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2022年中学入試動向(関西圏)

今回の記事では、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良)の入試動向について、ご紹介します。

中学入試の動きをチェック

新型コロナウイルス感染症の流行によって、学校をはじめ社会全体が変化を余儀なくされています。中学入試の動向や今後の変更について、アンテナを一層高くしておきましょう。今後もさまざまな変化を受けて学校側が受験者数を増やす目的で入試方法などを変更することは十分に考えられます。これまでも、午後入試の実施や男女共学化がありました。近年では、英語入試の導入や学力だけではない「自己推薦型入試」「適性検査型入試」「思考力型入試」なども増えてきています。ただし、難関校では、基本は4教科または3教科の学力による入試が行われます。志望校の選択肢をせばめないためにも、まずは4教科の基礎学力をしっかり固めることを心がけましょう。

関西圏のトピックとしては、午後入試の定着が進んだことでしょう。多くの学校は、統一入試日の初日または2日目の入試です。首都圏と異なり、本命は最大で2校、場合によっては1校と、受験する学校の選択肢が非常に限られていました。ところが午後入試を利用すれば、受験生は1日に2校を受験することが可能です。学校にもよりますが、志望校に合格できるチャンスが広がりました。2022年度入試では、統一入試日の1月15日で9970人から10145人、翌日の16日で6817人から7169人といずれも昨年を上回りました。初日の受験者数はついに1万人越えです。2010年度の統一入試日初日の入試が81人だったことを考えると、受験生の支持を得て、この13年間で爆発的に伸びたことがわかるでしょう。

関西圏の入試動向

受験者数は少子化の影響を受けますが、中学入試においては地域ごとに見ていく必要があります。関西圏では、これまでの受験率の傾向としては、2007年度の10.5%をピークに2014年度には8.7%まで下がり続けていました。その後、年ごとに受験率は上がって2020年度は9.8%、2021年度は9.7%です。2022年度に再び9.8%と微増に転じましたが、これは2021年度から2022年度にかけて小学6年生の在籍者数が大きく減ったことが影響しています。受験者数も減っていますので、当時、新小学5年生となる学年に新型コロナウイルス感染症の影響があったと考えられます。2008年度以降の受験率低下の原因はリーマンショックによる経済状況の悪化によるものと考えられており、2023年度以降も新型コロナウイルス感染症や円安による物価高の影響は避けられないでしょう。
一方で、学校改革の成果や子どもによりよい教育を受けさせたいというニーズは高まっています。その点、コロナ禍の私学のオンライン授業対応などは、保護者から一定の評価があります。少子化の影響で受験者数は減っていくものの、受験率はゆるやかな変化になるものと思われます。いずれにしても、今後の動向には注意が必要です。

では、2023年度以降の入試はどうなるのでしょう。
これまでにも述べてきたように、中学受験の動向が国内経済の影響を受けることは間違いないと思います。関西圏および首都圏も含めて全体としては受験率は落ち込む可能性があるでしょう。ただ、それで合格しやすくなるかというとそれは違います。保護者および受験生の受験校を選ぶ基準が厳しくなり、どうしても行きたいと思わせる学校はより人気が出ることも考えられますし、より合格が難しくなる学校も出てくることでしょう。安全志向で難関校の受験を避ける動きもありますが、難関校を志望する場合には、全体の平均データに左右されずに、万全の準備をしておきましょう。

志望校の傾向

関西圏では毎年1月の13日から19日の間の土曜日が統一入試日とされます。統一入試日である初日とその翌日である2日目に、午後入試を実施する学校が増えたことは前にも述べたとおりです。一方で、3日目以降の入試を受ける受験生は非常に少なく、関西圏では実質2日目までにおよその結果が決まるといってもよいでしょう。したがって、午後入試を含めて、初日と2日目の受験校選びが非常に大切になってきます。
なお、関関同立クラスなど、大学付属校の人気は依然として続いています。先行きの見えない中で、少しでも不安を取り除きたいという心理が働くのでしょう。系列大学への進学がほぼ保証されていることから、クラブ活動や課外活動などに思い切り取り組めることも、高い支持を得ている要因と思われます。

主要難関校の動向

末尾に主要難関校の受験者数、合格者数、実質倍率を掲載しました。それを見ていただければおよその傾向はつかめるかと思いますが、選抜方法が多様化し、複数の入試を用意しているところなどでは、合格者を絞り込んでいるものも見られます。そういった入試では、倍率が高い傾向があります。とくに2020年度までの四天王寺(医志)は非常に高い倍率ですが、これは変更合格制度があるためです。2020年度は、医志の合格者は93名ですが、医志の受験者から英数Ⅰ・Ⅱコースへあわせて363名の変更合格がありました(※表には英数Ⅰ・Ⅱコースの数は掲載していません)。しかし、2021年度のコース再編で英数(専願)ができたことにより状況は一変し、医志の倍率は大きく下がりました。受験者について英数(併願)の21人に対し、英数(専願)は316人です。合格を確実にしたい受験生が、コロナ禍ということも影響してか、英数(専願)に一気に押し寄せたのです。また、2022年度からの変化を追っていくと、高槻中学校の男子の合格者が減り、女子が増えています。須磨学園と西大和学園では、受験者数の減少を考慮して合格者数を絞った様子がうかがえます。なお、灘をはじめとした関西圏の最難関校では、これまで受験日の遅いほかの地域からの受験者が倍率をあげているケースもありました。21年度入試でも、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、地域外の学校を受験する人がそれほど多くはなかったですが、今後の動向を注意深く見ていく必要があるでしょう。

関西の主な学校 (合格者数/受験者数、実質倍率)

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