小さい子や海外から来た人など、日本語がわからない人にも情報を伝えられる。

■読み仮名

情報（じょうほう）、伝（つた）え

※　3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

ピクトグラムは、情報や注意を示すためのサインの一つです。今回取り上げた問題のピクトグラムは、左から「エレベーター」「自動販売機」「温泉」を示しています。ピクトグラムには、「一目見て内容を理解できる」という利点があります。問題文に「2020年のオリンピックに向けて」とあるので、海外からの観光客を受け入れるためであることを解答に含められるとよいでしょう。

ピクトグラムには、欠点・問題点もあります。たとえば、「文字」そのものを伝えるのは困難です。また、国によって解釈が異なるもの、たとえば乗り物の形や人のしぐさ、固有の文化などは、誤解や伝わりにくさが生じます。

「温泉」のピクトグラムは、従来のマークは、湯船から三本の湯気が立ち上っている様子を表したもので、人物はえがかれていませんでした。しかし、海外の人から「何のマークかわからない」「湯気の出た料理に見える」などという意見が出たことから見直しがされました。(現在では、従来のマークと新しいマークのどちらを使用してもよいということになっています。)　

また、新しくピクトグラムに追加されたものもあります。「自動販売機」もその一つです。そのほか、駅の表示に路線番号や駅番号を加えたり、災害標識をわかりやすく整備したりするなど、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催などに向けて、日本人だけでなく外国人観光客にもよりわかりやすい案内となるように改善されてきています。

■読み仮名

注意（ちゅうい）、示（しめ）す、自動販売機（じどうはんばいき）、温泉（おんせん）、内容（ないよう）、受（う）け入れる、欠点（けってん）、困難（こんなん）、解釈（かいしゃく）、異（こと）なる、乗（の）り物（もの）、固有（こゆう）、文化（ぶんか）、誤解（ごかい）、従来（じゅうらい）、湯船（ゆぶね）、湯気（ゆげ）、様子（ようす）、表（あらわ）し、人物（じんぶつ）、料理（りょうり）、意見（いけん）、現在（げんざい）、使用（しよう）、追加（ついか）、駅（えき）、表示（ひょうじ）、路線（ろせん）、番号（ばんごう）、加（くわ）え、災害（さいがい）、標識（ひょうしき）、整備（せいび）、開催（かいさい）、案内（あんない）、改善（かいぜん）

※　3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。