私立 慶應義塾女子高等学校 2017年度入試用
私立 慶應義塾女子高等学校の入試傾向と対策、先輩の合格体験記などを掲載しています。
志望校の決定の参考にしてください。
私立 慶應義塾女子高等学校の入試傾向と対策
入試の傾向と対策について教科別に解説します。
英語試験時間: 60 分
出題構成
大問No. | 分野 | 内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■分野 リスニング |
■内容 英問英答 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問2 | ■分野 読解 |
■内容 説明(ドローン) |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問3 | ■分野 読解 |
■内容 会話(ホームスクーリング) |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問4 | ■分野 読解 |
■内容 エッセイ(アメリカに移住した私) |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問5 | ■分野 英作文 |
■内容 テーマ作文 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
-
慶應義塾女子高校では、例年大問5題が出題されています。
内訳はリスニング1題、長文読解3題、英作文1題です。
リスニングは、13年度から記述式と選択式の両方が出題されています。
16年度の長文読解問題は、説明文1題、会話文1題、エッセイ1題の出題です。 長文読解問題において、文法的知識を問うものでは、適切な動詞を選び正しい形に変化させる空所補充、語句の並び換え、 書き換えなどが中心となっています。 内容理解を問うものでは、語句の抜き出し、英文和訳、和文英訳、下線部の内容を説明するもの、英問英答、内容一致、 複数の英文を並べ換えた上での段落補充など、多岐にわたる問題構成となっており、高レベルの読解力が求められています。 読解問題の問題文の総語数も約1500語とかなり多く、速読力が必要です。
作文問題は,16年度は自分の学校の1年生に対するアドバイスを2つ50語程度で書くものです。 作文問題のテーマは例年身近なものから社会的なものまで幅広く出題されており、解答の形式についても、 賛否を決めてそれについて述べるもの、提起された問題に対する解決策を提案するもの、意見とその根拠を述べるもの、 など多岐にわたります。
- 入試問題の対策
-
長文読解では、文章全体の流れを把握しているかを問う問題が多く出題されているので、英文全体の大きな流れをつかむことはもちろんのこと、
細かい部分も一つひとつ理解しながら読み進める練習をしましょう。
英文を読む際には、因果関係や、各段落の要旨と段落間のつながりに着目することで速読力が鍛えられます。
また、文法事項は中学範囲を超えた内容が出題される可能性があるので、高校範囲の基本的な文法事項についても学習しておくと有利でしょう。 テーマ作文については、自己紹介や学校生活の思い出、高校でやりたいことなど身近なテーマから、 社会問題についてなど色々なテーマで30語~50語程度の英文が書けるよう、練習しておくとよいでしょう。
土台となる構文や表現をできるだけ多く覚えて使いこなせるようになれば高得点をねらうことも可能です。
- 入試問題の戦略
-
リスニングは日々の積み重ねが肝心です。Z会の『中学生のためのリスニング徹底演習』を使って問題数をこなしましょう。
英作文問題は、まずは基本的な文法事項をしっかり押さえた上で、英文を書く練習を積むことが肝心です。
『Z Study』には、空所補充問題や並べ換え英作文問題などの比較的易しい文法問題から、和文英訳問題、条件英作文問題などの難しいものまで、
幅広い問題を掲載しています。
ひとつひとつ着実に理解を進め、ステップアップしていきましょう。 読解問題は『Z Study』を毎月ていねいに取り組むこと、そして、入試対策期に送られる『入試特訓』に取り組むことで対応していきましょう。 『入試特訓』では入試レベルの問題が充実していますから、実践的な問題に挑戦することができます。
数学試験時間: 60 分
出題構成
大問No. | 形式 | 分野・内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■形式 小問集合 |
■分野・内容 文字と式、円 |
■その他(形式) 作図あり、すべて記述式 |
■配点 不明 |
大問2 | ■形式 大問 |
■分野・内容 確率 |
■その他(形式) すべて記述式 |
■配点 不明0 |
大問3 | ■形式 大問 |
■分野・内容 円 |
■その他(形式) すべて記述式 |
■配点 不明 |
大問4 | ■形式 大問 |
■分野・内容 2乗に比例する関数 |
■その他(形式) すべて記述式 |
■配点 不明 |
大問5 | ■形式 大問 |
■分野・内容 空間図形 |
■その他(形式) すべて記述式 |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
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2016年度は、大問5題、設問数は18問となり、2015年度より設問数が増加しました。
大問1は、文字と式、円に関する作図をふくむ小問集合、大問2は確率、大問3は円に関する問題、大問4は2乗に比例する関数と平面図形の融合問題、
大問5は空間図形という大問構成となっていて、すべての問題に対して途中式や考え方を書くようになっています。
例年、個性的な問題が目立ち、受験者の数学的なセンスや考え方が試されます。 設問に流れのある問題が多いので、問題文をよく読み、前の解答をうまく利用していくことが大切です。 分野的には、整数問題、方程式の文章題、関数と図形との融合問題、空間図形の応用などがよく出題されています。
- 入試問題の対策
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すべての問題に対して途中式や考え方を書く必要があるので、普段から自分の解答を要領よくまとめる練習をしておくとよいでしょう。
標準的なレベルの演習はもちろんのこと、個性的な問題が多いので、解放パターンを丸暗記する学習方法は避け、
ハイレベルな問題を中心にじっくり考える習慣をつけ、数学のセンスを磨いていくようにしましょう。
また、ハイレベルな問題を解くための誘導的な設問があるので、出題の意図に沿って解き進めていくような柔軟性も身につけていくようにしましょう。 なお、整数の性質を利用する文章題や平面図形・空間図形の応用問題など着眼点がポイントとなる問題にも積極的に取り組んでおきましょう。
- 入試問題の戦略
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入試では、学校の勉強だけでは解くことが難しい問題、時間が圧倒的にかかりすぎてしまう問題が多く出題されます。
そういった特別な問題に対応するためには、当然、特別な演習が必須です。
そこで役に立つのが、Z会の9月以降で登場する『難関対策演習』!! 複雑な線分比を一発で求める「メネラウスの定理」、面倒な確率を数え上げずに求める「順列・組合せ」の考え方などなど、 入試への強力な武器となる、特別な知識・手法・定石を学習します。 もちろん、武器だけで入試を攻略することはできません。何より重要なのは初見の問題への対応力。 そして、対応力を身につけるのは経験です。
『難関対策演習』では、効率よく経験を積むために、「新記号問題」、「移動する点」、「形が変わる立体」などなどZ会独自の視点で入試を分類し、 それぞれの極意を紹介しながら、実戦の中で対応力を身につけていきます。
こんな、Z会の『難関対策演習』に挑んで、合格へ一歩近づこう!
国語試験時間: 60 分
出題構成
大問No. | ジャンル | 出典 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■ジャンル 小説 |
■出典 おの りえん『虫愛づる姫もどき』 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問2 | ■ジャンル 古文 |
■出典 『風姿花伝』 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問3 | ■ジャンル 論説文 |
■出典 渥美堅持『イスラーム基礎講座』 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
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小説・古文・論説文または随筆の大問3題構成が続いています。
設問は、空欄補充や選択式問題のほか、記述問題が10題程度出題されます。
選択式問題は、選択肢は短めで、設問数もそれほど多くないものの、考えさせる問題がそろっています。
記述問題には字数指定はなく、1~2行の解答欄に、傍線部の内容や理由を短くたずねる形になっています。
古文の知識問題では、2015年度は、問題文の空欄にあてはまる格言とその意味を答えさせる問題、古文の出典名を自分で判断し、 その冒頭の一文をひらがなで書く問題が、2016年度は、出典の作者名や、5つの作品を時代順に並び替える問題が出されました。 古文は文章も長めで、読解にも注意を要します。そのほか、現代文の知識問題として、漢字の読み書き、品詞分解が出されています。 国語の幅広い知識と、確かな読解力、内容を簡潔にまとめる記述力が求められているといえるでしょう。
- 入試問題の対策
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読解問題は現代文・古文ともに難易度の高い問題なので、レベルの高い問題集に取り組んで下さい。
記述問題は、抽象的な表現に傍線が引かれ、その説明を求められることが多いです。
傍線部以外の記述の中から、傍線部を言い換えている部分や説明している部分を探し、それを自分の言葉で説明しなおす訓練を重ねることで、
記述力を身につけましょう。
知識問題もおろそかにせず、教科書や国語便覧等を活用し、普段から整理して身につけるようにしてください。 特に品詞分解には慣れておくようにしましょう。 漢字は、頻度順の問題集を一冊仕上げましょう。
例年、現代文だけでなく古文にも重点が置かれており、古文の古典常識、文学史、文法の学習は必須です。 過去問や問題集などを用いて、長めの古文にも対応できるよう訓練を重ねておきましょう。 合格点をとるためには、知識問題、選択式問題で確実に点をとり、記述問題では最低でも部分点を確保したいところです。
- 入試問題の戦略
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慶應義塾女子高校は、記述問題の出題割合が高いのが特徴的です。
記述問題で確実に点をとるには、日ごろから書く訓練をして、第三者に見てもらうことが欠かせません。
Z会の本科教材では、毎月の「記述トレーニング」という練習問題で、記述力を徹底的に鍛えます。 さらに添削問題で、一人ひとりの解答にあわせた、こまやかな指導を行いますので、自分の注意すべき点がよくわかります。
作文試験時間: 60分
出題構成
大問No. | 課題パターン | 字数 | 出典 |
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大問1 | ■課題パターン 題提示型 |
■字数 600 |
■出典 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
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制限字数600字の題提示型の作文の出題が4年ほど続いています。
2015年度は、「心細い時」という題の文章を、2016年度は、「あの時( )おけばよかった」の中に言葉をあてはめて題名にした文章(例えば、「あの時勉強しておけばよかった」など)を、それぞれ、「自分の経験を踏まえて書く」という問題が出されました。
ただし、過去には、500字程度の随筆を読んで自分の考えを書く文章型の作文や、2つの和歌と説明文を読んで、
共感を覚えたほうの和歌について書くという韻文型の作文が出題されたこともあります。
国語の教科内ではなく、作文が独立した試験として扱われており、出題側が重点を置いていることがうかがえます。 テーマや形式が違っても、文章力や構成力、思考力を問うことに変わりはありません。 どの出題パターンでも対応できるように準備しておきましょう。
- 入試問題の対策
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原稿用紙1枚半という長さですから、全体の構成も重要になります。
例年の傾向から、「自分の経験」→「そこから自分が思ったこと・結論」という構成が考えられます。
問題の指示をよく読み、書くべきテーマや段落構成、結論などのアウトラインを練りましょう。
構成図をメモにすることも有効です。実体験や事実などの具体例を自分なりに深く掘り下げていくと説得力が増します。 誤字や脱字がないか、主語・述語のねじれはないか、内容に矛盾はないかなど、見直しもできる時間配分を考えましょう。
作文は数をこなすことで上達します。他校の過去問などにも挑戦して、いろいろなパターンで作文を書いてみましょう。 慣れてきたら制限時間を設け、構想・作文・見直し(修正)にかける時間配分について自分なりの見通しを作ることも大切です。 書いた作文は国語の先生などにお願いして添削してもらうと、自分の弱点を指摘してもらえるのでおすすめです。
- 入試問題の戦略
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慶応義塾女子高校では、作文の試験が国語とは別に単独で行われるのが特徴的です。
作文の対策をとらないで入試に臨むことはリスクが高いので、早い段階から取り組むことが大切です。
Z会の作文コースでは、毎月添削問題の前に、「アプローチ」に取り組み、主題の絞り込みから材料の集め方、 段落の構成などを考えて、段階的に作文を仕上げていくので、一から作文の書き方がわかります。
高校合格体験記
Z会中学コースの卒業生たちが、志望高校に合格するまでの体験記を掲載しています。
部活や行事と勉強の両立の方法や、効果的なZ会教材の使い方、入試直前期の過ごし方など、さまざまな体験があります。
これから高校受験を行うみなさんの参考としてください。