大学入試改革の先へ~知識偏重を改め「理解力・表現力」を伸ばすには_2016.10

大学入試改革の先へ~知識偏重を改め「理解力・表現力」を伸ばすには

実際の大学入試等で、「学力の3要素」と呼ぶ各能力を、どのように測っていくのか、という議論が進められています。
実際の入試の制度がどうなっていくかに関わらず、また、入試のその先の実社会でも、必ず必要となり、重要である「理解力・表現力」のつけ方、重要性について、Z会グループのディアロ(Dialo)の三鷹校・向江真緒さんが解説します。

 

◆「高大接続改革進捗報告」を翻訳する

2016年8月31日に発表された「高大接続改革進捗報告」を読むと、どうしても、今後の教育において「特別な新しい能力」をつけていくような「お堅い」印象を持ってしまいがちですが、たとえば「理解力」は「人の気持ちがわかること」。
「表現力」は、「人に気持ちを伝えられること」、という非常にシンプルなことを言っていることがわかります。
では、「理解力」「表現力」を高めるには、どのようにしたらよいのでしょうか。

まず、「理解」と「表現」がほぼ一体である、ということについて、非常に興味深い記述が、『ローマ人の物語』の著者として有名な塩野七生氏の著書『ルネサンスとは何であったのか』の中にあります。少し長いのですが、引用します。

レオナルド・ダ・ビンチにはなぜ未完成の創作品が多いのかという言及の後、以下のように書かれています。

創造するという行為が、理解の「本道(ストラーダ・マエストラ)」であるからですよ。ダンテも言っています。考えているだけでは不充分で、それを口であろうとペンであろうと画筆であろうとノミであろうと、表現してはじめて「シェンツァ」になる、と。
イタリア語の「シェンツァ」(Scienza)は英語に直すと「サイエンス」(Science)ですが、この場合は「科学」とか「学問」よりも、これらの言語の語源であるラテン語のシエンティア(Scientia)が意味した、「知識」ないし「理解」と考えるほうが適切でしょう。
このダンテの言が正しいことは、あなたが今考えていることを、誰か他者に話すか、それとも文章に書いてみたらわかります。頭の中で考えていたことが、表現という経路を経ることによってより明快になるという事実が。話すとか書くことが他者への伝達の手段であるとするのは正しいが、それとても手段の一つにすぎません。自分自身の考えを明らかにするにも、実に有効な「手段」でもあるのですよ。

「理解」するには「自分の考えを表現する」ことが実に有効な手段だと、述べられています。

 

◆未来につながる「百の聴講より一の実践」

Z会は、「百の聴講より一の実践」が大事だとしています。
「教わる(=インプット)」よりも、「やってみること(=アウトプット)」の方が重要である、という意味です。

「受験」で言うなら、「頭に知識を入れる」よりも、実際に問題を解くことに重点を置く、という考え方です。これが、受験だけのことではなく、その先々にとっても重要なことであるということはおわかりいただけることだと思います。

日本は、明治以来、理解の本道が「創造するという行為である」という考え方よりも、「理解をするには、多くの知識、情報を頭に入れることである」ということが無意識のコンセンサスになっているように思えます。

普段、私たちが、「勉強する」とは、「頭に何かを入れること」とほぼ同義というイメージができあがっています。

まさに今回の大学入試改革は、この知識(インプット)偏重の現在の日本の教育を見直そうという動きでもあるわけです。

 

◆「理解力」「表現力」を高める新しい教育のカタチ

 

ディアロ(Dialo)では、「わかる」を超えて「わかりきる」をめざしている
ディアロ(Dialo)では、「わかる」を超えて「わかりきる」をめざしている

2016年春、Z会×栄光グループの合弁会社として誕生したゼニスは、この大学入試改革を強く意識し、「理解の本道は創造である」という考え方を徹底的に具現化しようと考えました。
「出題者の意図がわかりますか?」(理解力)
「第三者にあなたの考えをきちんと伝えられますか?」(表現力)
を、一対一で徹底的に繰り返すことで、力をつけていこう、という考え方です。
従来の「添削指導」を、「一対一でリアルタイムの答案作成」で行う、と言ったら少しイメージしやすいかもしれません。

この教育方針に基づいた教室を、「ディアロ(Dialo)」のブランドで、首都圏、静岡に、茗荷谷校・水道橋校・武蔵浦和校・新小岩校・静岡校でスタートしました。2016年11月1日には三鷹校・新浦安駅前校が開校し、計7校となります。

一対一の個別指導ですが、最大の特徴は、生徒(メンバー)が、答案の内容、解法について、トレーナーに説明、解説する、というスタイルを取ることです。
「プレゼンテーション」と呼び、「生徒がトレーナーにプレゼンテーション」を繰り返すことで、まさに「理解の本道」を行く、というのが最大の特徴となっています。

生徒たちは、「いざ、説明(プレゼン)しようとすると、わかっていたつもりだったが、実はわかっていなかった、ということがよくわかる」と言っています。
これこそが、大学入試改革がめざす「理解力・表現力」の具現化にほかなりません。
通学圏内にお住まいの方は、ディアロ(Dialo)で一緒に、将来にわたって必要な力を伸ばしてみませんか。

ディアロ(Dialo)Webサイト

ディアロ(Dialo)は、1人ひとりが学びやすい空間をつくりだしている
ディアロ(Dialo)は、1人ひとりが学びやすい空間をつくりだしている

 

お問い合わせボタン

 

~最新の情報をお届けします~

ミライ研究室専用LINE、Z会の無料メールマガジンで最新の情報をお届けします。