カコモンにTRY!

5・6年生向け カコモンにTRY! 特別版 2017年春入試問題紹介の解答解説

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回は、5月号の教材に同封してお届けした「カコモンにTRY! 特別版・2017年春入試問題紹介 教科担当者が選ぶ『この一問』」の解答・解説です。
ぜひ答えあわせをしてみてください。

■ 読み仮名

同封(どうふう)、お届(とど)け、特別版(とくべつばん)、紹介(しょうかい)、担当者(たんとうしゃ)、解答(かいとう)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

お手元の5・6年生向け「カコモンにTRY! 特別版・2017年春入試問題紹介 教科担当者が選ぶ『この1問』」またはこちらのPDFをご覧ください。

■ 読み仮名

ご覧(らん)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

国語の解答・解説はこちら
算数の解答・解説はこちら
理科の解答・解説はこちら
社会の解答・解説はこちら

国語 解答・解説

解答

A:2 

B:3 

C:3 

D:1

解説

解法のポイント

語句の意味・用法を正確に覚え、とくにまちがえやすいものに注意しましょう。

■ 読み仮名

語句(ごく)、正確(せいかく)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

語句の知識の正確さが問われる問題です。それぞれの語句の意味もおさえておきましょう。実際の試験では、時間が足りないときはいったん飛ばして解き進める思い切りも必要です。A~Dそれぞれに、「身体の一部を表す漢字一字」などとあるのも大きなヒントになりますね。

Aは次のようになります。

・あいたがふさがらない(=おどろきあきれる)

・牛を執る(=その組織の中心人物になって思いどおりに事を運ぶ)

・老に鞭打つ(=老人が気持ちをふるい立たせてがんばる)

・鶏となるも牛後となる勿れ(=大きな集団の中で下にいるよりも、小さな集団でも一番になるほうがよい)

・食が動く(=ほしくなる)

「口」が二つ入るので、2が答えです。「牛耳を執る」「食指が動く」はまちがえやすいので注意しましょう。

Bは次のようになります。

菜に塩(=元気がない様子)

眼視(=よそよそしい態度をとること)

貧洗うが如し(=極端に貧しい)

二才(=年わかく経験のとぼしい男)

息吐息(=きわめて苦しいときに発する元気のないため息やそのようなときの状態)

「青」が三つ入るので、3が答えです。

Cは次のようになります。

・竹の友(=幼年時代からの友人)

・閑古が鳴く(=さびれている)

脚を露わす(=とりつくろっていた正体が現れる)

芝居(=すぐ見すかされてしまうような、あさはかなたくらみ)

・生きの目を抜く(=油断ならない様子)

「馬」が三つ入るので、3が答えです。

Dは次のようになります。

日の長(=知識・経験などが少しすぐれていること)

・悪事里を走る(=悪い行いはすぐに世間に知れわたる)

・親の光り(=親の威光やおかげを受けること)

日天下(=わずかの間、権力をにぎること)

鬼夜行(=得体の知れない人々が奇怪なふるまいをすること)

五つすべてに異なる漢字が入るので、1が答えです。

■ 読み仮名

知識(ちしき)、実際(じっさい)、解(と)き、牛耳(ぎゅうじ)を執(と)る、組織(そしき)、鶏口(けいこう)となるも牛後となる勿(なか)れ、集団(しゅうだん)、白眼視(はくがんし)、態度(たいど)、赤貧(せきひん)洗うが如(ごと)し、極端(きょくたん)、貧(まず)しい、経験(けいけん)、青息吐息(あおいきといき)、状態(じょうたい)、幼年(ようねん)、閑古鳥(かんこどり)が鳴く、馬脚(ばきゃく)を露(あら)わす、現(あらわ)れる、猿芝居(さるしばい)、生き馬の目を抜(ぬ)く、油断(ゆだん)、威光(いこう)、権力(けんりょく)、百鬼夜行(ひゃっきやこう)、奇怪(きかい)、異(こと)なる

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

算数 解答・解説

解答

15.7cm2

解説

解法のポイント

複雑な図形の面積を求める場合、面積を求めやすい図形に変形したり、補助線を引いたりなどの工夫が必要になります。この問題では、

・斜線部分をのぞいた図形の面積を考える

・補助線として、点C、点D、点E、点Fと円の中心を直線で結んで、斜線部分をのぞいた図形を、面積が等しいほかの図形に変形する

などの工夫をするとよいでしょう。

■ 読み仮名

複雑(ふくざつ)、補助線(ほじょせん)、斜線(しゃせん)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

斜線部分以外の面積を考えます。

図1のように、(あ)と(い)に分けて考えます。

 

 

(あ)の部分の面積:

図2において、直線ABと直線DEは平行になります。

三角形ADEと三角形ODEは、DEを底辺と考えると、高さが等しいので、面積が等しくなります。

したがって、(あ)の部分の面積は、おうぎ形ODEの面積と等しいことがわかります。

(い)の部分の面積:

図3において、直線ABと直線CFは平行になります。

三角形OAFと三角形OACは、OAを底辺と考えると、高さが等しいので、面積が等しくなります。

したがって、(い)の部分の面積は、おうぎ形OBFとおうぎ形OACの面積の和と等しいことがわかります。

 

点C、点D、点E、点Fは、半円の円周を5等分した点なので、おうぎ形ODE、おうぎ形OBF、おうぎ形OACは、それぞれ半円を5等分したおうぎ形です。よって、(あ)と(い)の面積の合計は、半円を5等分したおうぎ形の面積の3つ分になります。

斜線部分の面積は、半円の面積から(あ)と(い)の面積の合計をひいて求められます。したがって、半円を5等分したおうぎ形の面積の、5-3=2(つ分)ですから、求める面積は、

5×5×3.14÷2×=15.7(cm2

理科 解答・解説

解答

780日

解説

解法のポイント

地球と火星の動く角度に360°の差ができるのに何日かかるかを計算します。

解説

地球が太陽のまわりを1日に動く角度は  、

火星が太陽のまわりを1日に動く角度は  なので、

1日で  地球のほうが多く動きます。

地球と火星が次に最接近するのは、地球と火星の位置の差が大きくなっていき、360°の差がついたときです。

したがって、  より、780日後に地球と火星に最接近します。

 

■ 読み仮名

急接近(きゅうせっきん)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

社会 解答・解説

解答

解説

解法のポイント

ていねいに選択肢を読んで、家庭学習においては誤りの部分を明確にすることがポイントです。

おもな発電方法の特徴と、原子力発電所・再生可能エネルギーの動向についてもまとめておきましょう。

■ 読み仮名

選択肢(せんたくし)、誤(あやま)り、明確(めいかく)、特徴(とくちょう)、再生(さいせい)、可能(かのう)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

 火力発電は、石油・石炭・天然ガスを燃やして発電する方法です。その大部分を石油にたよっていましたが、安定して電気をつくれるように、いろいろな燃料を使うようになり、石炭の割合も増えてきています

 2011年の東日本大震災のあと、すべての原子力発電所が運転を停止していた時期がありましたが、2015年に鹿児島県の川内原子力発電所が運転を再開しました。

 水力発電は、水が落ちる力を利用して発電する方法です。温室効果ガスを発生させないという長所がありますが、ダムをつくるときに川や森などの生態系に影響をあたえる短所があります。

 天然ガスは、冷やして液体にすることで海上輸送が可能になりました。LNG船という専用のタンカーで日本に運ばれています。

■ 読み仮名

燃(も)やして、燃料(ねんりょう)、割合(わりあい)、増(ふ)えて、大震災(だいしんさい)、鹿児島(かごしま)、効果(こうか)、生態系(せいたいけい)、影響(えいきょう)、液体(えきたい)、輸送(ゆそう)、可能(かのう)、専用(せんよう)

 ※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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