カコモンにTRY!

筑波大学附属中学校の社会にTRY!

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回の問題をご紹介する理由

中学入試では、人口や産業などの分布図を読み取る出題が見られます。今回の問題は、自然災害伝承碑の分布から災害が多く発生している地いきを考察するものです。近年起こった自然災害や減災に対する取り組みなどを新聞やニュースなどで見ておくとよいでしょう。

■ 読み仮名

入試(にゅうし)、産業(さんぎょう)、分布図(ぶんぷず)、読み取(と)る、出題(しゅつだい)、問題(もんだい)、自然災害伝承碑(しぜんさいがいでんしょうひ)、発生(はっせい)、考察(こうさつ)、起(お)こった、減災(げんさい)、対(たい)する

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

  • 今回のレベル ★

★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題

■読み仮名

理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける、向(む)け

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

 

2021年度 筑波大学附属中学校 社会【2】(3)


※2021年度入試時点の情報です

 

■読み仮名

年度(ねんど)、筑波大学附属(つくばだいがくふぞく)、調(しら)べ、説明文(せつめいぶん)、次(つぎ)、選(えら)び、発達(はったつ)、低気圧(ていきあつ)、海岸部(かいがんぶ)、通過(つうか)、際(さい)、海面(かいめん)、活動(かつどう)、海底(かいてい)、変化(へんか)、波(なみ)、土石流(どせきりゅう)、情報(じょうほう)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています

攻略法

【解答】

①ウ ②イ ③ア

【解説】

自然災害伝承碑は、過去に起こった自然災害の大きさや被害の内容を伝える石碑やモニュメントで、災害の教訓を後の世代の人々に伝えたいという昔の人の思いがこめられています。国土交通省の国土地理院では、自然災害伝承碑の位置などの情報をわかりやすくまとめて、インターネット上の「地理院地図」で公開しています。これらの情報をまとめるきっかけとなった出来事は、2018年の「平成30年7月豪雨」により各地で発生した災害です。災害が起こった場所には石碑がたてられていましたが、住民に十分に防災意識が伝わっていなかったという反省をふまえ、2019年に新しい地図記号として「自然災害伝承碑」がつくられました。

まず、ア~ウの文について、災害の原因に着目し、何の災害を説明しているかを考えます。

は「台風や低気圧」によって「海面が高まる」というところから、高潮とわかります。海沿いの中でも、とくに海が陸地に向かって入りこんでいる湾の奥で被害が出ると考えられます。

は「地震や火山活動によって地形が大きく変化」したときに生じる「大規模な波」とあるので、津波とわかります。おもに、海底を震源とする大きな地震が発生したときに、海沿いで被害が出ると考えられます。

は「大雨や地震」によって起こる「がけ崩れ、地すべり、土石流」というところから、土砂災害とわかります。全国どこでも発生すると考えられます。

①は九州地方、中国地方、四国地方に多く分布が見られますが、ほぼ全国に分布しているので、と判断します。

②は東北地方の太平洋側に分布が集中していることに着目します。これは2011年の東日本大震災による津波の被害であると考え、と判断します。

③は伊勢湾に分布が集中していることに着目します。これは1959年の伊勢湾台風による高潮の被害であると考え、と判断します。

なお、自然災害伝承碑の地図記号は地方公共団体からのとどけが出てから、地図に追加されます。そのため、この分布図に印がない地いきでも、土砂災害、津波、高潮による被害が発生している場合があります。

■読み仮名

過去(かこ)、被害(ひがい)、内容(ないよう)、伝(つた)える、教訓(きょうくん)、世代(せだい)、昔(むかし)、国土交通省(こくどこうつうしょう)、国土地理院(こくどちりいん)、位置(いち)、公開(こうかい)、出来事(できごと)、平成(へいせい)、豪雨(ごうう)、各地(かくち)、場所(ばしょ)、住民(じゅうみん)、防災意識(ぼうさいいしき)、反省(はんせい)、記号(きごう)、原因(げんいん)、着目(ちゃくもく)、高潮(たかしお)、海沿(ぞ)い、陸地(りくち)、湾(わん)、奥(おく)、津波(つなみ)、震源(しんげん)、土砂災害(どしゃさいがい)、全国(ぜんこく)、九州(きゅうしゅう)、判断(はんだん)、太平洋側(たいへいようがわ)、集中(しゅうちゅう)、伊勢湾(いせわん)、地方公共団体(ちほうこうきょうだんたい)、追加(ついか)、印(しるし)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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