zigzag中学受験体験記★特別編
女子学院中学校⇒東京大学文科Ⅰ類2017年度合格体験記
2018.2.8
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今回の「特別編」では、Z会を小学生コース1年生から受講し、Z会だけでみごと東京大学に合格されたSさんに小学生のころを思い出していただきながらお話をうかがいました。小学生のときのZ会での勉強が大学受験に大いに役立ったとのこと。これは必読です!
※「特別編」は中学受験コースをご受講でない方もご覧いただけます。
Z会受講歴
小学生のときにZ会で鍛えられた記述力が大学受験にも役立った
母の立てた学習計画とサポートのおかげでみごと女子学院に合格!
Sさんは小学1年生のときからZ会を受講されていますが、なにか覚えていることはありますか?
Sさん:「作文に先生がコメントを書いてくれてうれしかったことや、経験学習でアイスを作ったことを覚えています。母が学習の計画を立ててくれて、それに従って本当に楽しく勉強していました」
具体的にはどのように進めていたのですか。
Sさん:「すべて母に任せていました。経験学習は遊びの感覚で、週末に『やろうよ』と言ってつきあってもらっていました。国語・算数は時間があるときにまとめて取り組んでいました」
3年生からは中学受験コースを選ばれましたね。
Sさん:「習いごとと両立したかったので、塾には行かずにZ会で受験することにしました。親が関西出身で東京の受験事情を知らなかったこともあり、はじめは受験は考えていなかったのですが、オーケストラがあって私服の学校に行きたいと思って調べたら女子学院くらいしかなくて……(笑)。偏差値も何も考慮せずに選んで後からZ会で情報を集めたところ、わが家と学校の教育方針が合っていると感じたことが決め手になりました」
中学受験コースではとても順調に答案も提出されていました。
Sさん:「母がスケジュールを立ててどの問題に取り組むかも取捨選択してくれて、そのとおりに進めていました。わたしはドリルが苦手だったのですが、満点だったり時間内に終わらせることができたりしたらお手製のスケジュール表に『きらきらシール』を貼ってくれたのでやる気が出ました。理科や社会のチェックテストなどをコピーして切り貼りしてプリントにしてくれていて、毎朝学校に行く前に取り組みました。今思うと本当にありがたいです」
勉強の内容もお母さまに教えてもらっていたのですか。
Sさん:「4年生くらいまでは母が教えてくれていましたが、5・6年生になると自分で解説を読まないと頭に入らないので、そのように習慣づけました」
中学では自分で学習計画を立てた結果、答案提出が滞り気味に……
中学受験が終わると、Sさんが自主的に計画を立てて進めるようにお母さまは手を引かれました。
Sさん:「中学受験でうまくいったので、そのままZ会を続けることにしたのですが、自分ではうまく計画を実行できなくて、答案をけっこうためてしまいました。宿題や定期テスト対策や部活に時間をとられ、学校の進度がZ会よりも遅かったこともあり、わからない単元は習ってから長期休みにまとめて取り組むという感じでした」
大学受験に向けて挽回できたのはなにかきっかけがありましたか。
Sさん:「模試の志望校に東大と書くようになってから、意識が変わりました。基本的に日曜日にZ会に取り組むというスタイルは同じですが、中学生のときは日曜にも宿題で時間をつかってしまっていたのを、高1の3月からは宿題は平日に片づけて、日曜はまるまるZ会にあてるようにしました」
小学生のときに身につけた解答を写すという復習法
Sさんは小さいころから国語が得意だったそうですね。
Sさん:「教材が届いたら問題文の小説や物語がおもしろくて先に読んでしまっていました。単答式よりも記述問題が好きで、東大入試で世界史の大論述に抵抗がなかったのは小学生のころにZ会で鍛えられたからだと思います。
中学受験のときは算数が苦手な分を国語でカバーしていましたし、大学受験のときも国語である程度点数がとれていたので、ほかの教科に時間を割いてバランスよく対策をとることができました」
記述力を鍛える秘訣のようなものがあれば教えてください。
Sさん:「小学生のときから始めて高校でもやっていた復習法ですが、解答を1回写して、解説も読んだあとにもう一度問題文を読みながら自力で解答を書き、模範解答と見比べて足りない部分があったらどこが足りないのかを考えて解答を書くんです。模範解答を再現するつもりでできるまで解き直しました」
復習に時間をかけていたのですね。
Sさん:「小学5年生で国語が苦手になりかけたとき、この方法で復習したら国語が得意になりました。自分で書くと文章が冗長になってしまうのを、簡潔に要素を盛り込む力が鍛えられたのだと思います。解説を読むだけだとわかった気になってしまうので、ほかの教科でも、英作文や数学も同様に解答を書き直しました」
最後に、Sさんは小学生からZ会だけで東大に合格されましたが、Z会を使いこなすコツは何だったと思われますか。
Sさん:「計画を立てることだと思います。塾に行くとすべて決められてしまうのがわたしにはいやでした。中学のときはうまくいかないこともありましたが、計画を立てること自体は好きだったので、あのとき母がほったらかしてくれてよかったと思っています」
大学受験は大変だったけれど、Z会の問題は楽しくてやりがいがあったから続けられたとSさんは言います。小学生のときに勉強が楽しいと感じた経験があったからこそ、大学受験の勉強も楽しめたのではないでしょうか。
2月22日(木)更新分の「zigzag中学受験体験記」はお休みです。
※2018年春に受験された方の体験記は、4月以降に掲載していく予定です。