Z会

<中3向け>受験生の一年間

受験生となる中3生に読んでほしい、受験までの1年の流れや先輩たちの受験勉強法をご紹介します。

いよいよ4月からみなさんも受験生です。「さあ、勉強するぞ!」と意気込んでいる人も多いと思いますが、同時に「受験勉強って何から手をつければいいの?」と思っている人もいるでしょう。志望校合格から逆算すると、入試までに何をすべきかをこのページで確認して、早速今できることから始めていきましょう。

1.受験勉強を進めるうえで大切な3つの鉄則

志望校の入試について特徴を把握しておく

志望校の入試に合った対策を立てられるように、志望校の出題形式や傾向をしっかり把握しておきましょう。「何に力を入れて、どう勉強すべきか」は志望校の入試傾向に左右されます。独りよがりな勉強にならないように、どうしてこの勉強をこの時期までにしなくてはならないのか、その根拠を答えられるよう理詰めで学習計画を立てるようにしましょう。

苦手科目は早めに対策する

時間がかかるものから手をつけることが鉄則。苦手克服は容易ではありません。基礎からやり直す覚悟を決めて、今日から勉強を始めましょう。記述問題が苦手、作文が苦手という場合は、第三者による添削指導を受けるのが最も効果的な対策です。Z会の教材を大いに活用しましょう。

できるようになるまで復習する

現在の高校入試は、全体的に難化傾向にある上、基礎的な問題では点差がつきにくく、取りこぼしは命取りになります。基礎問題でミスなく得点し、応用問題(記述問題や融合問題)にも対応できるように、すべての科目の基礎をしっかり定着させる必要があります。定着には繰り返すのがもっとも近道です。間違えた問題は、自分で解けるようになるまで繰り返し復習を行ってください。

公立高志望者は内申点対策も抜かりなく!

公立高入試では、中学校での各教科の成績や部活動などの活動の記録、出欠状況などが書かれた「内申書」が、合否判断の材料として使われます(国私立高校でも内申書の提出は求められますが、参考資料として扱われる場合が多い)。内申点の計算方法は県によって異なるので、後で慌てることがないよう、自分の県の計算方法をあらかじめ調べておきましょう。内申点で少しでもリードできるように、受験勉強と並行して、授業の予習・復習をきちんとこなし、定期テストで高得点が取れるようにしましょう。

2.受験生の1年間

具体的にこの1年間、どのように受験勉強を進めていけばよいのでしょうか? Z会を使って公立上位校の合格を目指す人をモデルケースにした受験勉強のスケジュールを紹介します。

3.先輩たちの受験勉強法 ~受験生の学習の進め方~

あこがれの志望校に合格した先輩たちはいつごろからどうやって勉強を始めたのでしょう。
Z会員のOBOGの先輩たちのデータや経験談から、あなたにぴったりの学習の進め方を見つけましょう。

<先輩VOICE①>
小学校のときに見た文化祭で一目ぼれし、中1から受験を意識して勉強していました。中1・中2のころから中3の夏休みに焦らないように、という意識をつねに高くもち、苦手な分野をつくらないようにとにかくしっかり復習していました。中3に入ってからは、過去問などで問題演習を進め、得意な科目をさらに伸ばせるように勉強しました。(東京都 国立お茶の水女子大学附属高校合格 アルゴーン先輩)

<先輩VOICE②>
学校では吹奏楽部に所属し、休日にはピアノを習っていたため、まとまった時間がなかなか取れませんでした。そのため、短時間で集中して勉強するようにしていました。また、夜型の生活から朝型の生活に変え、午前中に勉強する時間をとるように工夫していました。勉強する時間が長く取れない分、予習と復習はしっかり行い、習ったことはその場で身につけるように意識して勉強しました。(兵庫県立神戸高校合格 1Dらぶ♡先輩)

<先輩VOICE③>
普段の学習では、塾で予習を行い、家では、宿題やZ会を解いて復習していました。「添削問題」をテスト感覚で解いて、どのくらい理解できているのか確認しました。Z会では、主に国語を受講し、記述問題の添削指導をしてもらったおかげで記述が得意になりました。塾では、私立入試に役立つ知識を教えてもらったり、自習室を利用しました。(奈良県立奈良高校合格 まなちゃ先輩)

【Z会からのアドバイス】
部活が終わってから受験勉強に取り組む人、部活をしながら受験勉強も並行して取り組む人や、部活や習い事、または塾に通っているかどうかによって学習の進め方が異なるようです。先輩たちの学習の進め方を参考に、自分のライフスタイルに合わせて自分に合った進め方を見つけるのがよいでしょう。

4.先輩たちの受験勉強法 ~模試&過去問の利用法~

模試をかしこく活用しよう!

これまでに「模擬試験(模試)」を受験した経験はありますか? 学校単位で参加することもある模試ですが、模試を受ける目的や意味をきちんと知って活用することが重要です。先輩たちも受験までにやるべきことを把握するために模試をかしこく利用していたようです。

<先輩VOICE 模試を受けてよかったこと>

  • 本番(入試)のような雰囲気の中でテストができてよかった。どの問題を優先的に復習すべきかがわかった。(埼玉県立浦和第一女子高校合格 Leaf★Moon先輩)
  • 自分の今の実力と弱点がわかる。また自信につながったり、もっとがんばろうという気にもなる。場慣れにもなると思う。(奈良県立奈良高校合格 primate99先輩)
  • 同じ高校を受験するつもりの人の中での順位がわかった。(香川県立高松高校合格 ウィキぺたん先輩)

<先輩VOICE 模試での失敗>

  • 模試を受けっぱなしにしておいたから、次の模試で似たような問題が出て見たことがあったのに、解けなかった。(兵庫県 私立甲南高校合格 フォト男先輩)
  • 難しい問題からやってしまい、時間が足りなくなってしまった。(新潟県立長岡高校合格 上珠物語先輩)
  • お腹が空きすぎてまったく集中できなかった。(埼玉県立浦和第一女子高校合格 いろはす先輩)
  • 数学で使うコンパスを忘れてしまった。(群馬県立太田女子高校合格 ひつじ♪先輩)

<先輩VOICE 模試の結果を次に生かした!>

  • 模試ではいつも社会の並び替え問題が全然できていなかったので、歴史の流れをつかむため、時間があるときになるべく参考書を読むようにした。(神奈川県立小田原高校合格 麗先輩)
  • 模試では、計算ミスでの失点が目立ったので、簡単な数学の基礎のプリントを1問も計算ミスせずに早く解く、という練習をするようにしました。(京都府 私立同志社国際高校合格 れな先輩)
  • 模試を受けたことで数学の関数・空間図形の分野があまりできなかったこと、国語の記述で失点が 多いことがわかったので、毎日少しずつ数学の応用問題や国語の読解問題に取り組むようにしました。(静岡県立沼津東高校合格 Match☆先輩)

過去問の利用法

秋以降の受験勉強では、志望校に応じた入試対策をしていく必要があります。その中でも志望校の出題傾向を知るためには、志望校の過去問を解くことは必須となってきます。
では過去問はいつごろから、どのように取り組んでいけばよいのでしょうか。

<先輩VOICE①>
志望校と出題形式が似ている高校の過去問にも取り組むようにしていた。解いた後、しばらく時間がたって忘れたころにもう一度解き直しをしていた。中3の冬休みあたりから時間を縮めて早く解く練習をした。(東京都立日比谷高校合格 Bee先輩)

<先輩VOICE②>
時間配分を考えて、しっかり取り組んだ。復習のときは、間違い直しとつまずくポイントをノートにまとめた。その際に、間違えたところと、それと関連するところを教科書などで調べ、同じミスをしないように心がけた。(茨城県立竹園高校合格 ゆづLove先輩)

<先輩VOICE③>
本番をイメージして取り組み、しっかり答え合わせをして、どんな出題のされ方か、例えば社会なら、どの年代がピックアップされているかなどを確認する。時間がなくて解ききれなかった問題を解いてから、答え合わせをする。(愛知県立明和高校合格 あやりゅう先輩)

5.先輩たちの受験勉強法 ~1日の学習スケジュール~

まだまだ時間があると思っていると受験はあっという間にやってきます。
受験直前期に「時間が足りない!」「まだ勉強できていない範囲がある」と焦ってしまうことになります。しっかり準備をして入試を迎えるためにも、平日・休日・長期休みの学習スケジュールを立てて計画にそって学習を進めていきましょう。
※「高校合格体験記アンケート」より

平日のスケジュール  東京都立戸山高校合格 HR先輩

普段は部活が終わって帰ってくるのが遅かったので、学校の宿題と、『定期テスト攻略ワーク』や学校の教科書を使ってその日の復習は必ず毎日するようにしていました。毎日少しずつでも5教科すべてに取り組むようにしていました。

point
平日は部活動をしていて帰宅する時間が遅くなるという人も多いでしょう。その中で勉強時間を確保するために、HR先輩のように平日は宿題とその日の復習だけに集中し、休日やまとまった時間が取れるときに一週間に学習した内容を復習したり、朝早く起きて予習する時間をつくるなどの工夫をすることがポイントです。

休日のスケジュール  宮城県仙台第二高校合格 エルニーニョ先輩

部活動が月曜日~土曜日にあり、また習い事のピアノが火曜日にあったため、日曜日しかまとまった時間が取れませんでした。ですので日曜日に「添削問題」を中心に学習を進め、復習をするという習慣をつけていました。

point
休日は、部活などの予定がある日、予定がない日それぞれの学習スケジュールを考えておくとよいでしょう。平日は学校や部活で勉強する時間があまり取れないことも多いので、休日は余裕をもったスケジュールにしておき、平日にできなかった勉強や、一週間で進んだ学習範囲の「添削問題」に取り組むなど、一週間の学習スケジュールを調節する日としても活用できます。

夏休みのスケジュール  大阪府立四条畷高校合格 UT先輩

夏休みを4つの期間に区切り、(1)学校の宿題をする、(2)Z会の教材に取り組む、(3)苦手対策をする、(4)実力テスト対策をするというようにやることを期間ごとに決めて取り組んでいました。

point
夏休みは普段より時間がある一方で、規則正しく生活するのが難しくもあります。部活がある日、塾に行く日、何もない日など、いくつかの生活パターンを考えておくとよいでしょう。また、夏休みは長いようであっという間に過ぎてしまいます。あらかじめ取り組むことを決めておくと効率的に学習ができます。UT先輩のように期間で区切ってそれぞれの目標を立てたり、中1・中2の復習をするというような目標を決めるのもよいでしょう。

入試直前のスケジュール  神奈川県立横浜緑ケ丘高校合格 打楽器LOVE先輩

入試は朝から試験があるので、直前期は本番と同じような生活をしていました。また午前中の集中力を上げるために、夜は早くに寝て朝に計算問題を解いていました。入試前は、これまでに間違えた問題の解き直しと、漢字や英単語の確認を中心に取り組みました。

point
入試直前期になると勉強時間も長くなるかと思いますが、入試当日を万全の体調で迎えるためにも、生活リズムを整え、体調を管理しておくことが重要です。本番の試験開始は午前中ですので、朝型の生活にし、十分に睡眠をとるようにしましょう。朝に時間がある分、計算問題や英単語、リスニングに取り組むなど、短い時間も活用しましょう。

6.先輩たちの受験勉強法 ~作文&面接の対策法~

高校入試の「作文」対策法

あなたの志望校では作文が出題されるかどうか知っていますか? 作文や小論文は、「推薦入試」で課されるばかりではなく、一般入試でも作文を課す学校が増えてきています。対策をせずに入試に臨むと、本番で焦って何も書けないなんてことにもなりかねません。自分の県の志望校の過去問から、作文や小論文が出題されるか確認して、対策に取り組みましょう。

作文は全国の公立高校の約8割で出題されています!(国語での100字程度以上の記述含む)

「推薦入試」だけでなく、多くの都道府県の公立高校の一般入試では、作文が出題されています。また、国私立高校でも作文を出題しているところが少なくありませんので、自分の志望校で作文や小論文の出題があるかどうか確認しましょう。

<先輩VOICE 作文対策法>

  • Z会の作文講座を受講し、作文対策をした。12月からは学校で出された小論文の課題10題に取り組み、先生に添削してもらった。 (福島県立安積高校合格 つぼみ先輩)
  • Z会や市販の問題集を使った。また、新聞を毎日読んでいたので、社説の文章を頭の中で要約していた。(群馬県立太田女子高校合格 群青日和先輩)
  • 過去問を解き、自分の解答と答えを見比べて、よりよい表現を見つけた。(奈良県立奈良北高校合格 TG先輩)
  • Z会の作文講座を受講した。きめ細かな添削指導のおかげで、自分の弱点をつかむことができた。(群馬県立高崎高校合格 penspinner先輩)

高校入試の「面接」対策法

面接は、生徒が学習面や生活面以外の観点からその高校にふさわしいかどうかを見るためのものです。この面接と学力試験、そして内申書などを総合的に判断して最終的な合否が決まります。推薦入試などでは面接対策が必須な場合がほとんどですが、一般入試でも面接が課される学校がありますので、少しずつ面接の練習をしておきましょう。

面接の種類
面接で聞かれること

<先輩VOICE 面接対策法>

  • クラスの皆で、模擬的に面接練習を行い、実際に一通りやってみて、お互いに指導しあった。うまく面接ができる人から学んで生かした。(愛知県立西尾高校合格 リラ先輩)
  • 学校の先生と、同級生の5人くらいで面接の練習をした。自分の伝えたい内容をあらかじめ紙に書いて先生に提出しておき、伝わっているかなどアドバイスをもらった。(埼玉県 私立春日部共栄高校合格 はるき先輩)
  • 周囲に目を向けてリラックスしていたら、あまり緊張もせず、自分のペースで話すことができました。表情をゆるめると、面接官も表情をゆるめてくれたので話しやすかったです。(群馬県 国立 群馬工業高等専門学校合格 黒ラブ先輩)
  • 大きな声であいさつし、深々とお辞儀をしたら、面接官に緊張しないでねと言われてしまった。リラックスすることも大切。あと前もって自分の言葉で自分の考えを用意しておき堂々と話すことが大事。(静岡県立静岡高校合格 夢見るアン先輩)