カコモンにTRY!
慶應義塾湘南藤沢中等部の社会にTRY!
2018.2.22
7K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 4年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
今回は、都道府県の人口について、地図と統計資料を用いて考える問題です。地図で示された県を特定できるか、表から数値を読み取り、昼夜で人口のちがいが出る理由がおさえられるかがポイントです。地図と表を組み合わせた問題にチャレンジしてみましょう。
■ 読み仮名
紹介(しょうかい)、都道府県(とどうふけん)、統計(とうけい)、資料(しりょう)、示(しめ)さ、特定(とくてい)、数値(すうち)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2017年度 慶應義塾湘南藤沢中等部 【2】問2 |
■読み仮名
慶應義塾湘南藤沢(けいおうぎじゅくしょうなんふじさわ)、関東(かんとう)、境界(きょうかい)、抜(ぬ)き出し、方位(ほうい)、通勤(つうきん)、暮(く)らす、選(えら)び、出典(しゅってん)、総合(そうごう)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
3
【解説】
問題の地図は、海が見えないことや、5つの県境が集まっていることから、関東地方の内陸部であることがわかります。関東平野を思い浮かべて、各県の位置を確認しましょう。それぞれ、ア千葉県、イ埼玉県、ウ群馬県、エ栃木県、オ茨城県を示しています。
表を見てみましょう。1は、昼間人口と夜間人口に差はありません。2と3は、昼間人口よりも夜間人口のほうが多く、3は82万人も多いことが読み取れます。昼の間の人口である昼間人口と、夜の間の人口である夜間人口にちがいが出るのは、通勤や通学などで移動する人がいるためです。つまり3は、通勤や通学などで県外に移動する人が多い県であるといえます。
問題文に、「イ県について、県の南部は東京に通勤、通学する人が暮らす町がたくさんあります」と示されていることから、3が正解だと導くことができます(1は群馬県、2は茨城県です)。
埼玉県は、県の南部が東京都に接していて、東京のベッドタウンになっています。昼間人口÷夜間人口の割合(昼夜間人口比率)が全国で最も低い県です。地図からイ県を埼玉県と特定し、表の昼夜間人口比率が最も低いものを選べると上級者ですね。
入試では、統計資料を用いた問題が多く見られます。表やグラフの読み取りに少しずつ慣れていきましょう。また、地図帳はながめてみると、気になる地名や特産物など、意外な発見があります。楽しみながら、地図帳を活用する習慣をつけましょう。
■読み仮名
内陸(ないりく)、思い浮(う)かべ、各県(かくけん)、位置(いち)、確認(かくにん)、埼玉(さいたま)、群馬(ぐんま)、栃木(とちぎ)、茨城(いばらき)、差(さ)、移動(いどう)、正解(せいかい)、導(みちび)く、接(せっ)し、割合(わりあい)、比率(ひりつ)、最(もっと)も、低(ひく)い、入試(にゅうし)、慣(な)れ、特産(とくさん)、習慣(しゅうかん)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。