カコモンにTRY!

雙葉中学校の国語にTRY!

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回の問題をご紹介する理由

今回ご紹介するのは、文法についての問題です。難関中学校でも、読解問題のほかにこのような文法の問題が出題されることがあります。早いうちから慣れておくことが大切です。今回のような問題は、 まだ学校で文法を学習していなくても、 言葉の使い方が自然かどうかを判断することは難しくありません。みなさんがふだん話したり聞いたりする言葉にヒントがあるはずです。声に出して読んでみると、まちがった言葉の使い方により気づきやすくなりますよ。

■ 読み仮名

紹介(しょうかい)、文法(ぶんぽう)、問題(もんだい)、難関(なんかん)、読解(どっかい)、慣(な)れ、学習(がくしゅう)、言葉(ことば)、使(つか)い、自然(しぜん)、判断(はんだん)、難(むずか)し

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

  • 今回のレベル ★

★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題

■読み仮名

基礎的(きそてき)、解(と)ける、向(む)け

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

 

2021年度 雙葉中学校 国語 大問二

 

 

■読み仮名

年度(ねんど)、雙葉(ふたば)、次(つぎ)、部(ぶ)、間違(まちが)い、京都(きょうと)、お守(まも)り、仕事(しごと)、私(わたし)、冷(さ)め

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

攻略法

【解答】

(1)を
(2)〇
(3)めしあがって

【解説】

(1)「おとずれる」は「(ある場所を)たずねて行く」という意味の動詞(動きを表す言葉)で、場所を表す言葉のあとに「を」を用います。つまり、正しくは「京都の寺をおとずれたときに」となるので、答えは「を」です。
 この「を」は助詞といい、語の関係を示したり、細かい意味をそえたりする働きがあります。今回は「京都」という場所と、「おとずれる」という動きの関係を示しているのですね。

 (2)助動詞の問題です。助動詞とは、言葉の意味をそえる働きがある単語です。―線部の「せ」は「せる」という助動詞が活用したもの(語の使い方に応じて形を変えたもの)で、「使役」の意味があります。使役とは、人を使って何かをさせることです。この問題文では、自分を使ってくださいという意味で用いられていますね。正しい使い方なので、答えは〇です。

 (3)問題文に「冷めないうちに」とあるので、「いただいて」という言葉は温かい食事を「食べて」という意味で用いられていると考えられます。あとに「ください」と続くことからも、相手の人に対して敬意を表す言葉の尊敬語であることもわかりますね。しかし、「食べる」の尊敬語は「いただく」ではありません。正しくは「めしあがる」です。「いただく」は、「食べる」の謙譲語で、自分をへりくだって言う言葉なので、目上の人からもらったものを食べるときなどには「いただく」を用います。尊敬語と謙譲語はまちがえやすい文法なので、気をつけましょう。

■読み仮名

場所(ばしょ)、意味(いみ)、動詞(どうし)、動(うご)き、表(あらわ)す、助詞(じょし)、関係(かんけい)、示(しめ)し、働(はたら)き、単語(たんご)、応(おう)じ、変(か)え、使役(しえき)、温(あたた)かい、食事(しょくじ)、続(つづ)く、相手(あいて)、対(たい)し、敬意(けいい)、尊敬語(そんけいご)、謙譲語(けんじょうご)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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