東大料理愛好会レシピ
ねっとりほっくりの食感を楽しむ! さといも
2019.11.14
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東大料理愛好会のメンバーが毎月1つずつ食材を取り上げ、旬の食材のレシピをご紹介します。
今月のテーマは「さといも」
最近、めっきり寒くなってきましたね。季節の変わり目は受験生のみならず、誰もが体調を崩しやすい時期です。対策として理想的なのは十分な睡眠や規則正しい食生活ですが、受験期には難しいこともあるかもしれません。なるべく栄養バランスの整った家庭料理を食べ、これからの季節を乗り切りたいですね。 そんな今月のテーマはさといもです。ほっくりとした食感は温かい煮物料理のイメージがありますね。 実は昨今大ブームであるタピオカの原料のタロイモと同じ仲間です。タロイモをそのまま塩茹でするとさといものような食感が楽しめるそうですよ。 今回はさといもを使ったグラタンと揚げ物をご紹介します。 執筆:秋山 東京大学3年 |
主菜 トロトロさといもチーズグラタン
材料(4人分 ※写真は2人分、直径15cmのグラタン皿で2皿)
さといも・・・・・・・400g(皮を除く)
オリーブオイル・・・・大さじ1
きのこ類.・・・・・・・100g
ウインナー・・・・・・8本
★鶏ガラ顆粒だし・・・小さじ1
★水・・・・・・・・・80cc
★ピザ用チーズ・・・・40g
仕上げのチーズ・・・・お好みで
パン粉・・・・・・・・大さじ2
パセリ・・・・・・・・お好みで
作り方/レシピ
(1)さといもの皮を剥き、600wの電子レンジで5分~8分加熱する。
(2)さといもに火が通ったら半分は軽くマッシュし、残り半分は1口大に切る。きのこ類は石づきを取ってほぐし、ウインナーは斜めに切る。
(3)オリーブオイルをひいたフライパンで、ウインナーときのこ類を中火で炒める。
(4)(3)のフライパンにマッシュしたさといもと★を加え、さといもを細かく潰すように混ぜ合わせながら加熱する。
(5)水分をよく飛ばす。全体にまとまりが出たら火を止める。
(6)(5)と、一口大に切ったさといもを合わせてグラタン皿に広げ、仕上げのチーズとパン粉を載せる。
(7)トースターで5分程加熱し、表面に焼き色が付いたらパセリを散らして完成。
レシピのポイント!
・(5)で焦げないように注意しつつ、フライパンを傾けても水分が落ちてこないようになるまでしっかりと水分を飛ばしてください。
副菜 ほっくりさといもの磯辺揚げ
材料(4人分 ※写真は1人分)
さといも・・・・・200g
☆にんにく・・・・1かけ
☆しょうゆ・・・・大さじ1
★青のり・・・・・小さじ1
★片栗粉・・・・・大さじ3
サラダ油・・・・・適量
作り方/レシピ
(1)さといもを下茹でし、皮を剥いて一口大に切る。にんにくをすりおろす。
(2)茹でたさといもの水気をふき、☆とからめておく。
(3)★をバット等に出し、(2)にまぶす。
(4)フライパンにサラダ油を1cm程ひき、中火で揚げ焼きにする。表面に色が付いたら完成。
レシピのポイント!
・(1)の下茹での際は、串を刺して中まで火が通ったかどうかを確認しましょう。グラタン同様、電子レンジで加熱する方法でもよいです。
レシピ開発裏話
1品目はトロトロさといもグラタンです。グラタンを作る際には小麦粉をバターで炒めたものを牛乳で伸ばしてとろみのあるソースを作りますが、小麦粉が焦げ付かないか、とろみのつき方はどうかなど気を付けるべきポイントがたくさんあります。その点、今回はチーズと里芋でとろみをつけるため、気楽に作れると思います。普通のグラタンよりも少しアッサリしており、とても食べやすいです。そして今回は秋のレシピということできのこをたっぷり使用しましたが、トマトや玉ねぎ、ブロッコリーなどを加えても美味しく、彩りもよいと思います。ぜひ作ってみてください。
2品目はほっくりさといもの磯辺揚げです。さといもに1度火を通してから揚げるため、生焼けの心配をしなくてよいこと、油が少なくて済むことがおススメポイントです。
土付きのさといもは入念に洗ったり、下茹で後ぬめりに注意しながら皮を剥いたりなど下ごしらえが面倒ですよね。今回のグラタンではさといもの皮を剥き適当な大きさに切ったものに水をふりかけ、電子レンジで加熱するという方法をとりました。風味を損なうことなく、仕上がりよく加熱できるのでおすすめです。
執筆:佐々木 東京家政大学3年
*この記事で紹介しているレシピはアレルギー対応はしておりません。アレルギーをお持ちの方はご注意ください。
東京大学料理愛好会
東京大学を中心に、さまざまな大学・専門学校に通うメンバーで構成されている。都内のキッチンスタジオで週に1度調理実習を行い、腕を磨く。
最近では、NHK総合テレビ『あさイチ』にメンバーが出演したり、大手回転寿司チェーンかっぱ寿司にメニュー提供など積極的に活動。
著書に『東大料理愛好会 頭がよくなるレシピ』など。