東京都 公立高校 グループ作成問題 2014年度

2014年度、自校作成問題からグループ作成問題に変更

2001年度に日比谷高校から始まり、2013年度までに16校が行っていた東京都一般入試の自校作成問題が2014年度から廃止され、グループ分けに基づくグループ作成問題に変更されました。
グループは以下の3つのグループに分けられ、英語・数学・国語の3教科については各グループで作成された学力検査問題が使用されました(理科・社会は都立高校共通問題を使用)。
※国際高校のみ、従来通り、英語のみ独自問題が出題されます。

(1)進学指導重点校グループ(日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立)
(2)進学重視型単位制高校グループ(新宿・墨田川・国分寺)
(3)併設型中高一貫教育校グループ(白鴎・両国・富士・大泉・武蔵)

各グループ別の出題方法は次の通りです。

(1)進学指導重点校グループ(日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立)→「大問ごとに2題ずつグループで作成し、各校でいずれかを採択。また、1題のみ学校独自問題に差し替えることが可能」
(2)進学重視型単位制高校グループ(新宿・墨田川・国分寺)→「グループで1種類の問題を作成し、1題または2題を学校独自に差し替えることが可能」
(3)併設型中高一貫教育校グループ(白鴎・両国・富士・大泉・武蔵)→「グループ5校で1種類の問題で実施」

つまり、グループ内の学校で問題がすべて同じなのは「併設型中高一貫教育校グループ」のみで、その他のグループは学校によって問題が違うという状況が見られました。
2014年度は、進学指導重点校のうち、自校差し替え問題を使ったのは日比谷(英語・数学)と西(数学)のみで、他の高校は用意された2題からの選択でした。ただし、元々の出題条件が複雑な為、各高校別に、大問ごとに難易度・傾向が異なる問題が出題されているので注意が必要です。
2014年度の大問別の利用状況については以下の表をご参照ください。

東京都グループ作成校選択題

※画像をタップ(クリック)すると、別ウインドウで画像が開きます。

いずれにしても、グループ作成問題や自校作成問題は、基本的事項の理解に基づいた思考力・判断力・応用力・表現力を問うものであり、難易度が高くなっています。今年の問題を参考にして、日頃の学習を怠らず、十分な対策をしておきましょう。
※学校別の傾向と対策は、このページ一番下の「学校別 グループ作成問題 傾向と対策」より、各学校のページにおすすみください。

2016年度の変更点について

東京都の高校入試は2016年度から大きく変更されることがすでに発表されています。変更のポイントは以下になりますが、これまで以上に9科目のバランスを重視した入試になりそうです。今後の教育委員会による発表に注意しておきましょう。

(1)第一次・分割前期は5教科、第二次・分割後期は3教科で共通化
(2)学力検査の得点と調査書点の比率を第一次・分割前期が「7:3」、第二次・分割後期が「6:4」に統一
(3)内申点の実技4教科の評点を、現行1.3倍であるものを2倍にする