公立 都立富士高等学校 2016年度入試用(中高一貫校共通作成問題)

公立 都立富士高等学校の入試傾向と対策、先輩の合格体験記などを掲載しています。
志望校の決定の参考にしてください。

公立 都立富士高等学校の入試傾向と対策

入試の傾向と対策について教科別に解説します。
このページに記載されている科目以外については下記より「都共通問題のページをご覧ください。
グループ作成問題については「グループ作成問題のページ」をご覧ください。

英語試験時間:50分 配点:100点

2014年度までの入試問題の傾向
都立併設型高校の問題は、都立共通問題と同じリスニング問題が1問と、グループ内で共通の読解問題が2問の、大問3問構成でした。
読解問題は、月の名前に関する会話文と、カーリングに関する説明文でした。どちらの英文もかなり長く、語彙の難易度も高めです。英文中の空所に入るのに適切な語句を選択、もしくは記述する設問が多く出題されています。
また、説明文の設問の中では、関心のあるスポーツや芸術について30語以上40語以内の英文で紹介する、自由英作文問題が出題されています。
入試問題の対策
読解問題としての記述量はそれほど多くありませんが、英文の内容を詳細まで理解していなければ解答することが難しい設問が多くなっています。日常的に読解問題に取り組む際に、ただ設問に答えるだけでなく、その根拠をきちんと考え、全訳も確認する習慣をつけましょう。
私立の過去問など、やや難易度の高い問題にも取り組み、限られた時間内で長文を読みこなす練習をしておくとよいでしょう。長めの自由英作問題に対応するため、身近なテーマについて簡潔な英文にまとめる練習も必要です。書いた英文は学校の先生などに見せ、添削を受けるようにすると、効率的に実力をつけることができます。

数学試験時間:50分 配点:100点

2014年度までの入試問題の傾向
14年度の問題数は、13年度同様に大問4題でした。答えだけでなく、解き方など途中式を示す問題が2問、証明問題が1問、作図が1問あり、これも例年通りです。
大問1は、平方根をふくむ式の計算、連立方程式や2次方程式、確率の問題、作図などの6問の小問集合、大問2は2乗に比例する関数のグラフと平面図形の融合問題、大問3は証明問題を含む平面図形分野の問題、大問4は空間図形分野の問題となっています。
途中式を示す記述の問題では、筋道を立てて考え、それを答案に示す問題となっており、計算力、論理力そして着眼力も試されている問題といえるでしょう。全体的に計算量が多く、2段3段の1つの問題に時間をかけ過ぎると全部の問題に取り組めなくなるので時間配分には注意が必要です。
入試問題の対策
各分野において標準レベルからやや難レベルの問題がまんべんなく出題されているので、教科書の章末問題レベルは確実にできるようにしておき、苦手分野はなくしておきましょう。
関数分野では、1次関数と2乗に比例する関数の平面図形との融合問題が出題されており、論理力を必要とする記述式で答える問題が出題されるので、やや難問の入っている問題集等で、普段から論理的に解答を示すように心掛けるとよいでしょう。
図形分野は合同や相似、円の性質や三平方の定理などの基本的な定理を利用し、証明問題のほかに、線分の長さや面積、体積を求める問題が、途中式を示す形で1題出題されています。確かな計算力で1つ1つ素早くこなしていくこと、思考力を養うために筋道を立てて考えていくことなどを、普段から意識して問題に取り組むとよいでしょう。

国語試験時間:国語内 配点:10点(国語全体で100点)

2014年度までの入試問題の傾向
漢字の読み・漢字の書き・小説・論説文・融合文の大問5題構成です。
設問の形式は選択式問題が中心ですが、小説で50字程度の記述問題が2題出題されているほか、融合文で抜き出し問題と短文を作る問題、論説文の小問で作文も出題されています。時間配分に注意して取り組みましょう。小説はやや長めですが、心情や全体像がつかみやすい文章が選ばれています。場面の状況や心情、会話文で述べられている登場人物の意見を要約する問題などが出題されています。
論説文は、要旨が明確な文章からの出題で、筆者の考えの根拠や理由などが問われています。やや抽象的な表現についての読解問題が多く、論旨を十分に確認する必要があります。
融合文は、古文『大鏡』を引用した説明文でした。古文には現代語訳が付記されているので読解に困ることはありませんが、基本的な古典の知識は必要です。
入試問題の対策
漢字は頻度順の問題集に取り組み、文脈にあった漢字が書けるようにしましょう。小説は、会話・行動の描写、比喩表現に着目して、登場人物の心情を想像しながら読みましょう。
論説文は、形式段落ごとの要旨をおさえて、筆者の主張を正確に把握しましょう。日頃から新聞や書籍などの多くの論理的文章に触れ、段落構成・論理の展開・論旨をおさえる訓練をしておくとよいでしょう。問題を解く際は、記述問題では、解答の根拠や基にする表現を探して簡潔にまとめましょう。
選択式問題は、すばやく解答できるようにしたいところです。文章に書かれていないものは消去し、迷ったら選択肢を部分に分けて検討し、よりよく内容をふまえたものを選びましょう。
融合文については、基本的な古文、韻文の知識を身につけ、過去問や出題傾向の似た他校の入試問題などに取り組んでみるとよいでしょう。また、作文の練習も十分にしておきましょう。

作文試験時間:国語内 配点:12点(国語全体で100点)

2014年度までの入試問題の傾向
論説文の小問として、200字以内で書く作文が出題されています。
14年度は、課題文の傍線部の記述に関し、「異分野の人たちが相互に議論しあう」利点について考えたことを、自分の見聞や体験の中から適切な具体例を挙げて書くという文章型の作文でした。
まずは、課題文の論旨と、作文に関連する傍線部がどのような内容なのかを正しく理解しなくてはなりません。そのうえで、設問にそった適切な具体例を挙げながら、自分の意見を提示する必要があります。
日頃から「読み・考え・書く」ことを習慣としていなければ、解きにくいかもしれません。ただし、字数はそれほど多くありませんから、ある程度練習を積んでいけば対処できるでしょう。作文は配点が高いため、何も書かないと大きな失点になります。国語の試験内の作文なので、過去問を参考にして、どの程度時間をかけられるのか確認しましょう。
入試問題の対策
論説文の記述に関して自分の考えを述べる問題なので、論旨を読み取る力が不可欠です。日頃から、幅広い分野の、新書レベルの記事や書籍を積極的に読むことを習慣づけましょう。最初は短くて分かりやすいものからはじめるとよいでしょう。
読み終えたら、筆者の主張する事柄を身近なものにあてはめてみて、自分の問題として考えてみてください。筆者の主張を自分の問題として捉える習慣が身につけば、おのずと自分の意見が生まれてきます。それを、200字程度の文章で簡潔にまとめることで、論理的な思考力や記述力が身につきます。
書く前には、どのような構成で何を書くのかを簡単にメモしてから取り組みましょう。さらにその意見が読み手に伝わらなくてはならないので、作文を書いたら、学校の先生などに読んでもらうとよいでしょう。自分の文章に対して客観的な意見をもらうことで、改善すべき点が明確になります。

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