私立 開成高等学校 2017年度入試用

私立 開成高等学校の入試傾向と対策、先輩の合格体験記などを掲載しています。
志望校の決定の参考にしてください。

私立 開成高等学校の入試傾向と対策

入試の傾向と対策について教科別に解説します。

英語試験時間: 50 分 配点: 100

出題構成

大問No. 分野 内容 その他(形式) 配点
大問1
■分野
読解
■内容
読み物(心の隙間を埋めた猫)
■その他(形式)
900語~1000語
■配点
不明
大問2
■分野
読解
■内容
エッセイ(メンデルの回想)
■その他(形式)
500語~600語
■配点
不明
大問3
■分野
■内容
補充-語句
■その他(形式)
■配点
不明
大問4
■分野
■内容
補充-語句
■その他(形式)
■配点
不明
大問5
■分野
■内容
書き換え
■その他(形式)
■配点
不明
大問6
■分野
リスニング
■内容
英問英答
■その他(形式)
■配点
不明
【備考】
※大問3・4・5・・・文法・語法
 
2016年度までの入試問題の傾向
開成高校は毎年出題構成が変わっており、15年度は読解問題3題、文法・語法に関する問題2題、作文1題、リスニング1題でしたが、16年度は読解問題2題、文法・語法問題3題、リスニング1題となっています。読解問題の語数も、15年度は700語程度が1題、450語程度が1題、300語程度が1題、16年度は900語程度が1題、600語程度が1題と変化があります。リスニング問題のスクリプト語数も一定ではありません。
読解問題では、空所補充問題や和訳、内容一致問題、整序問題などの総合的な問題のほかに、英文中で説明されているものを図で表す問題、グラフを完成させる問題や日本語による内容説明問題などが出題されたことがあり、さまざまな形式で速読力と文脈把握力が要求されています。また、時間内に正確に英文を読み取る力に加えて、語い力や文法力が要求される問題も出題されています。
文法・語法の問題はこれまで、日本文に合うように英文中の空所を埋める問題や、与えられた英文と同じ意味になるよう2つ目の英文の空所に単語を入れる問題、整序英作文問題、ことわざに関する問題など、多種多様な問題が出題されています。
リスニングでは、さまざまな会話文や説明文を聞いて設問に答える形式に変化はありません
入試問題の対策
まずは大きな割合を占める読解問題で、確実に点を取れるようにしておくことが重要です。速読力と文脈把握力をつけるために、多くの読解問題に取り組み、それぞれのパラグラフのキーセンテンスを探しつつ、短い時間で英文を読みこなす訓練をしておくとよいでしょう。時間を計り、日頃から速読の癖をつけておくことも重要です。
高校レベルの語い力、文法力が要求される問題も見受けられるので、発展レベルの単語集や問題集に取り組んでおくとよいでしょう。連語の知識、派生語の知識も問われるので、長文中に出てくる慣用的な連語表現を覚えたり、辞書で単語の意味を引くときにその語の名詞形、形容詞形もあわせて覚えるようにしたりするなどし、こつこつとボキャブラリーを増やしていきましょう。
リスニングでは、放送される英文の量が多いので、選択肢に先に目を通しておく、メモを取るなど、ポイントを絞って内容を聞き取る訓練をしておきましょう。また、ほとんどの設問が英語で示されるので、形式に慣れることが必要です。
入試問題の戦略
リスニング力を伸ばすには、日々少しずつでも英語音声にふれることが大事です。『Z Study 英語』では、解いた問題の英文音声を聴くことができますので、問題の復習とあわせて、必ず音声も確認するようにしましょう。いろいろなリスニング問題を豊富に掲載している『リスニング徹底演習』を使って、実戦的な演習を積むこともお勧めします。
文法・語法の問題に対してはまず『Z Study 英語』で基礎を固めましょう。わからないところ、迷ったところは必ず説明の箇所を読み、確認することが大切です。
読解問題の対策は、入試対策期に送られる『入試特訓』が充実しています。入試レベルの問題をたくさん解いて、速く、正確に読解できるようにしましょう。

数学試験時間: 60 分 配点: 100

出題構成

大問No. 形式 分野・内容 その他(形式) 配点
大問1
■形式
小問集合
■分野・内容
平方根・展開と因数分解・連立方程式・2次方程式・場合の数・平行と合同
■その他(形式)
証明あり
■配点
不明
大問2
■形式
大問
■分野・内容
2乗に比例する関数
■その他(形式)
すべて記述式
■配点
不明
大問3
■形式
大問
■分野・内容
平面図形、三角形と四角形、平行と合同
■その他(形式)
記述問題あり
■配点
不明
大問4
■形式
大問
■分野・内容
空間図形
■その他(形式)
証明あり
■配点
不明
 
2016年度までの入試問題の傾向
15年度も大問数は4題でしたが、設問数は15年度の15問からさらに増えて17問となりました。
出題範囲は、数式分野、関数分野、平面図形、空間図形からの出題でした。今年度は大問として整数問題は出題されていません。また、今年は穴埋め形式の証明問題が小問として1題と大問として1題出題された点が特徴的です。特に、大問として出題されている証明問題は読解力が問われ、論理立てて読み解く力が求められています。
16年度の問題は、試験時間中にあせらず、確実に処理できそうな問題から丁寧に解法していくことが大切です。さらに、計算量が多くなる問題もあり、ケアレスミスをしないことが入試突破の絶対条件と言えるでしょう。
入試問題の対策
例年、難易度の高い問題が出題されるため、その対策が不可欠です。出題分野も幅広く、すべての分野において苦手分野を作らないことが絶対条件です。 日頃の演習量が合否の分かれ目となりますので、難関高受験対策用の参考書等を購入して応用問題に取り組み、問題を解くときの着眼点を養うようにしましょう。
さらに、自分の解法以外にどのような解法があるのかを知っておくと、他の問題を解く際にも役立ちます。過去問を解くときは、時間配分にも留意し、実際の試験のつもりで演習に臨んでおくとよいでしょう。
また、全問題において途中式や考え方を答案に書くことを要求されますので、普段から記述式問題対策としての答案作りを意識するようにしてください。
入試問題の戦略
入試では、学校の勉強だけでは解くことが難しい問題、時間が圧倒的にかかりすぎてしまう問題が多く出題されます。そういった特別な問題に対応するためには、当然、特別な演習が必須です。 そこで役に立つのが、Z会の9月以降で登場する『難関対策演習』!! 複雑な線分比を一発で求める「メネラウスの定理」、面倒な確率を数え上げずに求める「順列・組合せ」の考え方などなど、入試への強力な武器となる、特別な知識・手法・定石を学習します。もちろん、武器だけで入試を攻略することはできません。何より重要なのは初見の問題への対応力。そして、対応力を身につけるのは経験です。『難関対策演習』では、効率よく経験を積むために、「新記号問題」、「移動する点」、「形が変わる立体」などなどZ会独自の視点で入試を分類し、それぞれの極意を紹介しながら、実戦の中で対応力を身につけていきます。 こんな、Z会の『難関対策演習』に挑んで、合格へ一歩近づこう!

国語試験時間: 50 分 配点: 100

出題構成

大問No. ジャンル 出典 その他(形式) 配点
大問1
■ジャンル
論説文
■出典
直江清隆・越智貢『災害に向きあう』
■その他(形式)
■配点
不明
大問2
■ジャンル
小説文
■出典
松田青子『ビクトリアの秘密(シークレット)』
■その他(形式)
■配点
不明
大問3
■ジャンル
古文
■出典
『仮名草子集』「一休ばなし」
■その他(形式)
■配点
不明
 
2016年度までの入試問題の傾向
現代文2題と古文1題の大問3題構成です。現代文の出典は、論説文・小説・随筆など様々で、2015年度は、短歌・詩の引用を含む論説文と、漢文の書き下し文(部分的に現代語訳付)を含む小説、2016年度は論説文と小説でした。いずれも文章自体は長くありませんが、行間まで細かく注意して読み取る必要があります。漢字の書き取りは現代文で出題されます。
全体的に小問数は少なく、記述問題(解答欄が1~3行分、字数指定のないものがほとんど)が中心です。文章全体をふまえて解答するという出題になっていて、論説文では正確な読解と内容把握、小説では登場人物の心情を読み取る力が問われます。
古文は、短め~標準的な長さで、内容自体はとらえやすい文章ですが、内容理解に関する設問の難易度は高いものです。2016年度は和歌の解釈が出題され、正確に解釈できるかが古文の問題の中でかなりの重要なポイントとなっています。
入試問題の対策
現代文は、あらゆるジャンルの文章に慣れておくことが必要です。 小説では、登場人物の性格や思考傾向を文章全体から読み取り、それを整理して質問されていることに答えるよう心がけましょう。
論説文では難解な表現や比喩的表現に関する設問が出題されやすく、表現自体を消化し、それを整理し、記述する力が求められます。小説や論説文の概要、筆者の主張などを簡潔にまとめるなどして、読解力・表現力の向上に努めましょう。また、限られた大きさの解答欄に、過不足なく核心を突く解答を書くことも重要です。記述問題が多く、難易度が高めの問題集で練習しましょう。どのような形で出題されてもあわてずに取り組めるようにしておきたいものです。韻文解釈への対策も必要です。
古文は、物語の展開をつかむことが重要です。易しいものから慣れていき、大意や主語をつかむ練習をしてください。和歌や漢文にも対応できるように準備しておきたいものです。
入試問題の戦略
開成高等学校は、記述問題の出題割合が高いのが特徴的です。
記述問題で確実に点をとるには、日ごろから書く訓練をして、第三者に見てもらうことが欠かせません。
Z会の本科教材では、毎月の「記述トレーニング」という練習問題で、記述力を徹底的に鍛えます。
さらに添削問題で、一人ひとりの解答にあわせた、こまやかな指導を行いますので、自分の注意すべき点がよくわかります。

理科試験時間: 40 分 配点: 50

出題構成

大問No. 分野 内容 その他(形式) 配点
大問1
■分野
化学
■内容
酸化・還元、定比例の法則、金属の性質、化学反応式
■その他(形式)
論述問題あり
■配点
不明
大問2
■分野
地学
■内容
太陽の動き、月
■その他(形式)
■配点
不明
大問3
■分野
物理
■内容
凸レンズ
■その他(形式)
■配点
不明
大問4
■分野
生物
■内容
遺伝
■その他(形式)
■配点
不明
 
2016年度までの入試問題の傾向
解答時間は40分で、物理、化学、生物、地学の各分野から1題ずつ、計4題が大問として出題されています。問題の形式は、半数以上が記号選択問題で、その他は計算問題、論述問題、語句や化学反応式の記述問題などが出題されています。
内容的には、実験観察問題の出題が多く、教科書にない実験、観察が題材とされることがあります。2016年度は、化学分野で酸化・還元、地学分野で太陽の動き、物理分野で凸レンズ、生物分野で遺伝、2015年度は、化学分野で金属の同定と実験器具の使用法、地学分野で気象観測・天気、物理分野で気圧と水圧、生物分野で植物の体のつくりとはたらき・分類に関する問題が出題されました。通年で幅広い範囲にわたって出題されています。
全体的にとくにくわしい知識が必要な問題は多くありませんが、正確な知識と自然事象に対する根本的な理解、さらにその知識・理解にもとづいた思考力と考察力が要求されています。
入試問題の対策
全体的に難度は高めですが、過度にくわしい知識を必要とする問題はほぼありません。しかし、教科書の幅広い範囲にわたって関連づけて出題されるため、教科書の基本事項を身につけ、原理、原則、法則等を根本的に理解する必要があります。
化学分野では、教科書に出てくる実験に使用する物質、その化学反応により生成される物質の性質や実験に使用する器具などの使い方などもしっかり覚える必要があります。
物理分野では、問われているのはどのような値なのかを理解し、文字を使った一般化された式として求めることにも慣れておくと良いでしょう。
また、生物・地学分野では、自然事象の起こる原因、いくつかの異なる事象の共通性などを幅広い事柄を関連付けて考える習慣を身につけてください。 演習を積み、文章を読み取る力、図や表を読み取る力、データを分析する力、作図のしかた、自分の考えを簡潔にまとめる力を総合的に鍛えてください。
入試問題の戦略
まず、iPadスタイルの人は「映像授業」、テキストスタイルの人は「要点」を活用して、基本的知識を身につけましょう。「整理ノート」や「書いて確認ワーク」も基本的知識の確認に有効です。続いて、「確認問題」や「一問一答道場」を解いて基本的知識の定着を図りましょう。「問題演習」では身につけた知識を活用して問題を解く練習をします。そして、「添削問題」を解いて提出しましょう。
論述問題の対策には、自分の書いた解答で点数が取れるかどうかを第三者に添削してもらう「添削問題」が有効です。採点者に伝わる答案が作成できるように練習を積みましょう。
入試特訓は各分野の総仕上げに有効活用しましょう。また、入試特訓は、問題形式別に特訓ができる回(計算特訓、作図特訓)もありますので、苦手な問題形式がある場合は、それらを利用して集中的に対策をするとよいでしょう。

社会試験時間: 40 分 配点: 50

出題構成

大問No. 分野 内容 その他(形式) 配点
大問1
■分野
歴史
■内容
モノの歴史
■その他(形式)
リード文提示型/論述問題あり
■配点
不明
大問2
■分野
地理
■内容
近代の鉄道交通
■その他(形式)
リード文提示型/論述問題あり
■配点
不明
大問3
■分野
公民
■内容
2015年の政治
■その他(形式)
リード文提示型/計算あり
■配点
不明
 
2016年度までの入試問題の傾向
大問数は例年3題で、地理・歴史・公民の各分野に関する大問が1題ずつ出題されるという構成になっています。設問数は、例年50問程度です。記号選択問題と記述問題の割合は年度によって異なり、16年度は5:5と同等でした。論述問題は、年度によっては出題が見られ、16年度は2問出題されました。
地理的分野では、例年世界地理を中心に基本的な内容を問う問題から応用度の高い問題まで幅広く出題されています。歴史的分野では、近・現代の外交史をテーマとした出題がよく見られます。
また、日本の歴史と世界の歴史を総合的に扱う問題が例年出題されています。難易度の高い問題も多く出題されており、なかには中学校で学習する範囲を超えるような問題も見られます。
公民的分野では、時事的な内容と結びつけて、公民の基本的な知識を問うという形式の問題が多く見られます。時事問題のなかには、非常に詳細な知識を必要とする難問が見られることもあります。また、他分野との融合問題が見られます。
各分野とも、学習内容を総合的にとらえた広範囲からの出題が多くなっています。
入試問題の対策
全体として難易度の高い問題が多いものの、教科書レベルの知識を問う問題もある程度出題されます。したがって、まずは基本的な事項を確実に押さえた上で、さまざまな問題を数多くこなしながら応用力を養うとともに、詳細な知識を身につけていくことが必要です。開成高校の過去問はもちろんのこと、その他の国立高校・私立高校の過去問にも取り組むことによって、応用度の高い問題に慣れておきましょう。
すべての分野についていえることですが、開成高校の入試問題は表面的な知識だけでは解けない問題が多いので、ある事項について、原因やその事項が及ぼす影響・結果などについても常に頭の中に入れながら日々の学習を進めていくように心がけましょう。
また、時事問題を含んだ問題が多いので、日頃からニュース・新聞などをチェックし、日本の経済、現代社会の課題、国際情勢などについては、その経緯や言葉の意味などについても調べておくとよいでしょう。本番では、できる問題から確実かつスピーディーに取り組み、得点に結びつけることが重要です。
入試問題の戦略
入試特訓を各分野の総仕上げに有効活用しましょう。入試特訓の「テーマ別演習」では、教科書に掲載されている重要語句だけでなく、少し細かい知識も掲載しています。「テーマ別演習」に取り組んで、各分野の総仕上げや、応用度の高い問題に対応するための広い視点を養いましょう。
例年出題される時事問題への対策も必要です。入試特訓の「苦手克服1」では時事問題に対応するため、近年の出来事のまとめや、時事的な話題に関連して押さえておきたい地理・歴史・公民の知識もまとめて掲載しています。日ごろから新聞やテレビのニュースにも関心をもつことも欠かせませんが、入試特訓で効率よく時事問題の対策をしましょう。
また、論述問題に対応するためには、実際に自分の手で書き、第三者に見てもらうことが大切です。入試特訓を論述問題の対策や苦手克服に活用してください。入試特訓の「苦手克服2」では社会の論述問題や、公民の考察問題を集中して扱います。出題パターンごとに、注目すべきポイントや解答作成のコツを学べます。入試特訓とZ会の添削指導で、論述問題の得点力アップを目指しましょう。

高校合格体験記

Z会中学コースの卒業生たちが、志望高校に合格するまでの体験記を掲載しています。
部活や行事と勉強の両立の方法や、効果的なZ会教材の使い方、入試直前期の過ごし方など、さまざまな体験があります。
これから高校受験を行うみなさんの参考としてください。

開成高等学校 に合格した先輩の体験記

高校生活レポート

全国にいるZ会の高校コースの先輩たちが、通っている高校を直筆で紹介します。
普段の授業の様子から、どんな部活があるのか、文化祭などの行事がどんな感じで行われているのか、などがわかります。
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