キャンパスレポーターに聞く 学び・大学生活の極意(志望大学・学部の選び方)

Z会OB・OGの大学生による「キャンパスレポーター」が、自身の中高時代を振り返りながら、中高生の学びに役立つ、とっておきの極意をお伝えするコーナーです。
志望大学・学部の選び方

志望大学・学部を選択するにあたって、気をつけたほうがいいこと、考えておいたほうがいいこと、知っておいてほしいことなどを、先輩たちが自身の経験をもとにアドバイス!
これを機会に、中高生のみなさんも自分の進路について、じっくり考えてみましょう。

立地も志望校選択の大切な要素

北海道大・農学部

冬の北大。雪で一面、真っ白に染まります。

私が志望大学を決めたのは、高2の秋ごろだったと思います。人間にとって大切な“食”を支える農業に興味があったことと、生物の勉強が好きだったため、早くから農学部に進学したいと決めていました。そして、両親から国公立大であれば一人暮らしの許可が出ていたこと、総合大学に進みたかったこと、北大農学部の学科数・研究領域の広さ、おだやかな雰囲気、四季折々の自然豊かなキャンパスにひかれたことから、北大を志望校に決めました。
実際に進学してみて気づいたのは、キャンパスの利便性が非常によいことです。大学からほど近い札幌駅とその周辺には、とてもたくさんのお店があり、たいていの用事は済ませることができます。志望校を選ぶ際には、キャンパスの立地を気にしてみるのも、いいかもしれません。
2年 かわうそ

軸をもって志望校選択を

東京藝術大・音楽学部

ゼミの知り合いに誘われて、サッカー国際親善試合の応援に行きました。大学時代に築く人脈は宝物です!

志望校を選ぶときに、軸となるものが2つあると思います。それは、自分のやりたいことと、就職に役立つことです。自分が後悔しないのなら、どちらの軸を選んでもよいと思います。
東京藝術大に進学した私は、「自分のやりたいこと」を基準に志望校を選んだ典型的なタイプです。大学というのは研究する場なので、それならば自分の興味をとことん掘り下げたいと思ったからです。
今、私は大学で、アートの社会的な役割を、理論と実践(企画の運営)を行き来しながら学んでいます。最近では「文化立国」「クリエイティビティ」などという言葉を聞くこともあり、そのような時勢をアートの現場から観察できるのはとても刺激的です。一方で、一つのことに入り込みすぎて視野が狭くならないように、資格試験を利用して自分でほかの分野を勉強したりもしています。このように、自分のやる気一つで、大学に入ってから、ほかの分野に挑戦することもできますよ。
3年 ゆらりん

志望理由を明確にしてモチベーションを高める

お茶の水女子大・生活科学部

私が専攻している学部の卒論は、テーマが多岐にわたっていておもしろいです。

志望大学・学部を選択するときは、大学名や学部名・学科名だけにとらわれるべきではないです。もちろん、名前を手がかりに自分の興味のある分野を見つけていくことは方法の一つですが、実際にその大学・学部で何を学べるのかを知っておくことが大事です。ちなみに、行きたい学部の卒業論文のタイトル一覧を見ると、その学部でどのような分野を学べるのかがわかってくるので、志望校選択に役立つと思います。
実は私は、現役生のときは、「この大学に入れればいいかな」といった漠然とした気持ちで大学を受験し、実際にそこで何を学んで自分の身にしたいかまで、深く考えていませんでした。今思えば、中途半端な気持ちで受験していたと思います。その反省から、翌年の受験前の夏には、オープンキャンパスに赴きました。そして、お茶の水女子大の生活科学部で学べる内容に興味をもち、高いモチベーションで受験に挑むことができました。
3年 moonlight

実力と伸びしろを踏まえて志望校を決める

横浜国立大・理工学部

気になる大学のパンフレットは何回も読んでいました。

私は小さいころから工作や車が好きで、将来は自動車に関わる仕事に携わりたいと考えています。そのため、大学はカリキュラムと自分のレベルを踏まえ、横浜国立大理工学部の機械工学教育プログラムを選びました。実際に入学してみると、専門科目が多く、車の設計製作の講義もあって自分に合っていると思います。しかし、機械工学教育プログラムは、ほかの学部・学科と比べてもとくに忙しく、ついていくのがかなり大変です。
将来やりたいことが決まっていない人は、2年に進級する際に専門分野を選択する大学もあるので、そういう大学を選んでみるのもよいと思います。そして、入試がある以上、自分の実力と伸びしろもしっかりと見極めたうえで、志望校を決めることも大切なポイントです。
2年 はるぼー

好きなことと将来の姿を照らし合わせて

京都大・薬学部

1回生で行った実験の結果。難しい課題もありますが、達成感もひとしおです。

ぜひ、ご自身の「好き」に正直に向き合ってください。小さなことでもかまいません。好きでないと学問は続きません。大学を決めるときは、偏差値で安易に決めずに、通っている学生の雰囲気や校舎の設備にも気を配ると、より自分に合った大学が選択できますよ。
私の場合、今は環境が変わってきましたが、女性は結婚・出産などで長期離職することがあり、再就職に困らないよう国家資格がほしかったこと、物理・化学・生物や実験が好き、ということから高2のときに薬学部の受験を決めました。薬剤師免許を取得するためには6年制の学科に通う必要がありますが、6年制の学科に通う学生は、4年制+大学院の学生に比べ研究の時間が少ないため、創薬の職に就くのは難関だと知り、6年制でも製薬企業に就職しやすいという評判の京大を志望しました。
3年 つぐみ

自分の興味に合った学部を選択

京都大・農学部

実習で、滋賀県に行きました。紅葉がきれいでした。

私が、志望大学・学部を決める際に最も重視したのは、自分が一番楽しく勉強できる学問の分野は何なのか、将来どういった分野の仕事に関わっていきたいのかという点でした。私はもともと生物に興味があったことから、農学部を志望することに決めました。さらに、関西圏では最もハイレベルな研究ができるということと、自由な学風をもち、自分が好きだと思えることをとことん突き詰められる場所であるという点が気に入って、京都大学をめざすことに決めました。
中高生のうちから、将来のことを具体的に考えることは難しいかもしれませんが、自分に一番合った大学・学部で楽しく学ぶことができるよう、自分の興味・関心にじっくり向き合い、考える時間をつくってくださいね。
3年 あいる

気になる大学に足を運ぼう

京都大・農学部

秋には、京大のキャンパス内が紅葉で美しくなります。

私が志望大学・学部を最終的に決定したのは、高3の夏休みでした。やりたいことがわからず悩んだのですが、自分に合った大学を選択するうえで、実際に大学を訪問するというのはとても参考になると思います。
私は京都が地元ということもあり、京都大のオープンキャンパスには2度訪問しました。学部別に詳しい研究内容を知ることができたり、講義を受けられたりと、実際に大学でどのようなことが学べるのか、雰囲気を知ることができます。他大学もいくつか訪問しましたが、自分に合っているのは京都大だと思い、志望校を決めることができました。みなさんも、ホームページに載っている情報だけではなく、実際の大学生活をイメージするためにも、ぜひ一度、気になる大学を訪問してみてはいかがでしょうか。
3年 Aster

興味に出合うきっかけは身近にある

京都大・教育学部

心理学を勉強できる学部を紹介しているパンフレット。受験生のときにも、オープンキャンパスでもらいました。

志望大学・学部を決めるとき、みなさんにまず考えてほしいのは、「自分が大学で何を勉強したいか」ということ。私は「ここが一番、自分の学びたいことが学べる場所だ!」と勇んで京都大に入ったのですが、周囲の学生たちの学びへの熱量に圧倒され、もっとがんばらなければと焦ることもしばしば。もし「なんとなく」や偏差値だけで学部を選んでいたら、入学後につらかったのではないかと考えずにはいられません。何より、好きなことを勉強できるというのは楽しいことですよ。
ちなみに、私が今の専攻に興味をもったのは、中学生のころに偶然読んだある本がきっかけでした。興味に出合うきっかけは、意外と日常のなかに落ちているものだと思うので、学校生活や趣味の活動などいろいろな経験を通して、ぜひ心ひかれる分野を探ってみてほしいです。
3年 テオブロマ

「やりたいこと探し」は焦る必要なし

京都大・総合人間学部

一年生の前期の時間割です。京都大の総合人間学部は、文理問わず幅広く学べます!

たとえば京都大学で心理学を学ぼうと思ったら、文学部・総合人間学部・教育学部のいずれかに入る必要がありますが、同じ心理学でも、発達心理学や社会心理学など、学部ごとに学びの内容は大きく異なります。ですので、自分がやりたいことが明確に決まっている場合は、学びの内容をより詳細に見ていくことで、自然と志望学部が決まっていくと思います。
一方で、私は高校生のころ、興味があることが多すぎて専門分野を絞れなかったため、文理問わず幅広く学べる、京都大学の総合人間学部を受験することに決めました。私のように、やりたいことがぼんやりしている人は、できるだけ可能性を狭めない、総合大学や学部に入るという選択肢もあるのです。大学に入ってからいくらでもやりたいことが見つかりますし、その気になれば転学もできますので、焦る必要はありませんよ!
3年 N.

自分を成長させてくれる大学に

大阪府立大・工学域

私が第一志望の大学を決めたのは、センター試験が終わったあとでした。ただ、気になっていた大学はすべて偏差値が同じくらいだったので、とにかくそのレベルに達することができるようにと、勉強を続けていました。
あくまで持論ですが、私は、できるだけレベルが高く、研究費用が多くかけられている大学をめざしたいと考えていました。なぜなら、そういった大学には意識の高い学生が多く、彼らから刺激を受けることで、自分自身を成長させることができると思ったからです。そして、今、実際にそうした刺激を受けることができています。まわりの学生たちのレベルに追いつこうと必死に勉強をすることで、その先の高みをめざすことができていると、日々実感しています。
3年 コンペ