カコモンにTRY!

灘中学校の理科にTRY!

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回の問題をご紹介する理由

今回は化学の計算問題を取り上げます。化学の計算では一見複雑そうな問題が出題されることがありますが、化学の計算は比の計算が基本なので、比の関係性がわかれば解くことができます。ぜひ取り組んでみてください。

  • 今回のレベル ★★★

★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題

■読み仮名

複雑(ふくざつ)、比(ひ)、基本(きほん)、関係性(かんけいせい)、解(と)く、理解(りかい)、基礎的(きそてき)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

 

2021年度 灘中学校 理科 大問5[B]

■読み仮名

万能試験紙(ばんのうしけんし)、蒸発(じょうはつ)、再(ふたた)び、溶(と)かし、水溶液(すいようえき)、物質(ぶっしつ)、二酸化炭素(にさんかたんそ)、減(へ)った、四捨五入(ししゃごにゅう)、途中(とちゅう)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

攻略法

【解答】

問5 2.2g
問6 1.4g
問7 54%

【解説】

問5
8.4gの重そうの粉を加熱すると5.3gの白い固体ができるので、8.4 – 5.3 = 3.1(g) の重さが減ることがわかります。減った重さの71%が二酸化炭素の重さなので、3.1×0.71=2.201… ⇒2.2(g)が失われた二酸化炭素の重さになります。

問6
失われた水の重さが0.15gなので、減った重さを□gとして失われた水の重さとの関係を比で表すと、1:0.29=□:0.15となり、□=0.15÷0.29=0.517… ⇒0.52(g)となります。また、問題文で8.4gの重そうの粉を十分に加熱すると全部で3.1gの重さが失われたので、重そうの粉の重さ:減った重さ=8.4:3.1と表すことができます。この問題では減った重さが約0.52gなので、熱する前の重そうの粉の重さを△とすると、△:0.52=8.4:3.1より、△=(0.52×8.4)÷3.1=1.40… ⇒1.4gとなります。

問7
重そうを十分に熱したときに、もとの重そうの粉の重さと減った重さとの比は8.4:3.1なので、3.1÷8.4=0.369…となり、減った重さはもとの重さの約37%です。減った重さが20%のとき、もとの重さの○%が水と二酸化炭素を失ったとすると、100:37=○:20となり、○=54.0… ⇒54(%)と求めることができます。

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