2022年度「情報Ⅰ・Ⅱ」に関する実態調査アンケート

Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。
株式会社Z会ソリューションズは、2022年度から履修が始まった「情報Ⅰ・Ⅱ」に関するアンケートを実施しました。
特に「情報Ⅰ」は、令和7年度大学入学共通テストから新たな試験科目として設定されることから、重点的にお取り組み状況やお困りごとなどについて伺いました。今回はその中の一部をご紹介します。
【アンケート概要】
実施期間 :2022年9月30日~2022年10月16日
協力依頼校:全国の高等学校・中等教育学校(4,682校)
有効回答数:419校(公立275校 / 私立141校 / 国立3校)
アンケート調査方法:全国の高等学校・中等教育学校に対してFAXにて、アンケートへのご協力依頼
【学校の先生限定!】
集計結果レポート(PDF)を無料でダウンロードいただけます
集計結果レポートでは、「情報Ⅰ」の採用教科書、教科書以外で使用している商品・サービス、授業で使用しているプログラミング言語、予定している受験対策、指導にあたっての困りごとの詳細などをご確認いただくことができます
INDEX
「情報Ⅰ・Ⅱ」の授業を担当する先生の内、他教科の先生が1割
アンケート結果によると「情報Ⅰ・Ⅱ」を担当をする先生は9割が情報科の先生でした。一方で、数学や理科といった他教科の先生が情報の授業を担当している学校は1割程度あるということが分かりました。
他教科の先生が記載した自由記入欄を確認したところ、普段の授業だけでなく、特に大学受験指導に対する不安を抱えていらっしゃるようでした。
一方で、情報科の先生であっても「校内に1名しか担当がいないため、相談できる先生がおらず不安」といった声もあがっており、専任の先生であっても不安を抱えていることが分かりました。
「情報Ⅰ」を履修する学年は高校1年生のみが6割以上で最多
「情報Ⅰ」を履修する学年は高校1年生のみが6割以上という結果となりました。
また、単位数は2単位の学校が9割5分と最多となりました。ただ、自由記入欄にて「2単位では時間が足りない」という意見が複数校であがっていました。
「情報Ⅱ」を開講していない学校は8割、開講している学校の履修学年は高校3年生が最多
「情報Ⅱ」を開講していない学校は8割でした。
一方で、開講している学校について、立区分や大学受験者数の傾向などでグループ分けを行いましたが、傾向はみられませんでした。
座学と実習をバランスよく組合せて授業を行っている学校が多いものの、座学の傾向が強め
座学と実習の割合については、バランスよく組合せて授業を行っている学校が多いことが分かりました。
ただ、2~4番目に多く選ばれた選択肢を見ると、座学の割合が多い選択肢が選ばれていることが分かります。大学入学共通テストの出題科目として追加されたことや教科書内容の変化などの影響で、まずは履修内容を先に進めていくことに重点が置かれた傾向がでていると推測されます。
「座学10割」を選択した学校のコメントを確認すると「受験指導を考えると実習の時間が取れない」といった意見があげられていました。
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【先生限定!】完全版レポート(PDF)はこちら
ホームルーム(HR)教室以外で授業を行う場合、使用される教室はPC教室が最多
情報の授業では実習が行われることも多いことを鑑み、HR教室以外で授業を行う教室を伺いました。
最も多いのはPC教室でしたが、HR教室のみで授業を行うケースも見られました。「HR教室のみで授業を行う」と回答された学校の中には、「PC教室のような教室が無い」といった事情もあるようです。
普段の指導において、不安に感じる分野は、(3)コンピュータとプログラミング、(4)情報通信ネットワークとデータの活用分野
学習指導要領の内容が大きく変化したことにより、指導に関して不安を感じる分野を伺いました。
(3)コンピュータとプログラミング、(4)情報通信ネットワークとデータの活用 分野に不安を感じる先生が多く、受験指導に限定すると不安感を抱いている先生の割合はさらに増加しました。
自由記入欄から見える先生方のお困りごと
本アンケートでは、先生方に現在のお困りごとに関して、自由記述にてお伺いしました。ここでは一部をご紹介します。
● 単位数の割に内容も豊富であり、かつ実習も組み入れるとなると時間が足りず、実習時間を削らなければならない。1年間で全ての内容を終えることができるのか不安である。● 中学校までにコンピュータの操作に慣れていない生徒も多く、本来は操作に慣れるように指導しなければならないと感じているが、今年度は座学が多く占めているためにそれが出来ない。
● 教員数が少ない。基本一人の学校が多いので、進めて行く中で、不安が多い。
● プログラミングの指導を、どの程度すればよいのか悩む。
● 専科でなく数学とかけもちであり、受験対策(共通テスト含)が不安。今後、受験対策をするとなると、専門の先生に指導してもらいたい。
● 授業をしても共通テストの問題を生徒が解けるようになる気がしない。
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