カコモンにTRY!
愛光中学校の国語にTRY!
2017.8.24
5.6K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 4年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
中学入試の国語では、よく慣用句の問題が出題されます。出題形式として、その慣用句を知っているかどうかを単独で問われる場合が多いですが、中には共通で入る言葉を問うなどのひねった問題を出題する場合があります。今回はそのひねった形式の問題です。よく考えて問題にチャレンジしてみましょう。
■ 読み仮名
紹介(しょうかい)、入試(にゅうし)、慣用句(かんようく)、単独(たんどく)、共通(きょうつう)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2017年度 愛光中学校 大問1の2
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■読み仮名
愛光(あいこう)、例文(れいぶん)、選(えら)んで、決勝戦(けっしょうせん)、意気込(いきご)んで、順延(じゅんえん)、肩(かた)、壺(つぼ)、鑑定(かんてい)、就職(しゅうしょく)、炎天下(えんてんか)、特訓(とっくん)、選手(せんしゅ)、音(ね)、論客(ろんかく)、政治家(せいじか)、弁(べん)、応援団(おうえんだん)、気勢(きせい)、笑(わら)わせて、手塩(てしお)、盆栽(ぼんさい)、祖父(そふ)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
①ウ ②カ ③エ ④イ
【解説】
①「肩すかしを食う」は「意気込んでむかっていったが、相手にうまくそらされること」を意味します。一方で、ウ「あわを食う」は「おどろいてあわてる様子」を意味する慣用句です。
②「目が利く」は「ものごとのよしあしを見分ける力がすぐれていること」を意味するのに対し、カ「顔がきく」は「よく知られていて、相手に対して無理を言えること」を意味します。
③「てんびんにかける」は「どちらかに決めようとして、二つのよしあしを比べること」、エ「手塩にかける」は「いろいろと世話をして、大切に育てあげること」を意味する慣用句です。
④「音を上げる」は「がまんできずに、泣きごとを言うこと」を意味します。そして、イ「気勢を上げる」は「やる気で満ちあふれている様子」を示す慣用句です。
ちなみに、アは「話し方がうまい」、オは「だいたいのことを予想する」を意味する慣用句があてはまります。今回の問題の答えではありませんが、知識を増やすためにも自分で調べ、どのような言葉があてはまるのかを考えてみましょう。
■読み仮名
利(き)く、無理(むり)、比(くら)べる、泣(な)きごと、満(み)ち、示(しめ)す、知識(ちしき)、増(ふ)やす
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。