担当は国語。
受験国語にとどまらない確かな指導は、生徒はもちろん、保護者からの絶大な支持を集める。

30余年にわたる指導において先生が目撃してきた
できる子の学習法
できる子を育てる家庭の秘訣
について綴ったブログが大人気(日本ブログ村「高校受験」カテゴリーで1位)。
2015年にはブログの記事を集めた書籍「励ます力」を出版。