小田先生のさんすう力UP教室(1・2年生)

数のセンスを鍛えよう

さんすう力を高めるにはどうしたらいいの? まあ、そんなに難しく考えないで、まずはお子さまと一緒に問題に取り組んでみましょうよ。

 こんにちは、最近1日に摂取する炭水化物の量を計算し始めた小田です。無理をするつもりはありませんが、多少食生活を見直そうかと思いまして。そういうわけで、先月の記事で「豆腐が好き」と書きましたが、最近は本当に豆腐ばかり食べているような気がします。あとは鶏肉と、チーズですか。「糖質0g」の麺も、最近のものはけっこうおいしいですよね。

 さて、今回は数のセンスを鍛える問題です。数のセンスは、計算練習を繰り返せば自動的についてくる、というものではありません。数のいろんな側面とふれあい、数と仲良くなることが大事です。今回も、数と一緒に楽しく遊んでくださいね。

 それでは早速問題に行ってみましょう。

Stage29:数のセンスを鍛えよう

 図のような迷路があります。
 書かれている数字が6ずつ増えていくように、スタートからゴールまで進んでください。

指導のヒント

 今回は、とくに説明も不要でしょう。お子さんの好きなようにやらせてあげてください。
 もちろん、迷路なので分岐や行き止まりもあります。ときに励ましつつ、最後まで温かく見守ってあげましょう。 
 ゴールまでたどり着いたら、本当に「6ずつ増えている」かどうか、確認してあげてください。そうなっていないところがあれば、その箇所だけ指摘します。

解答

さんすう力UPのポイント

 冒頭でも触れましたが、算数が得意になる、算数のセンスを身につけていくためにいちばん重要なことは、どれだけ多くの時間、算数的な対象とふれあってきたか、ということです。それも、ただ計算練習のような単純なトレーニングをたくさんこなすのではなく、算数的な対象で遊び、そのさまざまな側面に触れる、ということが大事です。とくに低年齢のうちは、遊びと勉強の境界線があいまいなため、遊べば遊んだ分、センスは磨かれていくでしょう。

 

 算数で遊ぶ、と言っても、大掛かりなものは必要ありません。今回の問題のような、「同じ数ずつ足していく」というのも一つの“遊び”です。「にー、しー、ろー、やー、と(2・4・6・8・10)」と口ずさんだ経験は、だれしももっているのではないでしょうか。これも立派な算数的遊びなのです。ちょっと拡張して、3ずつ足していったり、4ずつ足していったりすると、さらに数と仲良くなれます。今回の問題では、それに加えて「迷路」の要素を入れて、より遊びの側面を増やしてみました。

  小学校低学年算数の一つの難所は、なんと言ってもやはり「九九」でしょう。数と仲良くなれていない子たちにとって、「ににんがし……」と覚えていくことは、確かに味気なく、苦痛に感じることもあるかもしれません。また、スムーズに暗記できたとしても、それが「掛け算を使う場面」につながってこない子たちは、珍しい存在でもありません。

 掛け算の初歩的な意味は、「同じ数を足していく」ことです。そして、同じ数を何回も足すのが面倒だからこそ、「九九」を覚えてしまうことに意義があります。その意味で、自分で足していった経験のある子は、まず九九の“ありがたみ”を知ることができるでしょう。それと同時に、「覚えていなくても足していけばなんとかなる」という安心感もうまれます。そうするとそれは、学習を進めていくうえでの心の余裕となり、逆説的に学習をスムーズに進めていく基盤になるでしょう。さらに、数同士のつながりを実際に体験することで、「同じ数の倍数」のグループがなんとなく見えてくるようになります。同じ段の掛け算がバラバラにならず、塊として頭に入ってきやすくなるのです。

 遊びから学ぶ、というのはよく言われていることですが、それは算数でも同じです。算数で遊び、算数と遊び、算数と仲良くなる子が増えていってほしいな、と思っています。

もっと問題

 図のような迷路があります。
 書かれている数字が決められた数ずつ増えていくように、スタートからゴールまで進んでください。

7ずつ増える
8ずつ増える
9ずつ増える
  • 解答

 いかがでしょうか。炭水化物量をコントロールし始めてから、2週間で2kg体重が減りました。あと、心なしかお腹周りの張りも落ち着いたような気がします。あとは運動量を増やしたりトレーニングで筋肉量を増やしたりすれば、健康的な生活も送れるのではないでしょうか。とはいえ、これからさらに暑い夏に突入していくのですよね。まあ、無理はしないよう、ほどほどにがんばりたいと思います。

 それではまた来月!

文:小田・敏弘(おだ・としひろ)

数理学習研究所所長。灘中学・高等学校、東京大学教育学部総合教育科学科卒。子どものころから算数・数学が得意で、算数オリンピックなどで活躍。現在は、「多様な算数・数学の学習ニーズの奥に共通している“本質的な数理学習”」を追究し、それを提供すべく、幅広い活動を展開している(小学生から大人までを対象にした算数・数学指導、執筆活動、教材開発、問題作成など)。

公式サイト:http://kurotake.net/

主な著書

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