読者のひろば
親子のイライラ解消法
2022.8.11
3.9K
おたよりコーナー「読者のひろば」は、「Z-SQUARE」読者の皆さまと一緒につくるページです。毎月のテーマにそったアンケートの結果や、皆さまから寄せられたおたよりを紹介していきます。子育てのお悩みに共感したり、ヒントをもらったり……。忙しい日々の息抜きに、ぜひご参加ください。
親子のイライラ解消法
今月お送りするテーマは「親子のイライラ解消法」です。7月14日~8月10日にかけて募集したアンケートの結果をお送りします。
アンケートでは「お子さまの言動や態度に思わずイライラしたことがある」が100%!ついイライラしてしまうことがあるようですね。イライラしてしまう原因として、このような声も聞かれました。
- 声かけをして行動を促すのですが、時間がないときにかぎってこちらの話を全然聞かないとき
- 大事なことを伝えたつもりなのに、屁理屈で言い返されたとき
- 片づけやドリルなど、「してね」と言ったことを後回しにしてやらなかったとき
子育てのイライラ解消法
- 親としては宿題を終えてから遊んでほしいのですが、子どもは遊んでから宿題をしようとするのでイライラしてしまいます。そこで、宿題をやってからおやつタイムを準備するようにしました。何か小さい魅力的なごほうびを用意すると、すんなりと一生懸命やるようになりました。
(東京都・1年・たくみさき)
- ほかのきょうだいとけんかしたり、意地悪をしたりしたときにイライラしてしまします。けんかの後すぐに、話を聞くようにしています。また、なんだか子どもの様子が気になるときは、少し時間が経っていても、その子と二人で(ほかのきょうだい抜きで)おしゃれなカフェに行き、美味しいものを食べながらじっくり話をします。
きょうだいがたくさんいると、親を独占することはなかなか難しいですし、親としても子ども一人だけを見るわけにいかないので、ことさら二人きりの時間はお互いにとても有意義で貴重な時間だと思います。
(東京都・4年・J.N)
- 勉強や習いごとのピアノの練習の際に、まちがっているところを指摘すると、「わかってる」「知ってる」と子どもが怒り出し、それに対してわたしもイライラしてしまいます。今初めて言ったことも「知ってる!」と言うのでちょっぴり笑ってしまいますが……。そのときはそれ以上は何も言わず、よく一緒にお風呂に入るので、香りのよい特別な入浴剤を入れて二人でリラックスするようにしています。
(千葉県・5年・みっしー)
- 子どもが何かを諦めたときにイライラします。わたしの解消法は感情的にならないように、冷静になることです。なるべく怒らないで、本人の話をまずは全部聞いてみて、それから「お母さんだったらこうかな?」ってアドバイスをします。
(東京都・4年・K.O)
- 椅子をゆらす、トイレで急ぎすぎて周りをよごす、靴下を脱ぎっぱなしにする、といったことを何度注意しても繰り返すとイライラします。小言をいうことがほとんどですが、こちらの気持ちに余裕がある場合は、皮肉の効いた冗談を言います。
たとえば、「椅子の脚一本で座れるんだ!じゃあ、もう竹馬でごはん食べようか」「君の靴下は優秀だね。ここから自分で歩いて洗濯機まで行けるんだ」とか。そのほうが聞いてくれるのですが、なかなかいつも余裕があるわけではないのが難しいです。
(フランス・1年・ぴうぴう)
- 娘が小学4年生から野球を始めたのですが、野球経験の長いわたし(父)が知識面や技術面で指導するだけでなく、うまくなるよう道具も買いそろえるも、野球が好きなはずなのに進んで練習をしない姿勢、そしてなかなか指導の結果が出ないことにイライラしました。
やはり最初はガミガミ言ってしまっていました。小学生向けの指導力がなかったのだと思います。しかし、「怒りという感情は、過剰な期待とその期待にそわない現状のギャップから生じる」という言葉を耳にしてからは、期待をしない、という心持ちに切り替えることで対処していきました。なにより、野球が好きで始めたのに嫌いになってしまっては何のための指導かわからなくなりますし、「必要になったら子どもは自分から動く」という話も聞いていたので、プロ野球などの話はするけども、質問がくるまでは指導しないようにしました。その結果、娘は試合も観に行かなくなったことでのびのびとプレイするようになり(?)、一年経った今では帰ってくるたびに試合で活躍した自慢話をしてくるようになりました。
(東京都・5年・天気)
━ 編集部より ━
親としても、何度注意しても直らなかったり自分の心に余裕がなかったりすると、思わずイライラしてしまうこともありますよね。皆さまから寄せられたイライラしたときの解消法では、ご紹介した以外にも気持ちを落ち着かせるために別の部屋で洗濯物をたたむ、お菓子をもって別の部屋にこもる、といった方法が聞かれました。 子育てに疲れたときは適度に息抜きをして、子どもの成長を見守ってあげたいですね。
過去の特集では、「親のストレス対処法 〜 高野 優さんに聞くイライラとの向き合い方」という記事を紹介しております。もしよろしければご覧ください。
「Z-SQUARE」8月号編集後記
コロナはすぐに収まり元の日常に戻るだろうと高をくくっていたのは、正常化バイアスにほかならなかったと思い知らされます。友だちと会えなかったり、行事がなくなったり、楽しい給食を黙食でがまんしたりという日々が、子どもたちが未来をよりよくしていくための共通の経験にもなっていると思うと少し救われた気がします。(う)
★「答えのない問題に立ち向かえる子に〜不確実な時代を生き抜くヒント」はこちら★
今回の「小田先生のさんすう力UP教室」のテーマは、「同じ形を探してみよう」です。編集部スタッフも毎回問題に挑戦していますが、今回は苦戦しました。「さんすう力UPのポイント」にある考え方のほかにも、たとえば図形の内部で線が交わってできる三角形や四角形などの形や大きさに注目すると違いに気づきやすいかもしれません。「難しさを楽しむ」気持ちで取り組んでみてください。(こー)
次回は9月8日(木)更新! 投稿に参加された方にはプレゼントも! おたよりコーナー「読者のひろば」は、「Z-SQUARE」読者の皆さまと一緒につくるページです。ぜひ投稿をお寄せください! 投稿していただいた方のなかから毎月抽選で5名様に図書カードをプレゼントいたします。 ご投稿は★こちら★から ○今月のテーマ(募集期間:8/11~9/7) 今月募集するテーマは「夏休みの宿題」です。 ○フリートーク お子さまのおもしろエピソード、子育ての悩み・工夫、オススメの本、ちょっとつぶやきたいことなど、内容はなんでもOK! 掲載された投稿に対する感想やアドバイスも大歓迎です。 ※「読者のひろば」は毎月第2木曜日更新です。 |