東大料理愛好会レシピ

抗酸化作用が期待できる…ビタミンC

東大料理愛好会のメンバーが小さいころによく食べていた体験をもとに、頭がよくなる栄養素とレシピをご紹介します。

子どものころ、こんなものを食べていました-ビタミンC-

藤後さん(東京大学3年)

ビタミンCを多く含む果物として有名なグループフルーツを、受験期はよく母親が出してくれていました。半分ほど食べるだけで基準の摂取量に達するので、簡単にビタミンCをとることができます。朝にヨーグルトを毎日出してくれていて、上にグレープフルーツを添えてくれることが多かったです。そのときはグレープフルーツの酸味が朝の目覚めにぴったりだとしか考えていなかったのですが、今では感謝しています。グレープフルーツのほかには、オレンジやレモンなどにもビタミンCは多く含まれていますし、少し意識すれば簡単にとれる成分なのではないかと思います。

渡邉さん(実践女子大学1年)

もともとわたしはレモンが好きだったので、中高時代のわたしの水筒の中身はいつもレモン水でした。また、高校時代にはジュースの代わりに青汁にレモン水を入れて飲むのも定番でした。これが功を奏し、中高時代インフルエンザにかかることは一度もなく、ニキビ肌も改善され、快適な学生生活を過ごすことができました。体内で生成することのできないビタミンCですが、人体機能においてとても重要な役割を果たすので、自分自身にあった摂取の方法を見つけることが大事だなと思いました。

田代さん(東京音楽大学3年)

受験期には祖母にすすめられて勉強の合間に季節の果物を食べていました。ビタミンCにはストレスを軽減する効果があるので、緊張が高まってくる秋から冬にかけては、柿やみかんが強い味方でした。また、母の手作り弁当には、ブロッコリーやキャベツなどがよく入っていました。焼いてあることが多くて不思議だったのですが、栄養がゆで汁へ流出しないように考えて作ってくれていたそうです。お弁当では量は多く食べられないので、母の工夫で少量でも栄養をたくさんとれていたことに感謝しています。

 

パプリカポタージュ[30分]

材料(1人前)

赤パプリカ・・・・・・1/2個
じゃがいも・・・・・・小1個
玉ねぎ・・・・・・・・小1/4個
バター・・・・・・・・10g
塩こしょう・・・・・・適量
牛乳・・・・・・・・・200mL
 

 

作り方/レシピ

<作り方>

(1)じゃがいもは皮と芽を取ります。

(2)野菜をすべて薄切りにする

(2)野菜をすべて薄切りにします。

(3)鍋に具材を炒める。

(3)鍋にバターを入れたあと、(2)を入れて弱火でじっくり火を通します。

(4)水を100mLを加えてアクをとりながら煮たあと、ミキサーでなめらかにします。

(5)お好みで(4)をこして、鍋に戻し、牛乳を加えて煮立たせないように温めます。

(6)塩こしょうで味をととのえて完成です。

レシピのポイント

時間があれば、赤パプリカをコンロか200度のオーブンで皮が黒く焦げるまでじっくり丸焼きにして、皮と種を取り除いてから入れると甘みが増します。

アセロラで炊くチキンライス[60分]

材料(2人前)

アセロラジュース・・・・180mL
水・・・・・・・・・・・180mL
米・・・・・・・・・・・2合
手羽先または鶏肉・・・・4個
玉ねぎ・・・・・・・・・小1/2個
コーン・・・・・・・・・大さじ2
ブイヨン・・・・・・・・1個
塩こしょう・・・・・・・適量
酒・・・・・・・・・・・大さじ2

作り方/レシピ

<手順>

(1)米を研ぎ、分量の水とアセロラジュース、くだいたブイヨンをいれて混ぜておきます。 

(2)玉ねぎをみじん切りにします。 

(3)手羽先の皮目をフォークでまんべんなくさして、酒を振っておきます。

(4)(1)に玉ねぎとコーン、手羽先を加えて炊飯します。

(5)お好みで、手羽先をほぐして完成です。

アセロラティーと爽やかフロマージュ[30分]

材料(1人前)

【アセロラティー】

アセロラジュース・・・・100mL
お好みの茶葉・・・・・・2g
熱湯・・・・・・・・・・150cc
シロップ・・・・・・・・適量
粉ゼラチン・・・・・・・2g

【フロマージュ】
アセロラジュース・・・・50mL
粉ゼラチン・・・・・・・5g
グラニュー糖・・・・・・30g
クリームチーズ・・・・・100g
生クリーム・・・・・・・100mL
ビスケット・・・・・・・40g
無塩バター・・・・・・・20g

作り方/レシピ

<手順>

【アセロラティー】

(1)粉ゼラチンは少量の水を加えて使います。

※ゼラチンの パッケージに書かれている使い方に従ってください。商品によっては、ゼラチンを溶かすのにゼリー液(アセロラジュース)を温める必要があります。

(2)アセロラジュースに(1)を入れてよく混ぜて、冷やし固めます。 

(3)熱湯で紅茶を作り、冷ましておく。

(4)グラスに紅茶とシロップを注ぎ、アセロラゼリーをトッピングして完成です。

(1)お好みのビスケットを細かくくだきます。

【フロマージュ】

(1)お好みのビスケットを細かくくだき、電子レンジで溶かしたバターとなじませます。

(2)お好みの型に(1)を敷き詰めます。

※底が抜けない型には紙を敷いておきます。

(3)クリームチーズにグラニュー糖を加えてよくすり混ぜる。

(3)室温で柔らかくしたクリームチーズにグラニュー糖を加えてよくすり混ぜます。

(4)生クリームを数回に分けて(3)に加えながら混ぜ、なめらかにします。

(5)粉ゼラチンは少量の水を加えて使います。

※ゼラチンの パッケージに書かれている使い方に従ってください。

(6)アセロラジュースに(5)の1/3量加えて混ぜ合わせます。残りの2/3は(4)に加えてよく混ぜます。

(7)型にチーズ生地を注ぎ、マーブル状になるようにアセロラゼリーも注いではしでぐるぐるまぜます。(アセロラゼリーが硬すぎる場合は、クラッシュして入れます)。

(8)冷蔵庫で半日冷やして完成です。

レシピのポイント

ビタミンCを手軽にとれる、アセロラジュースのアレンジレシピをご紹介しました。ちょっとした休憩にピッタリなアセロラティーとチーズケーキです。

今回、茶葉はクセのないセイロンティーを使用しています。

ビタミンCの効用

ビタミンCには、コラーゲン生成を助ける働きがあります。コラーゲンとはタンパク質の一つで、生体内のタンパク質のうち約30%を占めています。身体の皮膚や骨・関節・髪などあらゆる組織に含まれており、おもにそれらの細胞と細胞のあいだを結ぶ働きをしています。また、ビタミンCはビタミンEと同様に抗酸化作用があり、有害な活性酸素から体を守る働きをすることから、動脈硬化などの予防が期待できますし、シミのもとである黒色メラニンの合成を抑える働きがあるため、美白効果も期待できます。そのほかの効果としては、鉄分の吸収促進、抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進します。ただし、ビタミンCは過剰に摂取しても吸収率が低下し、吸収できなかった分は排出されてしまうため、毎食取り入れたい栄養素です。

ビタミンCは、ビタミンB群と同様に水溶性ビタミンに該当します。水に溶けやすい性質であるため、食材をゆでる場合はゆで汁を活用できるレシピをおすすめします。また、成人1日あたりの推奨摂取量は100㎎です。果物や野菜に多く含まれており、赤パプリカやアセロラなどが代表的です。

果物は、みかんやバナナを始め、日本人には親しみ深い食品ですが、近年は生鮮果実の消費量は低下傾向にあり、国際的にみても日本の果物摂取量はアジアの平均量に達していません。果物を毎日の食生活に欠かせない品目として定着させるため、一人1日200g以上の果物の摂取を推進する運動「毎日くだもの200グラム運動」を行っている協会もあるほどです。ビタミンCはもちろん、ふだんとれない栄養素を得るために果物を意識的に普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

*この記事で紹介しているレシピはアレルギー対応はしておりません。アレルギーをお持ちの方はご注意ください。

東京大学料理愛好会

東京大学を中心に、さまざまな大学・専門学校に通うメンバーで構成されている。都内のキッチンスタジオで週に1度調理実習を行い、腕を磨く。
最近では、NHK総合テレビ『あさイチ』にメンバーが出演したり、大手回転寿司チェーンかっぱ寿司にメニューを提供したりするなど積極的に活動。
著書に『東大料理愛好会 頭がよくなるレシピ』など。

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