カコモンにTRY!
灘中学校の理科にTRY!
2019.9.26
8.3K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 4年生以上(いじょう)で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
今回は、草食動物の群れの最適な大きさについて考える問題を取り上げました。理科の入試では、この問題のように、問題文中で新しい知識や実験の結果などがあたえられ、そこから考えさせる問題がよく出題されています。ぜひ取り組んでみてください。
■ 読み仮名
紹介(しょうかい)、群(む)れ、最適(さいてき)、入試(にゅうし)、知識(ちしき)、実験(じっけん)、結果(けっか)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2019年度 灘中学校(1日目) 理科 大問1 問4 |
■読み仮名
灘(なだ)、危険性(きけんせい)、周囲(しゅうい)、警(けい)かい、必要(ひつよう)、過(す)ごせば、共通(きょうつう)、競争(きょうそう)、増(ふ)える、費(つい)やす、関係(かんけい)、示(しめ)し、語句(ごく)、以内(いない)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
(1) A 警かい B 競争
(2) c
【解説】
(1)「メンバーが多いほど、1匹が警かいしなくてはならない時間は少なくてすみます」とあることから、群れのメンバーの数が多くなるほど1匹が費やす時間が少なくなっているグラフAは「1匹が警かいに費やす時間と群れのメンバーの数」の関係を示したグラフになります。また、「群れが大きくなると、共通のエサなどをめぐって、メンバーどうしでエサをうばい合う競争の時間が増えます」とあることから、群れのメンバーの数が多くなるほど1匹が費やす時間が増えているグラフBは「1匹が競争に費やす時間と群れのメンバーの数」の関係を示したグラフになります。
(2)警かいと競争それぞれに、1匹が費やす時間の合計がより少ないものが、最適な群れとなります。aは、競争に費やす時間は少ないですが、警かいに費やす時間が多く、合計はbよりも多くなっています。逆にeは、競争に費やす時間は多いですが、警かいに費やす時間が少なく、合計はdよりも多くなっています。bやdよりも、cはさらに費やす時間の合計が少なくなっているので、最適となる群れのメンバーの数はcの範囲です。
■読み仮名
逆(ぎゃく)に
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
「さぽナビ」中学受験コース向け記事 アンケート
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