教育&入試トレンドニュース【2021年11月号】
2021年11月1日
カテゴリー : 教育情報全般
さまざまな教育ニュースを毎月配信する「教育&入試トレンドニュース」11月号です。
主なニュース
【どうなる?2025年度共通テスト】
高等学校の新しい学習指導要領に基づく初めての大学入学共通テスト(2025年1月実施/現在の中3生が受ける)では、現行の6教科から新しく「情報」を加えた7教科となる一方、全体の科目数はスリム化されることが決まっています。9月29日、文部科学省が各教育委員会等に出した通知により、実施期日・試験時間などの具体的な中身も見えてきました。「国語」と「数学②」では試験時間が現行のテストから10分増やされ、それぞれ90分、70分になります。また、新たに出題科目となる「情報Ⅰ」の試験時間は60分に設定されました。
文部科学省の通知を受け、テストの運営を担う大学入試センターも10月1日、2025年度共通テストに関する検討状況と今後のスケジュールを公表。科目構成がいまとは大きく変わる「地理歴史」「公民」「数学」や新教科「情報」については、来年秋~冬頃、全体の構成がわかる配点つきの試作問題が提示される予定です。試験時間が延びる「国語」は、多様な文章を提示し、出題方法も工夫していく観点から、問題量を増やす方向で検討。一方、「英語」では「読む」「聞く」を中心とした現在の出題内容が大きく変わることはなさそうです。
(参考)
▼令和7年度以降の試験に向けた検討について (大学入試センター)
その他のニュース
◆9月28日:フェリス女学院大学(横浜市)は新型コロナへの対応として、英語英米文学科、国際交流学科の2022年度一般入試で英検(実用英語技能検定)の得点を利用する英語外部検定試験利用型入試を導入すると発表。キャンパスに来場しなくても提出した英検のスコアだけで受験が可能になります。なお、翌10月には創立150周年を記念する新たな奨学金制度(一般選抜成績優秀者奨学金)の創設も発表しました。
(参考)
▼「2022年度一般入学試験(3月期)」に 「英語外部検定試験利用型」を導入 (フェリス女学院大学)
◆10月4日:日本経済新聞社は13回目となる「大学の地域貢献度調査」の結果を「日経グローカル」誌上で公表。名古屋市立大学が初めて1位を獲得しました。この調査は大学が地域社会にどう貢献しているかを調査したもので、「大学の組織・制度」「学生・住民」「企業・行政」「働く場としての大学」「SDGs・コロナ対応」の5分野の得点を集計。今回の調査では1~9位までを国公立大が占めています。
(参考)
▼「大学の地域貢献度に関する調査で、全国1位にランクイン!!」 (名古屋市立大学)
◆10月8日:公立大学協会が全国高等学校協会家庭部会から「家庭に関する学科等で学ぶ生徒の進機会の拡大等についての要望書」を受け取ったことをHP上で報告しました。要望書では、家庭に関する学科を学んだ生徒の進学機会を広げるため、「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」に家庭に関する学科等で学ぶ生徒を対象とした枠を設けるといった配慮を求めています。
(参考)
▼要望書収受「家庭に関する学科等で学ぶ生徒の進学機会の拡大等についての要望書」 (公立大学協会)
◆10月11日:LINEリサーチが「高校生のなりたい職業ランキング」2021年の結果を公表。全体での順位トップ3は「教師・教員・大学教授」、「国家公務員・地方公務員」、「看護師」です。なお、女子高校生に限ると1位は「看護師」で、「医師」「薬剤師」など他の医療系職種も上位にランクインしています。一方、男子高校生では「システムエンジニア・プログラマー」が3位にランクインしました。
(参考)
▼【2021年実施】高校生のなりたい職業ランキング (LINE リサーチノート)
◆10月13日:中央大学は2023年4月に法学部を現在の多摩キャンパスから、新設する茗荷谷キャンパス(東京都文京区)に移転すると発表しました。2023年には法科大学院(ロースクール)も現在の市ヶ谷キャンパスから駿河台キャンパスに移転する予定で、茗荷谷とは地下鉄で3駅の距離。これまで以上に、法学部とロースクールとの一体的な運用が図られることになります。
(参考)
▼中央大学法学部1~4年生が2023年4月から茗荷谷キャンパス(文京区)に移転 (中央大学)
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