学校向けオンライン英会話 導入事例|東大寺学園中・高等学校

Z会
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

奈良県
東大寺学園中・高等学校
松岡 満矩 先生

実施対象(学年、属性など)2023年度実績
中学2年生全員 年間30レッスン受講プラン


 

オンライン英会話を導入した経緯を教えてください。

本校ではALT講師による英会話を実施していましたが、一人ひとりの発話量が少ないことに課題を感じていました。当時は50分授業を前後半に分け、生徒20人に対し1人のALT講師が担当する形で授業を実施していました。生徒によっては英語を話さずにいても乗り切れてしまう状態だったため、あえて逃げ場のない状況を作ることが学校としてできることではないかと考えました。
オンライン英会話は、文法事項の学習進度を鑑みて中学2年生を対象に導入しました。中学2年生の夏休み前に「to+不定詞」まで学習するため、一般的な会話で使う英文を学び終えた早い段階で、オンライン英会話に取り組ませたいと考えて学年を設定しました。
本校は6年制の中高一貫校ですので、どうしても中学2・3年生で緩みが出てきます。黒板に向かう授業とは違った環境に身を置くことで、変化や刺激を与えたいという意図もありました。男子校であることも関係しているのか、集団でいるとふざけてしまったり、恥ずかしさが前に出てしまったりする生徒もいます。そこを少しずつこじ開けて、1対1の環境で講師と向き合う場を与えていくことが必要だと考えました。

 

Z会の学校向けオンライン英会話を選んだ理由を教えてください。

リーズナブルな価格設定と教材の豊富さが、主な選定理由です。
私自身、前任校でもオンライン英会話の導入に関わり他社のサービスも利用してきましたが、他社よりも安価だと感じています。受講料金は保護者にご負担いただいているため、サービスを選ぶ際に重視しています。
オンライン英会話の導入を保護者にご説明した際、拍手が起きたことには驚きました。料金を含め、ネットワーク環境や授業進度との兼ね合いなど学校で実施する上でのハードルはありますが、保護者の方の興味関心がとても高いことは確かです。

また、興味のある教材を自由に選ばせているため、教材がバラエティに富んでいる点は嬉しいです。全体としては英検®に対応した教材を選ぶ生徒が多いですが、中には日常英会話やトピックトークを選ぶ生徒もいます。一見難しそうに感じられるかもしれませんが、講師が生徒のレベルに合わせてくれますし、生徒も興味があるテーマを自主的に選んでいるため楽しんで取り組んでいます。例えば講師の出身地や日本で話題になっているアニメ、映画、歴史などについて話が盛り上がっているようです。

さらに英語教科書 NEW TREASURE を初めとしたZ会のテキストを各教科で使用しているという信頼感もあり、Z会が提供しているオンライン英会話の導入を決めました。

 

オンライン英会話をどのように活用していますか。

自宅での個別利用27回と学校での集合利用3回(6月・11月・2月)を組み合わせて、年間30回取り組んでいます。
本音を言えば学校での集合利用の回数を増やしたいのですが、行事の数が多いことや学習進度の関係で長期休暇などを利用した自宅での個別利用が中心になっています。英語科の課題として位置付けているため、期間ごとに最低・最高の受講回数をこちらで示した上で、取り組ませています。生徒によっては、こちらも驚くほどのペースで意欲的に取り組んでいます。
授業後には振り返りシートを使い、学んだテーマや新しく習ったフレーズを記録させています。

現時点では、オンライン英会話の取り組み状況を英語の成績に入れていません。今はコミュニケーションを学ぶ意味での機会提供と考えているためです。
将来的には、英会話で培ったスピーキング力をライティングに活かしていきたいと考えています。具体的には、全体の構図を意識した構文を使わせたり、エッセイライティングやニュースディスカッションに取り組ませるようにしたりと、過度に縛りたくはないのですが、ある程度レールを敷いて導いていきたいです。
来年度は中学3年生が取り組む予定なので、大まかなカリキュラムや教材の選定を検討しています。

 

スピーキングに苦手意識をもつ生徒もいると思いますが、学校での集合利用にあたりフォローはどのようにされていますか。

本校でも人見知りをする生徒や、講師の前で固まってしまう生徒がいました。そのため特に導入した初期は、うまく話せなくても大丈夫という心構えや、生徒の気持ちを引き上げるフォローを丁寧に行いました。
生徒側の努力も必要だと考えているので、オンライン英会話に慣れてきた段階でより踏み込んで助言しています。例えば「Yes・No」の単語ではなく文章で答えたり、ジェスチャーやうなずきも含めた対話をさせたりと、相手に伝える姿勢については繰り返し話しています。

英語学習としての比重と同じくらい、コミュニケーションの側面を大切にしているため、楽しみながら生徒自身で殻を破ってほしいという想いが一番強いです。

 

オンライン英会話を受講した生徒の反応・変化はいかがでしょうか。

私が感じている以上に、オンライン英会話で力がついたという感覚を生徒は持っています。例えば「リスニング力が上がった!」「共通テストのリスニング演習で8割を超えた!」と自信満々に話す生徒もいました。正直に言ってオンライン英会話だけの効果ではないと考えていますが、力になっているという結びつきを生徒自身が感じていることは何よりだなと思います。
受講している様子を学校で見ていると、イントネーションや発音を自ら気をつけようとしていて、初回とはまったく違います。伝えようという姿勢が回を追うごとによくなっていて、生徒が積み上げて学習できていることがよくわかります。

また、生徒によってはお気に入りの講師がいて、その方とのやり取りをモチベーションに頑張っています。例えば生徒が好きな歴史について仲のよい講師に伝えたいけれど、語彙が難しい場合もあります。そこに臆せず「次はこんな話がしたい」と単語を調べること、伝えたいという飢餓感を持って取り組むこと。こういった姿が生まれることが、コミュニケーションの根源だと考えています。

 

 

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