カコモンにTRY!
渋谷教育学園幕張中学校の社会にTRY!
2022.6.23
3.9K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 4年生以上(いじょう)で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
今年の入試問題では、2021年に平年値が更新されたことが出題されました。今回は、地球環境の変化を考える時事問題として取り上げました。また、この問題では、解答のヒントとなる記述を読み取れるかがポイントです。入試問題では、問題の中に解答につながる情報がしめされています。問題をしっかりと読み、その情報からみちびき出せることを考えましょう。
■ 読み仮名
入試(にゅうし)、平年値(へいねんち)、更新(こうしん)、環境(かんきょう)、変化(へんか)、解答(かいとう)、記述(きじゅつ)、情報(じょうほう)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
基礎的(きそてき)、解(と)ける
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2022年度 渋谷教育学園幕張中学校 社会 3の問2
(中略) |
■読み仮名
渋谷教育学園幕張(しぶやきょういくがくえんまくはり)、各(かく)、関(かん)する、設問(せつもん)、関東(かんとう)、比(くら)べて、梅雨(つゆ)、遅(おそ)かった、気象庁(きしょうちょう)、西暦(せいれき)、位(くらい)、続(つづ)く、値(あたい)、平均(へいきん)、長期的(ちょうきてき)、上昇(じょうしょう)、温暖化(おんだんか)、自然変動(しぜんへんどう)、影響(えいきょう)、加(くわ)え、中略(ちゅうりゃく)、最高(さいこう)、最低(さいてい)、未満(みまん)、降雪量(こうせつりょう)、傾向(けいこう)、選(えら)び、増加(ぞうか)、減少(げんしょう)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
1
【解説】
気象庁は、2021年5月に統計期間1991~2020年の新しい平年値を公表しました。天気予報で「平年に比べて〇度低い」「桜の開花が平年より〇日早い」などという言葉を耳にしたことがあると思います。ここで使われている、比べる基準の「平年」が新しくなったのです。平年値は10年ごとに更新されています。平年値を比べることで、地球温暖化などの気候変動の傾向をつかむことできます。
解答のポイントは、テーマに関する文章の「新平年値では、(中略)ほとんどの地点で年平均気温が上昇しています」という記述です。
年平均気温が上昇しているということから、気温が高い日が増えていると考えられます。つまり、真夏日(日最高気温30℃以上)になる日数が増え、冬日(日最低気温0℃未満)になる日数が減ったということをみちびき出せます。雨が雪になる条件は、湿度などとも関係していて気温だけでは決まりませんが、少なくとも冬日が減れば、年間降雪量も減ると考えられます。
したがって、真夏日の年間日数は増加、冬日の年間日数と年間降雪量は減少という組合わせの、1が正解になります。
■読み仮名
統計(とうけい)、予報(よほう)、低(ひく)い、桜(さくら)、基準(きじゅん)、気候変動(きこうへんどう)、増(ふ)えて、減(へ)った、条件(じょうけん)、湿度(しつど)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。