特集

未来の思考力を伸ばしつづけるために、今できること(1)

「2020年度から教育が変わる」――小学生のお子さまをお持ちの保護者の皆さまなら、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。変化の激しいこれからの時代で求められるのは、単なる知識の積み重ねではなく、その蓄えた知識を使いこなす力や、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力。実は、これらの力は、Z会がずっと昔から大切にしてきた力なのです。
今回の特集では、これからの時代を生きていく子どもたちに必要な「思考力」について、「なぜ必要なのか」「どのように伸ばしていけばよいのか」をご紹介します。

目次

 

2020年度、教育はこう変わる

小学校の「新学習指導要領」が、2020年度から施行されます。この年には新しく「大学入学共通テスト」が実施されるなど、大学入試制度も変わります。新しい「大学入学共通テスト」は、国語・数学で記述式問題が導入され、マーク式であっても答えが1つとは限らない問題が出題されるなど、これまでの「大学入試センター試験」とは形式が大きく変わる予定です。これは、現行の「大学入試センター試験」が、「学力の三要素」である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(=主体性・多様性・協働性)」のうち、「知識・技能」が重視され、多面的・総合的な評価になっていないことを受けての変更です。これによって、単なる知識の積み重ねだけではなく、その蓄えた知識を使いこなす力や、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力が問われるようになります。

2020年度の新学習指導要領の実施は、この「自ら問題を発見し、他者と協力して解決していくための資質や能力を育む教育が必要である」という考えがベースとなっています。2020年度の全面移行に先立ち、小学校でも、2018年度から移行措置が開始されていますが、小学校でもっとも変化があるのが英語(外国語活動)で、3年生から対話中心の英語(外国語活動)の授業が必修化され、5年生からは成績がつく教科になり、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能の育成がこれまで以上に重視されます。

 

入試における変化はすでに始まっている

上記のように、「大学入学共通テスト」では、単なる知識の積み重ねだけではなく、その蓄えた知識を使いこなす力、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力が問われるようになります。2018年のセンター試験では、ムーミンを扱った出題が話題となりましたが、これも知識の活用が求められるものです(ムーミンがどの国を舞台にしたアニメーションなのかを知らなくても、「バイキング」の知識と言語区分の知識などを活用すれば解ける問題でした)。2020年以降はもちろん、今後このような出題は増えていくと考えられます。

また、小学生のお子さまに近いところでは、公立中高一貫校の入試において、知識を問うだけではなく、知識を応用し活用して解く問題がすでに出題されています。(例:2017桜修館)

 

図や表、文字によって与えられた情報から、求められている答えに必要な情報を取り出し、検討を加え正解を導いていかなくてはなりません。問題によっては、自分の意見を書くものもあります。

このような、多方面からのアプローチが必要な問題に立ち向かうには、小学生のうちから広い視野を身につけ、知識を活用できる力を身につけておく必要があるのです。

 

新学習指導要領が求める力とZ会

Z会小学生向けコースは、開講当初から思考力を伸ばすための教材を提供してきました。

その一例をご紹介します。

Z会小学生コース1・2年生では、開講当初から、通信教育の教材としてはめずらしい「はなす」というカリキュラムを設けています。誰かと対話することによって、コミュニケーション能力を高め、表現力を豊かにするための取り組みです。
たとえば、2003年度の教材には、子どもがおうちの人からのインタビューに答える、という取り組みがあります。

2003年5月国語10回目

2018年度の教材ではこれを発展させて、インタビューされた子どもが、今度はおうちの人にインタビューする、という取り組みになっています。これによって、質問する力も伸ばすことを意図しています。

2018年5月国語6回目

そして次の回では、インタビューで答えたことを元に「書く」ことで、さらに表現力を高める取り組みとなっています。

2018年5月国語7回目

また、Z会小学生コース1・2年生の「経験学習」(理科・社会につながるオリジナル教科)は、経験するための材料をそろえるところからはじまり、経験の過程で試行錯誤しながら考え、その経験をとおしてわかったこと・感じたことを絵や文章で表現するというものです。経験を経験だけで終わらせずに、表現し、誰かに伝える――この活動によって、多岐にわたる能力が身につきます。

このようにZ会は、今回の学習指導要領改定以前から、お子さまの思考力を伸ばす教材を提供してきたのです。

⇒次ページに続く 子どもたちの「思考力」を伸ばすために⼼がけたいこと

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