カコモンにTRY!
駒場東邦中学校の理科にTRY!
2020.10.22
4.3K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
今回は、密度の問題を取り上げました。理科の入試では、この問題のような身近な現象を理科的な視点から考えさせる問題がよく出題されます。また、文章記述問題では、第三者に正しく内容を伝えるために、伝えたいことをもれなく簡潔にまとめることができるかどうかがポイントです。ぜひ取り組んでみてください。
■ 読み仮名
密度(みつど)、現象(げんしょう)、視点(してん)、記述(きじゅつ)、内容(ないよう)、簡潔(かんけつ)
※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける
※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2020年度駒場東邦中学校 理科 大問5(5) (中略) |
■読み仮名
単純(たんじゅん)、比(くら)べた、密度(みつど)、呼(よ)ぶ、形状(けいじょう)、層(そう)
※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
氷がはやくとける液体:水
理由:とけたばかりの水の層は、15℃の水の中だと沈み、オレンジジュースの中だと沈まずに氷のまわりにとどまるため、水の中に入れた氷のほうがまわりの温度が高くなるから。
【解説】
液体にものを入れる場合、ものの密度が液体よりも大きければ沈み、小さければ浮きます。
氷がとけたばかりの水は温度が低いため、15℃の水よりも密度が大きく、15℃の水の中では底のほうに沈んでいきます。一方、水はオレンジジュースよりも密度が小さいため、オレンジジュースの中では、氷がとけたばかりの水は沈まずに上のほうにとどまります。その結果、氷がとけたばかりの水の層が沈んで氷からはなれていく水の中の氷のほうがまわりの温度が高くなるため、オレンジジュースの中の氷よりもはやくとけます。
問題文にあるように、とけたばかりの水の層のその後の動きについて、解答の中にふくめるようにしましょう。
■読み仮名
液体(えきたい)
※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。