新大学入試に関するオンラインイベントで寄せられた質問と回答_2019.4

新大学入試に関するオンラインイベントで寄せられた質問と回答

Z会の通信教育では、新高1生とその保護者を対象に、2018年12月15日(土)と2019年3月21日(木・祝)には高校受験をする方向けに「新大学入試に通用する高校の学習法」、2019年2月11日(月・祝)には中高一貫校に通う方向けに「新大学入試から逆算する3年間の過ごし方」という無料オンラインイベントを開催しました。そのイベントの要点と、参加者からの質問に対する回答を紹介します。

 

 

◆オンラインイベントの要点

●大学入試の変更点
1.各大学の入学者選抜について
各大学の入学者選抜では、「三つの方針」(※1) に基づき「学力の3要素」(※2) を多面的・総合的に評価するものへ改善するための見直しを行います。大きな変更としては、AO入試、推薦入試であっても学力を測る試験を取り入れること、そして一般入試でも調査書の活用を促進することが挙げられます。
また、丁寧な選抜の実施、高校教育への影響等を考慮し、AO入試、推薦入試の各実施時期や、多面的評価のための重要な資料となる調査書様式の見直しも行うこととしています。入学者選抜で活用する評価方法(実施時期・内容等を含む)や比重等については、各大学の募集要項等で明確化することとしています。
(※1)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
(※2)
1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力
3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

2.大学入学共通テストの導入
「高大接続改革」の一環として、「学力の3要素」を育成・評価すべく、「大学入学者選抜」が改革されます。その一つとして、「大学入試センター試験」は「大学入学共通テスト」と名称を変え、中身も変更されます。大きな変更点の一つは、「記述式問題」の導入で、もう一つは「英語4技能」を測る試験の導入です。

3.英語4技能の評価を導入
大学入試センター試験では、従来、コミュニケーション能力を重視した出題範囲の設定(平成9年度~)や、リスニングの導入(平成18年度~)等の改善に取り組んできました。しかしながら、主に「聞く」「読む」の能力を問うものとなっており、現行学習指導要領において求められている4技能を適切に評価することは困難です。そのため、既に大学入学者選抜でも活用されている民間の資格・検定試験を「大学入学共通テスト」の枠組みで活用することとしました。合否に使用される民間の資格・検定試験の成績は、高3の4月~12月の間に受検した「2回の成績に限って」利用されます。

4.入試区分の名称・選抜方法の変更
入試区分については、多面的・総合的な評価の観点からの改善を図りつつ、各々の入学者選抜としての特性をより明確にする観点から、次のように変更されます。
〇 「一般入試」<変更前>  「一般選抜」<変更後>
筆記試験に加え、調査書や志願者本人が記載する資料等(例:その他、エッセイ、面接、ディベート、集団討論、プレゼンテーション、各種大会や顕彰等の記録、総合的な学習の時間などにおける生徒の探究的な学習の成果等に関する資料や面談など)の積極的な活用に努めることとしています。

〇「AO入試」<変更前>  「総合型選抜」<変更後>
調査書等の出願書類だけでなく、
(1)各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)
(2)「大学入学共通テスト」
の少なくともいずれか一つの活用を必須化することとしています。また、志願者本人の記載する資料(例:活動報告書、入学希望理由書、学修計画書等)を積極的に活用することとしています。

〇 「推薦入試」<変更前>  「学校推薦型選抜」 <変更後>
評価については「総合型選抜」と同様で、推薦書においては
(1)本人の学習歴や活動歴を踏まえた「学力の3要素」に関する評価を記載すること
(2)大学が選抜でこれらを活用すること
のどちらも必須化することとします。

5.個別試験の変更
まず、必要な「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を的確に評価するため以下を促進することとしています。

  • 「大学入学共通テスト」の積極的な活用を図ること。
  • 個別大学における入学者選抜においても教科・科目に係るテストの出題科目の見直し・充実などに取り組むこと。

次に、高等学校学習指導要領における言語活動(例:説明、論述、討論等)の重要性を踏まえ、論理的な思考力・判断力・表現力等を適切に評価するため、以下を促進することとしています。

  • 自らの考えを立論し、さらにそれを表現するプロセスを評価できる記述式問題の導入・充実に向けて取り組むこと。
  • 記述式問題において評価すべき能力や出題の意図等を明示するよう努めること。(例:国語を中心として、複数の素材を編集する等)

 

6.定員の変更

  • 総合型選抜については、募集人員には制限を設けないこととする。
  • 学校推薦型選抜については、現行と同様、「学部等の募集単位ごとの入学定員の5割を超えない範囲」とする。

また、平成27年9月14日の一般社団法人国立大学協会発表のアクションプランでは、推薦入試・AO入試・国際バカロレア入試等の拡大(入学定員の30%を目標)や個別入試における面接・調査書の活用等が出されています。

 

 

◆オンラインイベントで寄せられた質問と回答

数回にわたり行われた無料オンラインイベントでは、講演後にチャットで質問を募り、その場で講演者がお答えしました。その中から新大学入試にかかわる主な質問とその回答を、ご紹介します。

●英語について
<質問>
英語の検定は何がおすすめですか?
<回答>
テストによって積み上げ式・4技能まとめて平均の評定をとる方式などがあり、お子様の技能によって選択するのがよいと思います。著しく苦手な技能がある場合は平均の評定をとる方式がおすすめですが、そうでなければ積み上げ式でよいのではないでしょうか。その他、考慮すべきは自宅近くで受験できるかどうかですね。移動時間がもったいないです。学校で一括採用している検定試験があれば、それを受検する形で十分です。なお、Z会でもケンブリッジ英語検定の申込を承っています。ケンブリッジ英語検定

<質問>
英検®2級を高3より先にとってしまうと、合否に利用される期間外なので得策ではないのでしょうか?
<回答>
大学入試だけを考えるならば、2級を高校3年生時点で再現できれば十分です。英検®は2級と準1級の間に大きな断絶がありますので、できれば準1級をめざして継続学習を行っていただければ、入試においても選択肢は増えるはずです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

<質問>
英語のspeaking力、writing力を高めるために日々取り組むべきことは何ですか?
<回答>
speaking力については、恥ずかしがらずに音読することです。感情を込めて読むようにすると、なおよいですね。Z会では、会員限定の「オンラインスピーキング講座」をご用意しています。
writing力については、書いて悪いところを指摘してもらい、直していくことを繰り返すことが大事です。質問の趣旨に沿った解答であることが大前提ですが、ネイティブからみて正しい文法で書かれているかどうかも確認しておきたいところです。近年は自由英作文の問題が増えていますから、何を書くかという内容も重要になってきます。

●記述式問題について
<質問>
記述式のテストの採点は信用性が担保されるのですか?
<回答>
大学入学共通テストの国語は、記述式の採点結果を段階別評価で点数化します。記述式問題の評価をどう使用するかは、採点の信用性を含めて各大学が検討し、決めていきます。例えば東北大学は、原則として合否判定に使わない方針を2018年12月に公表しています。その他の大学は利用することを公表しているところがほとんどですが、配点は検討中とされているため、引き続き注目していきたいところです。

<質問>
記述力をあげる具体的な方法はありますか?
<回答>
Z会の通信教育にぜひ、取り組んでいただきたいですね。自分で考えて書いて、プロに添削してもらって振り返るのが最も効率よい方法だと思います。大事なのは自分で習ったことを再現できる力。知識の習得はもちろん重要ですが、習ったことを再現する方に、より力を割いてほしいです。

<質問>
添削を振り返る大切さをわからせるために、どのように声かけすべきでしょうか?
<回答>
「やりっぱなしで本当にいいの?」「どうせ勉強するのなら、それが本当に身につかないともったいないよね(損だよね、あなたの努力も、おうちの方のお金も)。」という内容で声かけしていただきたいです。腑に落ちてから次へ進む、というやり方を繰り返すことで、「受験生になってから高1高2であやふやにした内容の復習に膨大な時間を費やすことになった」、などという後悔をせずに済むでしょう。

 

Z会の通信教育は、新大学入試を見据えた、本物の学力を育みます。

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