カコモンにTRY!
3・4年生向け カコモンにTRY! 特別版 2020年春入試問題紹介の解答解説
2020.4.23
7.8K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回は、5月号の教材に同封してお届けした「カコモンにTRY! 特別版・2020年春入試問題紹介 教科担当者が選ぶ『この一問』」の解答・解説です。
ぜひ答えあわせをしてみてください。
■ 読み仮名
5月号(がつごう)、教材(きょうざい)、同封(どうふう)、お届(とど)け、特別版(とくべつばん)、入試(にゅうし)、問題(もんだい)、紹介(しょうかい)、担当者(たんとうしゃ)、選(えら)ぶ、解答(かいとう)、解説(かいせつ)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
お手元の3・4年生向け「カコモンにTRY! 特別版・2020年春入試問題紹介 教科担当者が選ぶ『この1問』」またはこちらのPDFをご覧ください。
■ 読み仮名
向(む)け、ご覧(らん)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
国語 解答・解説
解答
A 何
B 顔
C 火
D 立
E 水
F 流
解説
解法のポイント
スピード勝負の知識問題なので、いきなり問題を解こうとしてしまいますが、あせりは禁物です。まずは問題文をよく読みましょう。〇にはひらがな、▢には漢字が入ること、解答するのは▢に入る漢字であることをきちんとおさえたうえで解き始めます。
解くときには、一つ目の慣用句から答えなければならない、ということはありません。わかるところからうめていき、わかったところをヒントにして解いていくのが効率的な解き方です。今回の問題では、「煙」が使われている慣用句はあまり多くないので、C、Dから解き始めるとスムーズだと思います。また、問題となっている慣用句の部分ばかりを見つめるのではなく、文章全体をよく読み、意味から考えるようにしましょう。
■ 読み仮名
勝負(しょうぶ)、知識(ちしき)、解(と)こう、禁物(きんもつ)、始(はじ)め、慣用句(かんようく)、効率的(こうりつてき)、煙(けむり)、使(つか)わ、部分(ぶぶん)、文章(ぶんしょう)、全体(ぜんたい)、意味(いみ)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
解説
登場する慣用句は「何食わぬ顔」「顔から火が出る」「火のないところに煙は立たぬ」「立て板に水」「水に流す」の五つです。
「何食わぬ顔」は「なんでもないようなすまし顔」を意味します。
「顔から火が出る」は「すごくはずかしくて、顔が真っ赤になること」を意味します。
「火のないところに煙は立たぬ」は「原因になるようなことがない限り、うわさにはならない(=うわさになっているということは、何かしらの原因がある)こと」を意味します。
「立て板に水」は「すらすら話すこと」を意味します。立てかけた板に水を流すとよどみなく流れ落ちる様子から来ています。
「水に流す」は「きれいさっぱり忘れること」を意味します。
以上のことをふまえると、問題文の意味は以下のようになります。
「とっさになんでもないような顔をしてやりすごしたが、本当はとてもはずかしかった。友だちが、『うわさになるくらいだから何かあるのだろう』と追及してくるのをかわすために、ぺらぺらとでたらめをまくしたてたけれど、うそつきだと思われていないかな。今日のことはきれいさっぱり忘れてくれるといいんだけど。」
■ 読み仮名
登場(とうじょう)、立て板(いた)に水、流(なが)す、真(ま)っ赤、原因(げんいん)、限(かぎ)り、流れ落(お)ちる、様子(ようす)、忘(わす)れる、追及(ついきゅう)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
算数 解答・解説
解答
① 24
② 7
解説
解法のポイント
①は、順を追ってていねいに考えていけばむずかしくありません。AとB、CとD、…というように2つずつセットにして、条件を考えていきましょう。
②では、いきなりEやFに入る数を考えてもうまくいきません。「1~17の数を一度ずつ使って」という条件から、すべての数が入るためにはどうしたらよいかを考えます。小さい数や大きい数などに、条件をしぼりこみやすいものがないか、さがしてみましょう。
■ 読み仮名
順(じゅん)、追(お)って、条件(じょうけん)、一度(いちど)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
解説
①
A+B+1+12+13=40なので、A+Bは、40-(1+12+13)=14です。
A+B+C+D+17=40なので、C+Dは、40-(14+17)=9です。
C+D+E+F+15=40なので、E+Fは、40-(9+15)=16です。
E+F+G+H+16=40なので、G+Hは、40-(16+16)=8です。
G+H+I+J+8=40なので、I+Jは、40-(8+8)=24です。
②
まだ使われていない数は、
2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 14
です。このうち、たして24になる2つの数は、14と10の組み合わせだけですから、IとJは14と10に決まります。
次に、11がどこに入るか考えます。EかFの片方が11だとすると、もう片方は5です。
このとき、AかBに入るのは、
2, 3, 4, 6, 7, 9
のどれかなので、和が14にならず、条件に合いません。
だから、11はEやFには入りません。ほかに11が入るところは、AかBだけなので、AかBの片方が11、もう片方が3に決まります。
9が入るのは、EかFだけなので、EかFの片方が9、もう片方が7です。
EよりもFが大きいので、Eは7です。
このとき、CとDには4と5、GとHには2と6が入ります。
■ 読み仮名
決(き)まり、次(つぎ)、片方(かたほう)、和(わ)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
理科 解答・解説
解答
2
解説
解法のポイント
板の位置の間隔が何を意味するかがポイントです。
■ 読み仮名
位置(いち)、間隔(かんかく)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
解説
一定時間ごとのブランコの板の位置を表しているということは、それぞれの間隔をゆれるのにかかった時間はすべて同じになります。つまり、間隔が広くなっているところほど、同じ時間で動く距離が長くなっていて、それは速さが速いということを表します。ブランコは、ゆれの中心に近づくにつれて速くなり、両はしで止まるので、中心に近づくほど間隔が広くなっているものが正しい図になります。
■ 読み仮名
一定(いってい)、表(あらわ)し、動(うご)く、距離(きょり)、速(はや)、両(りょう)
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
社会 解答・解説
解答
あ
解説
解法のポイント
スギの木をイメージできるかがポイントです。
解説
地図記号には、土地の使われ方を表すものと建物などを表すものがあります。
土地の使われ方を表すおもな地図記号は、以下の通りです。
今回の問題では、スギの地図記号が問われていました。問題文で「スギの森林」と書かれているので、広葉樹林か針葉樹林のどちらかの記号を選ぶことになります。
スギの木を見たことがあるでしょうか。葉がはりのような形をしていることが特徴で、針葉樹に分類されます。代表的な樹木はスギの他に、マツやヒノキなどがあります。針葉樹林の地図記号はあになります。
うは広葉樹林の地図記号です。広葉樹は葉が丸くて平らな形をしていることが特徴で、代表的な樹木はブナやカエデなどです。
いは竹林の地図記号です。竹の葉がついている様子を記号にしました。えはあれ地の地図記号です。地面にざっ草が生えている様子を記号にしました。
建物などを表す地図記号には、警察官が使うけいぼうを交差させた形の警察署()や、
本を開いた形の図書館()などがあります。
地図記号は、記号の元になったものや由来を調べながら覚えていくとよいでしょう。
■ 読み仮名
表(あらわ)す、建物(たてもの)、問(と)われて、広葉樹(こうようじゅ)、針葉樹(しんようじゅ)、葉(は)、特徴(とくちょう)、分類(ぶんるい)、代表的(だいひょうてき)、他(ほか)、平(たい)ら、地面(じめん)、警察官(けいさつかん)、交差(こうさ)、警察署(けいさつしょ)、開(ひら)いた、図書館(としょかん)、由来(ゆらい)、調(しら)べながら、覚(おぼ)えて
※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。