お子さまの「耳からの理解力」、伸ばしていますか?(1) : さぽナビ | Z会

特集

お子さまの「耳からの理解力」、伸ばしていますか?(1)

お子さまに質問や頼みごとをしたときに、「質問の意図をきちんと理解して答えているか」「意図を理解して、行動に移してくれているか」という点で不安になることはありませんか? 今回の特集では、これからの社会で求められている「聞く力」とはどのようなものかをご説明しながら、お子さまの「聞く力」を伸ばすコツをご紹介します。

目次

「耳からの理解力」(聞く力)が苦手なお子さまが増えている?

「耳からの理解力」(聞く力)とは?

「耳からの理解力」(聞く力)を実際に測定してみましょう!問題編

「耳からの理解力」(聞く力)を実際に測定してみましょう!解答編

「耳からの理解力」(聞く力)のうち、各学年で弱点になりやすい要素は?

「耳からの理解力」(聞く力)を育てていくには?

 

「耳からの理解力」(聞く力)が苦手なお子さまが増えている?

 2020年から全面実施となる小学校の次期学習指導要領では、「生きる力」をはぐくむ指導として、従来の「書くこと・読むこと」だけではなく、「話すこと・聞くこと」が重視されるようになります。実際、学校生活においては「聞くこと」のウエイトが高いもの。学校の授業のなかでも、話を聞いて考えをまとめたり、意見を述べ合って結論を出したりする学びを取り入れるケースが増えています。この「話すこと・聞くこと」のなかで大事になるのが、「耳からの理解力」(聞く力)です。 

  情報通信技術が発達して、複雑な内容を耳で聞くのみで理解するという機会が減ってきたためか、「聞く力」は育ちにくいものになっているようです。とくに、短文でのメールやメッセージのやり取りが増えるなかで「話す力」「聞く力」といったことばの運用能力が十分に育成されていないことが、学校や家庭、生活の場でさまざまなトラブルの原因になっているとも考えられます。

  一方で、情報化が進む現代では、膨大な情報をすばやく正確に判断・処理をする能力が必要とされ、自らの考えや主張を的確にまとめて発信していく力も今後ますます重要になってくるでしょう。
 耳から入ることばは漫然と聞き流してしまいがちですが、学校や家庭、生活の場で、話し合いをしながら行動する機会が増えていくなかで、「耳からの理解力」(聞く力)を意識的に育てていくことが必要とされています。

 

「耳からの理解力」(聞く力)とは?

 「耳からの理解力」(聞く力)は、「思考力・判断力・表現力」のベースとなる「ことばを使いこなす力」を構成する大事な力です。そのなかでも「聞く力」の具体的な目標は文部科学省「これからの時代に求められる『国語力』について」に下記のように記載されています。

1.話の要旨を的確に把握して、その内容を理解できる。

  • 事実や根拠などに注意しながら、話の内容を正確に聞き取ることができる。
  • 聞いた内容をメモに取ったりして、話の構成や展開を理解できる。
  • 話を分析的・批判的に聞き、自分の意見や考えを組み立てることができる。

2.話し手の気持ちや主張だけでなく、言外の思いや真意を感じ取ることができる。

  • 話し手が何を言いたいのかを探りながら、話を聞くことができる。
  • 話し手に共感でき、言外の思いも感じ取るように聞くことができる。

3.場面に応じて最後まで集中して、聞くことができる。

  • 話の形態や話し手との社会的関係に対応した聞き方ができる。
  • 話し手の意図を考えながら、講話や講演を集中して聞くことができる。
  • 話をしっかりと聞き取り、確認すべき情報を整理して質問できる。

(出典:文部科学省「これからの時代に求められる『国語力』について」)

 また、次期学習指導要領でも「言語能力の確実な育成」という観点で、以下のように取り上げられています。

・発達の段階に応じた、語彙の確実な習得、意見と根拠、具体と抽象を押さえて考えるなど情報を正確に理解し適切に表現する力の育成(小中:国語)

学習の基盤としての各教科等における言語活動の充実(小中:総則、各教科など)

(出典:文部科学省「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」)

 

 「耳からの理解力」(聞く力)は、一朝一夕で伸びるものではありません。いちばん大事なのはお子さま自身が意識的に「聞いて理解する」ように努めることですが、どこまで理解できているか、第三者にはわかりにくいもの。お子さまが実際にどこまで耳で聞いて理解できているか、身体測定のように定期的にチェックする機会があるとよいですね。

 「耳からの理解力」(聞く力)を定期的にチェックするツールとして、「日本語運用能力テスト」というものがあります。このテストは、語彙や「聞く」「読む」「書く」の側面から日本語の運用能力を測るもので、「聞いた内容のどこが重要なのか」といった日常生活に必要な「聞く力」を測り、さらに伸ばすためのアドバイスを行っていることがひとつの特長です。また、東京大学准教授の松下達彦先生の監修により「学術共通語彙(=説明文などの学術的文章で、ジャンルを問わずよく出てくる言葉)」から選んだことばの問題を出題しています。「学術共通語彙」は、小学校で扱う説明文や新聞、ニュースにも多く使われています。文章を読んだり、聞いたりして内容を理解する力をつけるためには、まず「学術共通語彙」を身につけると、学習の効率も上がると考えられます。

 

「耳からの理解力」(聞く力)を実際に測定してみましょう!問題編

 ここで、「日本語運用能力テスト」の実際の出題をもとに、お子さまの「耳からの理解力」(聞く力)を実際に測定してみましょう。お子さまが実際に体験しそうな学校のクラスでの話し合いを、問題形式にしています。お子さまが耳で聞いてどこまで理解できるか、次の問題を解きながら、一緒に確認してみましょう。

※問題の音声は3分程度の長さです。

問題の音声データ

[出題:日本語運用能力テスト(基礎レベル)(基盤学力アセスメントシリーズ LIPHARE(リファール))]

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