カコモンにTRY!
灘中学校の国語にTRY!
2018.5.24
6.8K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
中学入試でよく問われる「慣用句」、および定型表現の応用問題です。選択式で「~を取る」という表現に限定した問題ですが、どの言葉も覚えておいたほうがよい表現です。空欄前後の文をヒントにして、選択肢のどの言葉があてはまるのかをじっくり考えてみましょう。
■ 読み仮名
問題(もんだい)、紹介(しょうかい)、理由(りゆう)、入試(にゅうし)、問(と)われる、慣用句(かんようく)、定型(ていけい)、表現(ひょうげん)、応用(おうよう)、選択式(せんたくしき)、取(と)る、限定(げんてい)、言葉(ことば)、覚(おぼ)え、空欄(くうらん)、選択肢(せんたくし)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
理解(りかい)、基礎的(きそてき)、向(む)け
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2018年度 灘中学校 1日目 大問六 |
■読み仮名
各(かく)、最(もっと)も、適当(てきとう)、選(えら)び、記号(きごう)、返(かえ)し、使(つか)え、試合(しあい)、格下(かくした)、相手(あいて)、負(ま)け、私(わたし)、英語(えいご)、実力(じつりょく)、臨時(りんじ)、才能(さいのう)、世界(せかい)、医者(いしゃ)、喜(よろこ)び、不覚(ふかく)、脈(みゃく)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
1.オ
2.エ
3.イ
4.ウ
5.ア
6.カ
【解説】
1.「不覚を取る」は、「油断をして思わぬ失敗をしてしまう」ことを意味する慣用句です。
2.「ひけを取る」は、「相手に劣る。負ける」ことを意味する慣用句です。ふつう、「ひけを取らない」といったように、打ち消しの形で使用します。よって、2の文は「私は英語の実力ではかれに負けることはない。」という意味になりますね。
3.「きげんを取る」は、「相手に気に入られるようにふるまう」ことを意味します。
4.「天下を取る」は、「一国を支配する権力をもつ」ことから転じて、「ある分野で頂点に立つ」ことを意味する言葉です。
5.「あげ足を取る」は、「人のささいな言いまちがいなどを取り上げてからかう」ことを意味する慣用句です。
6.「脈を取る」は、「脈はくを見て診察する。脈を調べる」ことを意味します。脈を調べるときは「測る」も使いますが、「取る」も覚えておくとよいでしょう。
■読み仮名
油断(ゆだん)、失敗(しっぱい)、意味(いみ)、劣(おと)る、打(う)ち消(け)し、使用(しよう)、支配(しはい)、権力(けんりょく)、転(てん)じ、頂点(ちょうてん)、診察(しんさつ)、調(しら)べる、測(はか)る
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。