中学受験コース4年生学習Topic

中学年の今、やっておきたいこと

今回は、やることが一気に増える高学年になる前のこの1年間でやっておきたいこと・考えておきたいことを、Z会中学受験コース学習アドバイザーの鈴切がご案内します。

中学受験に向けて中学年でやっておきたいこと

4年生のこの時期に必要な中学受験に向けた準備は、おもに「志望校選び」と「学習習慣の定着」です。この学年の保護者の方々からよくお聞きする声に、「お子さまの中学受験や勉強への意識が低い」「集中して勉強に取り組めない」といったものがあります。意識を高め、集中して勉強できるようになるには、どうしたらよいかを、以下のキーワードをもとにご説明します。

1.目的意識をもつ(もたせる)
2.勉強自体の楽しさがわかる
3.ほめられる(ほめる)

1.目的意識をもつ(もたせる)ために

  • 志望校選びで気をつけること

目的をもつには、お子さまが「あの学校の中学生になりたい」という、第一志望校をもつことがいちばんです。各学校の特色を踏まえて、行きたい学校を選んでください。

偏差値は、とらえ方に注意してください。私学は教育方針やカリキュラム、特色などが学校ごとに大きく異なりますから、偏差値だけで決めてしまうと、学校の雰囲気に溶け込みにくかったり、得意教科のカリキュラムを物足りなく感じたり、設備が見劣りしたりと、入学してから「こんなはずではなかった……」ということが起こり得ます。偏差値は一つの尺度ですが、ほかの基準にもしっかり目配りし、偏差値に振り回されないでいただきたいと思います。

保護者の方から「うちの子にはどの学校が向いているでしょうか」と聞かれることがありますが、「どこの学校が向いているか」で学校を選ぶのは難しいこともあります。そこで、「お子さまにどうなってほしいか」という観点で選んではいかがでしょうか。出発点は保護者の方の願望であってもかまいませんので、そうした観点からも学校を検討してみてください。

学校説明会などで気づいたことを「学校訪問シート」にメモしておくと便利です。

親子で話し合いながら学校を決めるのがベストですが、そこが難航したとしても、表向き・最終的にはお子さまが決めたようにしてください。本人が「自分がここに決めたんだ」と思うことで、勉強にも真剣に打ち込めるようになるからです。そのためには保護者の方がいろいろな情報を得て、それを翻訳してお子さまに伝えるとよいでしょう。たとえば「この学校の修学旅行はカナダみたい」、「この学校は高校生の先輩たちと一緒に部活ができて楽しそう」といったぐあいです。そうした情報をたくさん与えてあげるためにも、保護者の方には積極的に学校説明会などに行っていただければと思います。

学校説明会や学校見学に行ったときの印象は、志望校選びの重要な資料となります。
学校を訪問したときにはこの「学校訪問シート」を使って、気になるポイントをメモしておきましょう。

※「学校訪問シート」など、志望校選び~受験準備に向けて役立つシート類を受験準備に役立つツールにご用意しています。ぜひご活用ください。

  • 苦しいときもある、だからこそご家庭の気持ちを合わせて

中学入試は「親子の入試」とよくいわれます。高校入試はほとんどの方が受けるので中学校で入試の対策や進路指導をしてくれます。しかし、中学入試は首都圏だと5人に1人ぐらい、関西圏だと10人に1人ぐらいしか受けませんので、小学校が中学受験の対策をしてくれることも、進路指導をしてくれることもありません。 そのため、情報を集める、環境をつくるなどの準備をすべて保護者の方がやらなくてはなりません。親の関与が不可欠である点が、中学入試が「親子の入試」たるゆえんです。

そして、中学受験はそう簡単に突破できるものではありません。受験しないお子さまたちが放課後、遊びに行ったりクラブ活動をしたりしているなか、中学受験をめざすお子さまは勉強するために帰ることになります。

お子さまがもういやだと言い出すことや、がんばってもなかなか成績が伸びずに悩むこともありますし、保護者の方のほうが「勉強しないなら中学受験はもうやめてしまいなさい」と言いたくなることもあるでしょう。苦しいときを乗り切るには、保護者の方・ご本人ともに、「この学校に合格するんだ」という同じベクトルをもって中学受験に臨むことが大切です。

中学入試は大変ですが、「zigzag中学受験体験記」からもわかりますように、家族で乗り切った達成感や合格の喜びには、中学入試でしか味わえないものがありますので、ぜひがんばっていただきたいと思います。

2.勉強自体の楽しさがわかるために

  • 中学年では基礎固めを最優先に
3~4年生の現在の段階では、まだ完璧をめざす必要はありません。受験本番までは先が長いので、今から全力疾走してしまうと途中で息切れする可能性があります。今はまず、お子さまとご家庭のペースを守ってください。
難しい問題などについているクローバーマーク。

Z会の教材で今わからないところ、たとえばクローバー問題などは、場合によって飛ばして進めていただいてもかまいません。今は基礎も応用も全部やらなくてはいけないということではなく、まずは基礎をきっちり固めておくことが非常に大切です。この学年では、できない問題をとがめたりせず、基礎を作ることを最重視して、理解できたことを一つひとつ確認しながら学習を進めていきましょう。

3.お子さまをほめるために

  • 親は離れたほうがいいところ、かかわるべきところ

最後にお願いです。まず勉強面についてですが、「親子の受験」とはいえ、ずっと机の横にいて教えているわけにはいきません。3~4年生は、適度な距離感をつくっていく学年です。

しかし、今すぐに手を離せというわけではありません。問題を見てすぐ「わからない、教えて」というのはよくないですが、一生懸命問題を解いて解説を読んで、「でもわからない、お母さん教えて」というときは一緒に解いてあげてください。また、時間の管理や、取り組む問題の選別といった学習進度の管理は、まだまだ保護者の方の役目です。

そしてお子さまのメンタル面のケアについて。中学受験を乗り切っていくには、ほめる・励ますことが非常に大切なのです。とにかく、お子さまをほめて励ましてください。「うちの子、ほめるところがないですよ」と言われる方もいらっしゃいますが、必ず見つかります。たとえば、テストで前回は50点だったけれど今回は60点になった、平均点はいずれも70点……そんなときも、「前回より10点上がったこと」はほめる要素です。今のうちは、ほかの人と比べるのではなく、その子のなかでのがんばりを見つけてほめてください。

今後もZ会は皆さまのお手伝いをできればと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。

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