19年度東大・京大 合格者インタビュー1

 

2019年度 合格者インタビューT.Mさん

 

東京大学 教養学部文科二類合格

T. Mさん 桜蔭高校出身

「とことん間違いが見つかるまで一緒にやってくれたから、見直しが得意になった!」

プレアデスの本科受講生として通塾していただき、見事に東大合格を勝ち取ったT.Mさんと、T.Mさんの授業を担当した前川講師(地歴・地理担当)に、プレアデスでの学習や受験を終えた現時点での心境などについて、思ったこと、感じたことを率直に伺いました。2019年3月、東大合格者の喜びの声をお届けしたいと思います。

 

―合格おめでとうございます。まずは今の心境を教えてください。

T.M ただただ、とにかくほっとしています。

前川 受かるとは思っていたけれど、ちゃんと受かってくれてよかったです!

―東大を志望された理由を教えてください。

T.M 漠然と小学校のころから行きたいと思っていて、中学生くらいから、進振りもあるし環境もいいし…優秀な人たちがたくさんいる環境なので、本格的に行きたいと思うようになりました。

 ―プレアデスで受講しようと思ったきっかけや理由を教えてください。

T.M いろいろな少人数の塾を転々としていたけれど、プレアデスの前に通っていた塾が合わなくて変えることになって高2の夏からここに来ました。よく学校の近くでビラを配っていて存在を知っていたし、Z会の通信も受講していたので、ここに決めました。学校からも歩いてすぐなので、それも決め手になりました。

―プレアデスそのものについてお聞きします。プレアデスの雰囲気はどうですか?

T.M 雰囲気が柔らかい感じで、予備校然としていないところが好きです。あと、コーヒーがおいしいところ?(笑)

 ―プレアデスに期待していたものは何ですか?

T.M 塾を転々としていたので、数学の分野による完成度の差が激しくて、そこを埋めたかった。あとは、記述のテストでの点数をぼろぼろ落としていたのを何とかしたかった、というのが大きいです。
あとは、塾と通信教育ととまちまちな取り方をしていたので、戦略面談を通じて統一した客観的なプランを立てたかったというのもあります。
久住先生はあまり細かく口出しするタイプではなかったし、私も自分で決めるほうが好きなタイプだったので、先生に立ててもらうというよりは「自主的に計画を立てる手助け」をしてもらうのが中心ではありましたが(笑)

 ―個別指導を選んだ理由や、良さを教えてください。

T.M 学校の進度で特に数学がかなり速いので、一般的な予備校のカリキュラムだと学校進度に合わないのですが、個別指導なので、ある程度知識が完成している数学をしっかりと強化してもらえたのはすごく良かったです。また、地歴の個別指導も非常に助けになりました。
あと、私は授業後などに先生に質問に行くのが苦手なのですが、対一の授業だったら質問することができたので、プレアデスの授業へは質問をしに行く感覚でもありました。電話も苦手だったし・・・。」

 ―地歴の個別指導の良さはどんなものがありますか。

前川 東大志望の指導に関しては、生徒さんが書いた論述を「ちゃんと全問見てあげられる」というのが大きな利点だと思います。地理に関しては、高校でそもそも選択科目にないことも多く、どうやって学習したらいいかわからない、という声もよく聞きます。でも個別指導だと、講師裁量にはなりますが、身近な話に絡めたりして、アレンジして頭に入りやすいような授業にするという地理では非常に大切なことができると思います。

―ありがとうございます。では、プレアデスと他の塾との違いを教えてください。

T.M 先ほども言ったように、雰囲気があまりピリピリしておらず、ほかほかしているところかなと思います。いつも笑い声が聞こえているような。
学校とかでは受験生はみんなピリピリしていて厳しい雰囲気だったりすることもあったけど、プレアデスはいつもなごやかな雰囲気で、他の授業の講師の声や生徒の笑い声が聞こえたりして「これなら大丈夫かな」という安心感があるところが良かったです。

 ―プレアデスのどこが自分に合っていたと思いますか。

T.M 教材や勉強法を強制され過ぎないところです。カリキュラムに沿った規定のテキストを使う必要がなくて、自分に合ったカリキュラムを組んでもらえるので、自分の勉強を邪魔されない、削がれない。
私は、Z会のテキストはほとんど使わずに過去問や実践的な問題集を中心に授業をやってもらっていました

―次に、プレアデスでの授業などについてお聞きします。前川講師の最初の授業での印象はどうでしたか。

T.M 最初の授業は高3の春だったのですが、うーん、声が高い先生だなと思ったかな。(一同笑)
あまり覚えていないですけど…あ、ずっとニコニコしている先生だなと思いました!

―久住講師についてはどうでしたか。

T.M とにかく当たりがソフトで、優しい先生だなという印象でした。
そもそも私が入塾した時に、前の塾の先生が高圧的で嫌だったのもあって、スタッフの方に『課題はちゃんとやるので優しい先生をお願いします』って言ったからなんですけど(笑)。

―なるほど(笑)。受講当初、東大合格にあたって課題だったのは何ですか。

T.M やはり数学の記述です。なかなか点数がとれなかったので、とにかく何とかしなきゃなと思っていました。英語も苦手でした

―プレアデスでの指導や授業についての感想を率直に聞かせてください。課題は解決されましたか。

T.M 数学の久住先生は、私がどれだけトンチンカンな解答を持っていったとしても模範解答や定石を押し付けず、私の解答をベースに一緒に考えてくれて、間違いが見つかるまでとことん付き合ってくれました。そのおかげで見直しが得意になりました。
あと、久住先生は、問題をさらっと解いてくるというか、すっきりすばやく解いてくる感じがして。。
問題集や過去問集に付属している模範解答とは違っても、先生の中で『こうやれば解ける』パターンみたいなのが確立されていたから、『正しい頭の動かし方』を学べたと思います。
私は、テストとかで『解けない、無理』って思うと全然手が付けられなくなっちゃうタイプだったのですが、いくら予習で時間をかけて解けた問題でも本番で解けなきゃ意味がないという意識はあって…
なので、『正しい頭の動かし方をすれば本番も大丈夫なんだ』っていう安心感を得られたのがすごく大きかったです。

―地理はどうですか。

T.M 地理の前川先生はニコニコしながら高いレベルを求めてくる授業でした(笑)。
まあ、久住先生もそんな感じではあったけど。地理は記述問題などで私が一つの要素や視点に固執するタイプだったので、多角的に見ていくような授業をしてくれました。
そのおかげで今年の入試問題もよく解けたと思います。解答欄を間違えてかなり焦りましたが。

前川 今年の東大地理の問題、面白かったよね。

T.M 面白かったです。算数みたいな問題が出たし!

 ―地理って地名覚えられないし、地図読めないから地理って難しそうだなと思っていて今まで避けてきたのですが、そんなに面白い教科なのですね

前川 (食い気味で)それなんですよ。地理は地名を覚える科目なんだって思っている人が多すぎるんですよね。全然違うのに。(一同笑)

T.M 前川先生の地理の授業を受けながら、『私に地理は教えられないな』というのを毎回再確認していました(笑)。
大学生になったらプレアデスで講師として働きたいと思っているのですが、地理と数学は無理かなあなんて考えています。

前川 絶対そんなことないって(笑)

T.M だって私、久住先生みたいにあんなに根気よく生徒に付き合いきれないから。
すぐ諦めちゃう。授業の時も、いつも先生より私の方が先に諦めちゃっていたし(一同笑)

―前川講師にお聞きします。プレアデスの毎回の授業や課題の出し方などで意識していたことや心がけていたことはありますか。

前川 Tさんは頭がいいけれど視野が狭かったので、問題に多角的な視点から向き合えるよう、様々な事項や観点を提示するようにしていました。
また、Tさんは地歴が好きだったのですが、ただ『好き』で終わらせず高い点数を取ってほしかった
答案は漢字などのミスをはじめ細かいところまで厳しく見ました。

 Tさんにお聞きします。プレアデスの授業を受ける上で意識していたことはありますか。

T.M 予習の分量を多くしてもらい、知識事項の説明よりも問題の添削・解説中心の授業にしてもらうようにしていました。
過去問を80分の授業で3年分くらい扱えた回もあったりするくらい。

 ―それは相当出来のいい答案だったというのもありそうですね、すごい。では、戦略面談はどのように活用していましたか。

T.M 先ほども言ったように、自主的にプランを立てるのを手伝ってもらうことが中心だったので、「今月これをやりました、来月これをやりたいと思っています」という報告会みたいな形が多かったように思います。自分の勉強に確証が持てない時に、同意をもらったり時々修正してもらったりして安心感を得るみたいな。
あと教材の相談にもよく乗ってもらっていました。数学の得点の比重を減らして、どの教科で失敗しても合格できるような目標点に変えるなど、得点戦略の相談もしてもらっていました。

 ―プレアデスに通い始めてから成績の変化はありましたか。

T.M 数学の単元によるばらつきがなくなり、成績はかなり上がりました。
高1のときの駿台東大レベル模試ではD判定、高2ではB判定だったのですが、高3に入ってからはずっとA判定を維持できました。1月の直前の本番レベル模試はE判定だったのですが。

 ―プレアデスのスタッフのサポートはどうでしたか。

T.M 特に英語の勉強を教室長の笠嶋さんに、すごく助けてもらいました。英語以外にも数学の教材選びやその他の相談などでたくさんお世話になりました。

 ―ありがとうございます。振り返ってみて、受験勉強で大切なことは何だと思いますか。

T.M 一番は『興味をもつこと』かな、と思います。高2のときに地歴が勉強したくて文転したので、そもそも【興味を持っていたこと】がきちんと勉強できた要因かなと思います。あとは、『一つの意見に引っ張られすぎない』ということも大切だと思います。
   自分で考えた計画に、学校の先生や、プレアデスの先生や、英語の塾の先生からいろいろ言われたことを加味していくことができたことが大切だったなと思います。

 ―なるほど。では、Tさんが合格できたポイントは何だったと思いますか。

T.M 苦手科目がなかったことだと思います。

前川 全部得意科目だったとも言えるけど(笑)。

T.M うーん(笑)。比較的時間がかかるから夏までになんとかするほうがよいとあちこちでよく言われる数学の穴をプレアデスで埋められたので、ほかの教科に時間をさけたのが大きかったです。
どこかの科目で失敗しても別の科目で補えるような状態にできたのが良かったかな。

 ―ありがとうございます。今後の目標や夢を教えてください。

T.M 大学を出た後のことはまだ何も考えていないのですが、後期教養学部か経済学部に進学したいですが、まだ迷っています。とりあえずたくさん本を読もうと思って、神保町で8000円分も本を買ってきました(笑)。比較経済学とかの本も買ったのでこれから読みます。

 ―最後に、受験生や中高生にメッセージをお願いします!

T.M 現役生は国数英で勝負したほうがいいとかよく言われていますが、興味があるなら地歴も捨てずにちゃんと勉強したらいいと思います。私は世界史が好きすぎて高3の秋に読書をしすぎたりしてしまいましたが(笑)、やっぱり興味を持つことが大切だと思います。

前川 そうですね。私も地歴が一番得意な受験生だったのですが、地歴に興味がある人は周りに流されず地歴を頑張ってもいいと思います。受験勉強で得たものって受験で使って終わりではないし。

T.M 東大の問題は自分で深堀すればいくらでも広げられるいい問題が多いので、勉強していて楽しいです。私は世界史の第一問の題材から本を探してきて読書につなげていました。そういうのがすごく楽しかったのでおすすめです!

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