ほかの中学生はどんな勉強をしている?

実は、中学以降の学習は高校、大学、さらには社会に出てからも非常に重要な意味をもちます。中学生の間にどういった学習をし、どのような力を身につけておくべきか、お伝えできればと思います。

さっそくですが、次の問題をご覧ください。
文章A 水を飲んで楽むものあり。錦を衣て憂ふるものあり。
文章B 出る月を待つべし。散る花を追ふこと勿れ。

上の文章は江戸時代のある学者が、自分のもとで学ぶ若者のために示したいくつかの文章の一部分です。(……)
この学者は、この文章を通して、どのようなことを言いたかったのだとあなたは考えますか。(……)
また、この二つの文章に共通する物事のとらえ方・考え方はどのようなものだとあなたは考えますか。そして、その物事のとらえ方・考え方について、あなたはどのようなことを考えましたか。あなたの考えを、解答らん2にいくつかの段落に分けて、四百字以上、五百字以内で分かりやすく書きましょう。

出典(外部サイトへリンクします。) 一部、表記を改めたところがあります。
続いて、こちらの問題もご覧ください。
運動会で出場する競技を決めるという場合を考えてみましょう。3つの個人競技に出場する選手を選ぶ場合、どのような決め方がありうるでしょうか。(ただし、どの選手も一つの種目に出場します。)

出場する種目
1 100メートル走
2 走り高跳び
3 パン食い競争

参考資料1:出場したい競技についての本人の希望


参考資料2:最近練習したときの記録


出典(外部サイトへリンクします。) 一部、表記を改めたところがあります。
いかがでしょうか?

実は、どちらの問題も、実際の中学入試で出題されたものでした。
中学入試を受ける方は1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)ではおよそ十数%ですので、「少数派」ではあります。しかし、今回ご紹介した中学入試と、現在進行形で改革が進められている大学入試では、
  • 児童・生徒に何を問いたいか
  • 児童・生徒にどういう力を身につけて入学してほしいか
という2点で、共通するものがいくつもあります。

これからの時代に求められる「力」とは?

たとえば、最初に紹介した問題を出題した東京都立桜修館中等教育学校では、「出題の基本方針」として、次の3点を挙げています(下線は筆者)。
(1) 小学校で学習した内容を基にして、思考・判断・表現する力をみる
(2) 与えられた課題の条件を整理し、論理的に筋道を立てて考える力をみる
(3) 身近な生活を題材としてその中にある課題を自分の経験や知識で分析し、考えや意見を的確に表現する力をみる。
2020年度から実施される「大学入学共通テスト(以下、新テスト)」を含めた大学入試改革の全体像として、新テストや現行のセンター試験を実施する大学入試センターは「新テスト(「大学入学共通テスト」)の実施等に向けた当センターの取組みについて」 の中で、次のように説明しています(下線は筆者)。
■改革の目標は、
⇒急激な社会変化の中でも、未来の創り手となるために必要な資質・能力を備え、自立して社会に貢献する人材を育成すること

■そのために、
⇒大学入試センター試験を思考力・判断力・表現力を一層重視する共通テスト(新テスト)に改革
【例】記述式問題の導入、マークシート式問題の改善、英語4技能評価など 

⇒「学力の3要素」を多面的・総合的に評価する個別入試への改善
【例】
  • 国立大における推薦・AO等の拡大、小論文・プレゼン・面接など多様な評価方法
  • 私立大における多様な評価方法による入試改革の進展

中学から高校、大学、社会人まで必要とされる「思考力・判断力・表現力」

思考力・判断力・表現力というのは、実は、中学入試に限らず今後の大学入試ではよりいっそう求められる力といえます。

今回は数ある中学入試の問題から2つだけをご紹介しましたが、実は、今回ご紹介したような思考力などを問う入試を行う中学は着実に増えています。

中学入試と大学入試は一見すると関連性がないように思われるかもしれません。
しかし、実際は、国全体で進められている大学入試改革と目指す方向は同じです。

大学入試改革はそもそも、「これから必要とされる人材とは何か」を再定義することから始まっています。中学入試や大学入試で問われるのは、実は単純な学力ではなく、これからの社会で必要とされる思考力・判断力・表現力なのです。

こうした思考力・判断力・表現力を短期間で育てていくのはなかなか難しいかもしれませんが、「Z会Asteria総合探究講座」を活用いただくことで、大学入試はもとより、その先にも通用する「力」を身につけていくことができるでしょう。

◆Z会Asteria総合探究講座

Z会Asteria総合探究講座は、オンラインディスカッションを行う「協働学習」、問題解決やコミュニケーションの力を養成する「個人学習」、第一線で活躍する研究者・専門家などを招いてお話しいただく「探究学習」の3つの学習で「物事の課題や本質を適切に捉え、多角的に考察し、課題解決する力」を養っていきます。

人工知能やSDGs、生物多様性、医療、宗教など月ごとに変わるテーマについて複数の資料をもとに議論し、課題解決の方法を探ります。

何が課題なのか。その課題を解決するにはどのような情報が活用できるのか。
課題解決策を多角的に考察して、よりよい解決策を探る過程で、これからの入試で求められる「物事の課題や本質を適切に捉え、多角的に考察し、課題解決する力」を高めていきます。

お子様が自立して学習を進めていくための学びがここにあります

Z会Asteriaは、学年の枠にとらわれず、達成度にあわせ次々に学習を進めることができます。
意欲次第でどんどん進んでいけるZ会Asteriaで学び続けることにより、自立的に学習できるようになります。
新大学入試でも用いられる語学力の国際指標「CEFR(セファール)」基準で、4技能をバランスよく伸ばせる「英語4技能講座」。
自分に合ったレベルで、自分に必要な量だけ演習できる。自分専用にカスタマイズされた学習が可能な「数学新系統講座」。
オンラインで他の受講生と主体的・対話的で深い学び(いわゆる、アクティブ・ラーニング)を実現した「総合探究講座」。
Z会Asteriaなら、知識に加え、社会で必要とされる力を育めます。
※受講にはiPadが必要です。

公開日:2019/02/12