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入試必勝のための過去問題活用法<発展編>

過去問題活用の連載も、今回で最後となりました。今回は、学校説明会で入手した出題傾向・採点基準の情報をもとに「入試突破力」をつける学習について考えます。説明会で得る情報は、過去問題をより効率的に取り組むためにも、とても有益です。ぜひ、ご家庭の取り組みにいかしてください。

★8月22日のトピック「入試必勝のための過去問題活用法<実戦編>」

説明会でわかる出題・採点基準の考え方

これまで過去問題に取り組むなかで、学校ごとの出題傾向について意識することの大切さをお伝えしてきましたが、こういった情報は学校説明会に参加することでも入手できます。これからのシーズン、受験生・保護者を対象とした、試験内容に関する情報を提供してくれる学校説明会が増えていきます。出題傾向、さらに採点基準などの試験に関するヒントを紹介したり、試験のシミュレーションとして問題を解いたり、という内容を含む学校もあります。ぜひ積極的に参加して、これからご紹介するような情報を収集し、過去問題に取り組む際にどこに注力するべきかなど、効率的に取り組むための参考にしましょう。

ポイント1:教科別「合格者平均点」から見える出題状況

ほぼ学力検査のみの結果で合否が決まる中学受験ですが、学校によってめざすべき得点率や、出題傾向に大きな違いがあります。
学校説明会へ行くと、昨年の入試結果データをまとめた資料をもらえることが多いので、データをもらったら、「合格者平均点」に注目してみましょう。中学入試の合格最低点はだいたい6~7割というところが多くなっていますが、算数など、初見では解答への筋道を見つけるのが非常に難しく、正解する生徒が非常に少ない問題も出題されることがあります。
特定の教科だけ、合格者の平均点が低いようなケースでは、
1)合格者の多くが実は正解できていない(=正解しなくても合格点はとれる)「難問」が出題されている
2)一つひとつの問題はそれほど難しくなくとも、制限時間に対して問題数が非常に多い

のいずれかです。1)については簡単な問題から解くように「解く順番」を意識すること、2)については少しでも多くの問題を時間内にできるだけ速く・正確に解くようにするといった「作戦」が大切になります。

ポイント2:教科ごとの「基準点」に注意をしよう

学校によっては教科ごとに「基準点」が定められていることがあります。それをクリアできないと総合点では合格点に達しているにもかかわらず、不合格となることがありますので注意が必要です。「1教科でも0点があれば不合格」など、教科ごとの得意不得意のバランスが極端に悪い場合の基準を設けている学校もあります。基準点があると明言している学校については、まずは苦手教科に注力して対策を立てたほうがよいでしょう。「基準点」のほかにも、「ボーダーに並んだ場合は、算数の点数が高いほうを合格にする」など、学校によってさまざまな基準・ルールを設けているところがあります。
一方で、「基準点はない」という学校もあります。そのような学校は、4教科の総合点で合否が決まるため、たとえば国・算に比べ、理・社の配点が低いとすると、理・社の点数が低くても、配点が高い国・算のうちどちらかが得意であればそちらで挽回するという考え方もできるでしょう。とはいえ、得意教科で引き上げるにも限界があるので、弱点となりそうな教科でも、ある程度の点数はとっておかなければなりません。苦手教科でどれくらいとっておかなければならないかの目安に、教科別の「合格最低点」があります。説明会でもらう入試データ資料では、教科ごとに「合格最低点」を掲載している学校も多いので、その数字を参考にしてみるとよいでしょう。

ポイント3:「採点基準」を意識する

多くの学校説明会で話題に上がるのが「漢字の採点はどのくらい厳しいのか」「社会の用語は漢字で書く必要があるのか」といった採点基準です。本来はまちがいなく、すべて漢字で書けるのが理想ではありますが、学校側が採点基準を積極的に公表している場合には確認しておくとよいでしょう。
伝統ある女子校では漢字には厳しいことが多く、「国語の漢字はとめ・はねまで見ている」、「教科書にのっている漢字は必ず漢字で書く。ひらがなは×」など、かなり明確な基準を打ち出している学校もあります。一方で男子校ではそこまで漢字には厳しくないことが多いようです。また解答欄の広さに対してどれくらい埋める必要があるか、さらに途中式を少しでも書いたほうが得点になるといった「採点基準」に関する情報があれば積極的に収集し、これからの学習につなげていきましょう。

ポイント4:秋以降の学校説明会は、情報収集のチャンス!

上でご紹介したような内容のほかに、「この学校といえば○○の問題」といったように、特色ある問題が出題されることもあります。秋以降の説明会では、「過去問題は必ず解くように。とくに、点の動く図形の問題」「時事問題は必ず出す」「カトリック校として平和や社会貢献についての問題は出題する」といった具体的な出題のヒントを与えてくれることもあります。Webサイトなどで出題方針や採点基準があらかじめ公表されている場合でも、説明会の場では、よりかみくだいた内容を出題者の先生が説明してくれることもありますので、出願を検討している学校の説明会には必ず参加し、メモを取るようにしましょう。

【学校説明会で集めたい情報】まとめ

秋以降の学校説明会での出題傾向の説明には、合格のためのヒントがつまっています。ぜひ、積極的に参加して情報収集を進めてください。

● 教科ごとの「基準点」の有無
● 学校ごとの採点基準
● 特色のある問題などの出題のヒント

エブリ情報局9月号は要チェック!

親子向け情報紙「エブリ情報局」9月号の特集は、「過去問題を使いこなせ!」と題し、過去問題の攻略方法をご紹介していますので、ぜひ親子でご覧ください。8月までは保護者の方の準備期間でしたが、9月からはお子さまにも過去問題を取り組むことの重要性を伝え、取り組み始めましょう。

次回のトピックは9月26日(木)更新予定です。

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