早わかり大学入試制度 ~中学アドバンスト活用ガイド~

2021年3月更新

 

2021年度からスタートした新大学入試を振り返りながら、傾向を紹介します。

新大学入試では、教育改革に呼応する形で、知識の再生を問う入試から一人ひとりの力を多面的・総合的に評価する入試に舵をきりました。初年度の2021年に見られた傾向を2つ取り上げます。

 

 

2021年度 大学入学共通テストで問われた力

各教科とも、事前に公開されていた試行調査の出題方針がベースになっていましたが、全体を通して以下の2点が大きな特徴でした。

 

❶ 読み取るべき資料等の分量が増加
❷ 複数の資料から適切に情報を読み取り、その情報を活用し、他の資料や教科書での学習内容と結びつけて考察する力がこれまで以上に必要

 

一番大きく変わったのは英語(リーディング・リスニング)

 センター試験と比較すると、リーディングの英文の分量が大幅に増加し、速読速解力と情報処理能力がカギになりました。つまり、英文に書かれている状況や条件を即座に把握し、資料から必要な情報を参照し、考察して解答する力が求められました。また英文のテーマも実社会に関係したものが多くなっています。
 リスニングも、センター試験から読み上げ音声が400語程度増加しました。英文の読み上げが1回しかない出題もあり、音声にはアメリカ英語以外も含まれました。放送文の内容を聞き取った上で、要点を掴む力や冷静に判断する力が求められました。

 

記述式が見送りになった数学は新傾向の問題が多い

 数学Ⅰ・Aでは、センター試験より解答時間が10分伸び、単なる数値を求める問題だけでなく、「正しい(あるいは誤っている)選択肢を選ぶ問題」「具体的な実社会での設定がなされそれに対して数学を適用し解釈をしていく問題」など、これまでのセンター試験ではあまり見受けられない問題が多数出題されました。難度は高くないものの、条件や設定の説明が長く、読解力
も求められました。

 

2021年大学入学共通テストを経験した先輩の声

英語のリーディングは読む速度を意識した演習をすることで、本番でも余裕をもって解くことができました。

京都大学工学部情報学科 合格
ペンネーム:NYさん(高槻高等学校卒)

予想問題をたくさん解いて実力をつけたことで、予想問題とは違う問題が出ても対応できました。

筑波大学生命環境学群地球学類 合格
ペンネーム:ド根性かぼちゃさん(吉祥女子高等学校卒)

 

 

英語外部試験を利用する大学が増えている

 

大学入学共通テストでは民間の英語検定試験を利用した「大学入試英語成績提供システム」を導入する予定でしたが、見送りになりました。しかし、「英語外部試験利用」を導入する大学は増えています。推薦入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)やグローバル入試においては、これまでも国公立・私立大学を含めて活用されてきましたが、一般選抜においても、英語外部試験を利用する大学・学部が増えています。一般選抜を受験する以前に獲得した様々な英語資格を利用でき、受験生にとってはメリットが大きくなりました。また、一言に「英語外部試験利用」と言っても、その活用の例は多岐に渡ります。

 

2021年度一般選抜における英語外部試験の活用例

1.出願資格

大学が定めたスコア・資格を持っている方のみ出願できる。
文系学部で基準以上の英語のコミュニケーション力を必要としている場合が多い。「外国語」の試験に代わることもある。

 

2.得点換算

大学入学共通テストや個別試験の得点に換算される。
広い領域の学部で活用。私立大学の場合では、個別の「英語」試験は免除または得点の高いほうで判定される場合が多い。

 

3.得点加算

主に「英語」の試験にプラス10点、20点など、判定評価に加点される。
国際系や外国語系の学部で採用される場合が多い。

上に挙げた例はほんの一例です。個々の大学でも今後さらに利用する大学が増える見込みです。現在の中学生にとって英語4技能は大変重要であると言えるでしょう。

 

※2021年5月1日現在の情報です。最新の情報については、Webサイト等をご確認ください。

 

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