中学受験コース5年生学習Topic

先輩家庭の失敗に学ぶ中学受験

入試までには、勉強面ばかりでなく、生活面でもさまざまな準備が必要です。今回は、中学受験を経験したご家庭に振り返っていただいた失敗談をもとに、気をつけていきたいポイントを見ていきましょう。

学習面で気をつけたいこと

学校選びで気をつけたいこと

学習面で気をつけたいこと

case1 学習計画に固執しすぎてしまった

初めての中学受験。何もかも不安で、少しでも計画から遅れると焦ってしまい、多少、夜遅くなっても計画どおりに進めるよう無理させてしまいました。理解できているかを確認しないままとにかく進むことに執着してしまったため、子どもが実はその単元を理解していなかった、ということが何度もありました。

実行できる計画で着実な学習を

勉強を効果的に進めるうえで、学習計画を立てることは有意義です。しかし、単元学習の間は学習内容をお子さまが理解することが重要であり、学習計画はお子さまの理解の定着を支援する方法にすぎないことを頭の片隅においておきましょう。すべての課題・教材を計画どおりにこなすことより、5年生のうちはお子さまの様子を見ながら理解度に合わせて柔軟に対応し、一つひとつの単元の内容を理解してから次に進むようにしてください。

決められたスケジュールどおりに進まなくても焦らず、保護者の方が優先順位を意識しておき、1週間などと期間を区切って、そのなかでスケジュールを調整できるようにしておくのが理想的です。優先順位の低いものは、連休や長期休暇などを利用して取り組むのも手です。

また学習計画を立てる際、お子さまがあれもこれもと計画に詰め込みたがる場合もあるかもしれません。そんなときは、「そんなにがんばれるなんてすごいね。まずここまでがんばってみようか」などと、範囲を小分けにして「やるべきこと」と「やれるといいこと」を伝えておき、進捗状況を確認しながら保護者の方が調整してあげてください。

case2 「勉強をがんばっているから」とつい甘やかしてしまった

中学受験しない子もいるなか、精神的な負担もあるし勉強をがんばっているしと、つい過保護になり、望むことは何でもやってあげました。そのせいか、高学年になっても「親がやってくれる」意識が抜けず、朝一人で起きることもできなかったので、中学に入ってからもいろいろなことに自発的に取り組めず、苦労しています。

自分で取り組む習慣を少しずつ増やしましょう

中学受験は保護者の方のサポートが不可欠ですが、入試当日に試験を受けるのはお子さま本人です。また、中学受験に向けても、弱点を克服するために嫌いな苦手分野に取り組んだり、模試を受験してできなかったことを復習したりと、お子さまに前向きな気持ちや自主性がないと乗り越えるのが難しい局面も増えてきます。

自立心を育てるためにも、少しずつ時間を意識して行動する習慣を身につけさせましょう。朝は決めた時間に一人で起きる、勉強に取り組むときは時間を計る、勉強を始める前と後に計画表を見て学習の進捗を確認する、といったことから始めます。そのうち時間を管理できるようになり、「この時間にこれを終わらせよう」「昨日は算数の時間がとれなかったから、今日は算数から」など、自分で工夫して学習するようになっていくことでしょう。

それまでにやっていないことを、6年生だから・中学生だからと急にやらせようとしても、習慣づけるのはなかなか大変です。今のうちから少しずつ取り組んでいきましょう。

case3 ケアレスミスが減らない!

小さいころからそそっかしい息子は、読みまちがい、計算まちがい、解答欄まちがいなどがとても多い子でした。その都度注意はしましたが、特別な対策はとらなかったので、6年生になってもケアレスミスが減りませんでした。すべてにおいて、丁寧さを身につけておくべきでした。

ケアレスミスでも失点は失点という意識をもたせましょう

考え方は合っているのに、途中の簡単な足し算をまちがえたり記号で答えるところを用語で答えたりというのは、小学生でなくても起こりうるミスです。しかし、1点を争う中学受験ではときにケアレスミスが合否に直結します。

お子さまにも、模試の成績表などをもとに「この足し算が合っていたら〇点増えて〇番に上がっていたね」などと話して、「ケアレスミスでの失点はもったいない」という意識をつくっていきましょう。そして日ごろから練習問題を丁寧に解いていくのは当然として、最後に必ず見直しをすることを習慣づけましょう。ご自宅での問題演習なら、答え合わせのあと、その問題の見直しで気をつけるべき内容を親子で確認することもおすすめです。

また、模試などでは、時間に追われて気持ちが焦り、自宅ではやらないケアレスミスを引き起こすことがあります。この場合、模試を何度も受けて試験の雰囲気に慣れさせるのはもちろん、時間のかかりそうな問題は後に回して解けそうな問題から解く、最後に見直しの時間をとるようにするなど、時間配分を意識する取り組みを心がけてください。

学校選びで気をつけたいこと

case4 附属している大学に行きたい学部がない

中学入学後はゆとりある生活のなかで多くのことを経験してほしいと、大学附属校を選びました。子どもも納得したうえでの選択でしたが、大学に娘の行きたい学部学科がないことがわかり、内部推薦を辞退して他大学を受験しなければならなくなりました。娘の通った学校は大学受験を考慮したカリキュラムを組んでおらず、同級生に受験生がいないなかでの大学受験は、本人も家族も大変でした。

入学後を具体的に想像してみましょう

進路指導に限らず、学校の雰囲気になじめない、部活に熱心すぎて勉強の時間がとれない(あるいは逆に時間制限があって思うように部活に打ち込めない)など、入学してからの「こんなはずでは……」という感想は少なくありません。また、周囲から聞いた話や、「伝統校」「大学附属校」といった言葉が先行してしまうと、本当にお子さま・ご家庭に合っているかを具体的に検討する大切な機会を失ってしまう可能性があります。

早いうちから複数の学校を回って雰囲気の違いを肌で感じるとともに、教育方針やカリキュラム、部活などの考え方や進路などを、学校ごとにしっかりと確認していきましょう。お子さまに現時点で、中学に入ってやりたい活動があったり、考えている高校卒業後の進路があったりするなら、その部分は重点的にチェックしたいですね。

個々の学校を実際に見て、直接中学校の話を聞いたうえで、保護者の方の「行かせたい学校」とお子さまの「行きたい学校」についてよく話しあい、志望校を選んでいってください。

case5 模試の結果にとらわれ、偏差値で学校を選んでしまった

模試の判定結果が最後まで思わしくなく、偏差値を見て学校を選んでしまいました。今思えば、もう少し偏差値に振り回されずに受験させてあげたかったです。

広く学校を見て、ご家庭の納得のいく学校を探しておきましょう

偏差値はたんに入試難易度を見るための指標であり、学校を比べるものさしの1つにすぎないことを意識して、うまく使いこなしていきたいものです。
学校を選ぶうえで大切なのは、何よりも、お子さまに合っていることです。お子さまの印象や期待も大切ですし、お子さまのことをよく知っていてかつお子さまの将来まで見通せる保護者の分析と直感も大切です。ぜひ時間のあるうちに、先入観などにとらわれずたくさんの中学校を実際に見てほしいと思います。そのなかで、「この学校ではこういう充実した6年間になる」「あの学校は、こういうふうに楽しいだろうな」といったイメージを膨らませておき、志望校・受験校を絞る際にいかしていきましょう。

case6 進学実績にひかれて選んだら、既卒生も含めた結果だった

ある学校は難関大学への合格実績が大変よく、進学指導をきちんとしている印象をもちました。ところがあとから、合格者数内の既卒生の数が非常に多いことを知りました。合格実績の現浪内訳など、詳しく見ておくべきだったと反省。学校選びを考え直すいいきっかけになりました。

数値はその内容も含めて判断しましょう

高校卒業後の進路は、保護者の方の関心の高い部分ですね。合格実績を比べる際は、「〇大学〇人」という数の中身に注目しましょう。まず、case6の方が実感されたように、その数が現役生の数なのか、既卒生(浪人生)も含む数なのかです。次に、学校ごとに1学年の在籍数が違いますから、その数は1学年の生徒数に対する割合としてどのくらいなのかです。ここまでは、最近ではほとんどの学校がWebサイトで発表しています。
さらに見ていくなら、合格実績には通常、一人の受験生が合格した何校もの大学がすべて実績として計上されていますから、「進学先」も公表されていると、難関大に進む力のある生徒の数自体を見ることができます。またとくに私立大学への実績が高い場合、推薦入試と一般入試の内訳があれば、学校の授業が一般入試に向けた勉強に対応しているかどうか推測することができます。

最後に、カリキュラム改革途上の学校だとその制度で学んだ卒業生がまだ出ていないなど、単純にここ数年の実績だけでは判断できない要素もあります。数字に注目するときは、その内容や背景状況も含めて判断していきましょう。

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本アンケートは、「さぽナビ」中学受験コース向け記事において、より充実した情報提供のために役立てさせていただきます。
ぜひ、中学受験コースを受講している皆さまの声をお聞かせください。

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