特集
未来の思考力を伸ばしつづけるために、今できること(2)
2018.8.23
8.7K
子どもたちの「思考力」を伸ばすために心がけたいこと
日常生活の中でも「思考力」は伸ばすことができます。
保護者の皆さまからすれば、お子さまの考えていることやすることは「お見通し!」なことも多いですよね。しかし、「お見通し!」であるがゆえに、お子さまの思考のチャンスをいかしきれていない場面があるかもしれません。
たとえば、お子さまが家に帰ってだまってテーブルについただけでおやつを出したり、「明日はこれが必要だよね」と先に用意してあげたりしてはいませんか? 保護者の方が察して動いたほうが早いということもあるかもしれませんが、お子さまがやるべきこと、言いたいことを先回りするのではなく、お子さま自身できちんと説明ができるよう、うながすことも大切です。
また、自分で考えて行動できる機会を与えることも効果的です。
たとえば、低学年のお子さまには、家族のお誕生日のお祝いを企画してもらうとか、高学年のお子さまには、夏休みの旅行の計画を立ててもらうとか。予算や日程など、おおまかなことは決めておき、あとはお子さまに計画を立ててもらいましょう。タイムスケジュールや、どこで何をするか、食事はどうするかなど、具体的なプランにするよううながすとよいでしょう。お誕生日や旅行などの特別な行事でなくても、休日の過ごし方を考えてプレゼンしてもらうというのでもよいですね。
教わったことを吸収するだけでなく、自分で考えて他者を動かして共に行動できること。これからの社会で求められているのは、そういう力です。
Z会員の保護者の方が、お子さまの「思考力」を伸ばすためにしている工夫
保護者の方が日ごろから気をつけていること
- 最近はスイーツを作ることが好きなようで、本を見ながら作っています。最初はわたしも一緒に見ながらやっていましたが、失敗を恐れるので、極力口出しをせず、「失敗してもいいからやってごらん?」と言っています。失敗してしまったときは、「何で固まらなかったのかな?」などの質問をして、原因を考えさせるようにしています。
(神奈川県・4年生・ホットちゃんさん) - 小学4年生の男子ともなると、あまり学校でのできごとや身の回りに起こったことを自分から話してくれません。「学校でどんなことがあった?」と普通に聞いても、「別に」の一言で終わり、彼なりに忖度もあるらしく話してくれません。しかし、報道番組ふうに、スタジオと現地取材の体で話を聞くようにすると、現場(学校)の様子を現地取材スタッフとして、現場で起こった事実、それに対して感じたこと、今後の課題など、報道記者になりきって話してくれます。
(東京都・4年生・はぎさん) - 災害を身近に感じ、ニュースなどでほかの地域の災害の情報などを見て、「どうすれば防げたと思う?」と意見を出しあって、新しい考えが導き出せるよう挑戦中です。親が気がつかなかった見方をしていたこともありました。
(京都府・3年生・ゆったさん) - とにかく、思考を言葉にするようにしています。困ったことが起きたら、本人の気持ちと本人が考える解決手段を一緒に話し合い、わたし(母親)が紙に書き留めています。
昔は、困ったことが起きるたび、怒ったり泣いたりし、その後は、勢いとパワーで解決しようとしていた息子でした。しかし、一緒に話し合い、わたしが書き留めることよって、本人の気持ちが落ち着き、感情の整理がつくようで、有効な解決方法を探せることが増えました。(こちらが怒らないのがカギ)。
(東京都・1年生・ETさん)
子どもが実際に取り組んでいること
- 公立の図書館・科学館・博物館に調べに行く、質問をしに行くなど、子どもが自ら動いて、詳しい人に教えていただく機会を増やすようにしています。質問に行く場合は、事前に自分なりに調べておくこと・質問を予め考えておくこと・担当者に電話でアポイントをとることなども、子ども自身で行うようにしています。
(和歌山県・3年生・はつさん) - 今日することの計画を立てて、紙に書いて、取り組み終わったら線を引いたり印をつけたりして、忘れることがないようにしています。生活動線や、宿題・Z会・ピアノなどの効率良い順を考えて行動出来るようになりました。
(広島県・3年生・はーちゃんさん) - 研究ノートという名のファイルを作って、なんでもいいので何か調べたことや発見したこと、学んだことなど、小さなことでもすべて1つのファイルに記録を挟んでおくようにしています。校外学習のときに学校で提出するレポートの内容について、見たり説明を聞いたりしたことだけでなく、その先やほかで得た知識に繋げて考えることができていると、担任の先生に褒めていただくことがありました。
(千葉県・4年生・あやっちさん) - 何かの提案に対して反論があるときには、代替案を出させるようにしています。
(千葉県・3年生・とらパパさん)
お子さまの「思考力」の伸びを感じた瞬間
-
走るのが速い・早寝早起きをしている・絵を描くのが上手いなど、得意なことをもっているお友だちがいたら、「なぜそうなのか」を本人に聞いたり、その子をよく観察したりして、自分なりの結論を考えたとき。
(東京都・2年生・H.Fさん) -
あるニュースについて話していて、以前話した別のニュースの内容と関連させて「〇〇だからこんなことが起こるねんなあ」と言ったとき。
(大阪府・2年生・S.Yさん)
「思考力」を伸ばしていくための学習に、Z会をお役立てください! 「思考力」は、日々取り組む学習にじっくり向かい合うことでも身につきます。問題を早く多く解くことだけに目標をおくのではなく、わかるまで考える・どうしてこの答えになるのかを納得する、ということにも重きをおいて学習することが大切です。 Z会では、「思考力」を伸ばすために、小学生向けのさまざまな教材をご用意しています。 <通信教育教材>
(対象:小学生コース、小学生タブレットコース)
(対象:中学受験コース)
(対象:小学生コース1~6年生、小学生タブレットコース3~6年生、中学受験コース3~4年生の10月号受講者) 1・2年生の出題例:条件つきの迷路 同じセットを見つける 証言読み取り ほか
(対象:小学生コース1・2年生 ※別途お申し込みが必要な講座です。)
<市販書籍>
(推奨学年:小学1年生~3年生 ※小学生の方に幅広くお使いいただけます。) |