「生物」2018年度センター試験分析

投稿日時:2019年9月9日

2018年度センター試験分析速報

  ■分量と難度の変化(理科(2)…時間/1科目60分・2科目120分/1科目100点・2科目200点) ・考察問題に難易度の高いものが多く、計算問題、図表の読み取り問題も増えたため、2017年度に比べやや難化。 ・設問数は変わらないが、総ページ数、リード文、図表、選択肢数などが増えており、全体の分量・負担感は2017年度よりも増加した■今年度入試の特記事項 ・知識問題ではとくに正誤判断で細かな知識が問われた。考察問題はリード文や図表などの分量が多く、60分の解答時間内にすべてを解き切るには、効率的な読み取りが欠かせない。 ・第1問の問5・問6、第5問の問2のような計算問題、第3問の問2や第5問の問1のような数的処理を伴う考察問題が増加。 ・2017年度よりも総選択肢数が大幅に増加し、負担感は増加した。 ・選択問題は例年と異なり、複数分野の融合問題というよりは、単一分野の題材を深掘りした内容であった。 ■大問別ポイント  第1問  A:タンパク質の構造と働き B:DNAとRNAの構造と構成、選択的スプライシング ・問3の酵素のアロステリック部位に関する内容は、教科書にコラムなどや参考事項として記載がある。 ・問6の選択的スプライシングによるmRNAの種類を求める過程では、エキソン1とエキソン4が常に含まれるという条件を見落とさないこと。  第2問  A:両生類の胚の予定運命と外胚葉領域の拡張 B:花粉管の誘引条件と被子植物の生殖 ・実験に関するリード文と図表が多いので、素早い正確な読み取りができなければ、時間内に解き切るのが難しくなる。 ・問2は「どこまでが実験でわかることなのか」を正確に見極めたい。  第3問  A:骨格筋の筋収縮 B:植物の病害抵抗性反応 ・問2はグラフからわかる関係性を数式で正しく表現するという、数的処理が求められる問題だった。  第4問  A:窒素循環、落葉広葉樹林の物質生産 B:カッコウの托卵と多様性 ・問4は実験で読み取れる「寄生」と「相利共生」の関係を誘導に従って正しく選択しよう。  第5問  A:ヘモグロビン遺伝子の変異と遺伝子頻度 B:植物の適応と進化 ・問1は遺伝子頻度は常に1より小さいことに注意。 ・問4はリード文や図表が多く、一見分量が多くみえるが、個々の選択肢は判断しやすいので、あまり時間をかけずに解きたい。  第6問  プラスミド導入と形質転換 ・全体的に分量が多く、読解するのに時間がかかるが、難易度は問2・問3ともに標準的である。  第7問  ヒタキ類の分布と配偶者選択行動 ・問3は分量が多く、どのヒタキ類を使った実験かも複雑なので、丁寧に取り組む必要がある。  

高1高2生へのアドバイス

一通りの学習が終わったら、センター試験対策を取り入れていこう。 個別試験対策がセンター試験対策につながる! ・夏以降に本格的なセンター試験対策を開始するまでは、個別試験対策に専念しよう。夏までに重要な用語・生命現象をひととおりさらっておくと秋以降の対策が楽になる。入試頻出の問題を多数扱ったZ会の通信教育 本科「生物」の受講をおすすめする。 センターの形式に慣れるための演習を重ねよう! ・夏以降は、センターの形式に慣れるために定期的な演習の時間を確保しよう。Z会の通信教育 専科「センター攻略演習セット」Z会の書籍『センター試験実戦模試 生物』を利用してセンター特有の細かい知識問題や考察問題対策を行いたい。さらに、直前期には、Z会の書籍『センター試験予想問題パック 生物』を使って時間感覚を養おう。生物に苦手意識がある場合には、講師による質の高い映像授業が受けられるZ会の映像 センター試験対策映像授業「理科・生物標準編」の受講をおすすめする。

  難関大合格には、センター試験での高得点獲得が必須です。「センター試験の問題は教科書レベルだから何とかなる」「対策は直前でも間に合う」というのは、大きな誤解。センター試験は科目数が多いため、個別試験の勉強と併行して早めの対策が必要です。本講座では、センター試験本番で9割得点することを目標に、必要な力を段階的に身につけていきます。 6教科17科目セットなので、必要な科目すべての対策はもちろん、苦手科目や分野に絞った対策も可能。節目ごとに実力を診断しながら、効率よく得点力アップがはかれます。

▼「センター攻略演習セット」生物担当者からのメッセージ    .全範囲の一通り学習で、確かな知識を身につける 第1問~第5問では、全範囲を網羅して出題されます。不得意分野やあいまいな分野を残すことは即失点につながりますので、1つひとつの分野を確実に理解していきましょう。生物は、中学理科の関連分野や、生物基礎の内容も包含しますから、必要に応じて高3になる前に復習しておいてください。 「センター攻略演習セット」の生物では、7月までに全分野の一通り学習ができるようになっているのでおすすめです。 高得点を狙うには考察問題を落とさない 2018年度の第1問問5・問6では、数的処理を伴う思考力が求められる考察問題が出題されました。このような問題を落とさないためにも、まずは教科書に載っている基本的な実験考察の考え方を学習し、基礎を固めていきましょう。発展問題に太刀打ちする力は、基礎問題の演習なくして身につきません。 「センター攻略演習セット」の生物では、入試頻出のものから初見のものまでさまざまな計算問題・考察問題を多く取り上げますから、一通りの学習のあと、十分な演習を積むことができます。

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